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2004.05.24

追憶の作家たち

著者、宮田毬栄氏は詩人大木惇夫の娘にあたる、その一点で興味を持ち読んだのが『追憶の作家たち』。先日「ドン・キホーテ」の書評を書く機会に恵まれ完訳や抄訳を数冊読んだ。いまは入手できないアルスの「西洋冒険小説集」もその内の1冊で翻訳したのが大木氏だ。あの大作を凝縮した「ドン・キホーテ」はたいそう愉快で美しい日本語で書かれていた。娘である宮田氏は、中央公論社で37年編集者として勤めた。現在はフリーで新聞や雑誌に寄稿しているという。7人の作家、松本清張、西条八十、埴谷雄高、島尾敏雄、石川淳、大岡昇平、日野啓三との交流を回想している。一番興味深く読んだのは、松本清張。宮本氏が最初に担当をもったのがこの作家だった。読んでいない松本清張作品を読みたくなる。また、大木氏を父としたことの心情、並列に書くものではないが、中央公論社での仕事など、自分をだしているところが絶妙で、結果、作家の人間性がよくみえてきた。

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