ノエル先生としあわせのクーポン
シュジー・モルゲンステルン作 宮坂宏美/佐藤美奈子訳/西村繁雄・絵/講談社
9月から新学期のフランス。長い夏が終わり、友だちに会えるのも楽しみに学校に登校する。担任の先生は誰になっているのだろう。小学校の最上級生(フランスでは5年生だそう)になるのだから、おもしろい先生にあたるといいな。
シャルルは期待大で学校に来たのに、新しい先生は、とってもお年寄り。うーん、クラスの子どもたちががっかりしていると、ノエル先生がこう言う。「みんなにプレゼントをあげよう」
そうして配られたものが、ひとつづりのクーポン。ねぼうする券、学校を一日サボる券、ちこくする券などなど、わぁお!と思うものばかり。さて、シャルルたちの5年生生活はどうなるかな。
66ページのけっして長くない物語。クーポンの中身は、はじけているけれど、ストーリーは、はちゃめちゃじゃないところがツボにはまる。このクーポンをどういう風に使うのか。こんなクーポン作ったノエル先生ってどんな大人なの? 校長先生はゆるしているの? 過不足ない言葉でつづられるノエル先生の物語に子どもたちが交じり合う。こんなに短いお話の中に、大人視点で読んでも、ちょいと人生を考えてしまう。子どもは文句なく、「いいな、こんなクーポン!」って楽しんでいる。まんなかの子がおもしろく読んでいるので、ちびちゃんも読み始めたのだけど、ルビが足りなくてさわりをちょいと読んだだけ。それなのに、今日、コンビニに寄った時にクーポンをみつけて「あ、ノエル先生のだ!」って、ニコニコともらってきた。クーポンってしあわせなんだよねって。
こう言われてしまうと、ルビ手書きしてちびちゃんに読んでもらうか。よし、と。
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