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2004.06.09

梨木香歩

梨木作品はデビュー作から、雑誌「飛ぶ教室」に掲載されたものからほぼすべて読んでいる。どれが好きと聞かれると『からくりからくさ』と答えるだろうか。それはさておき、『家守綺譚』と『村田エフェンディ滞土録』の2冊を読了。『家守綺譚』にでてくる人物―村田氏が土耳古に滞在していた時の物語が後者だ。とはいえ、どちらも独立した作品として堪能できる。『家守綺譚』がでた時すぐ手にとってはいたのだが、少し凝りすぎている表紙がどうもとっつきにくく、そのまま求めないでいた。しかし、時が「読む」タイミングになったのか、今回はすんなり表紙、装幀の美しさを楽しめ、綺譚をおもしろく読んだ。濃厚な空気を感じる家の庭は、梨木氏がずっと物語の中に書いている世界でもある。自身もこうして手入れをしているのだろうか。『村田エフェンディ滞土録』もまた、今まで読んだ梨木作品を感じさせる。最後にでてくる手紙は「飛ぶ教室」で、梨木氏が紹介したベティ・ボーエンから届いた手紙を思い起こさせた。また土耳古での下宿生活の様子は、『春になったら莓をつみに』で書いた自身の下宿体験を投影させているのだろうか。この『春に~』のエッセイは少し生々しすぎてまだ本という形をとるには早いように思ったのだが、それと書きたい時が重なる時、重ならない時がある、、のか。

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