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2004年9月

2004.09.30

チャールズ・アダムスのマザーグース

ひゃあ、でるんだ!『チャールズ・アダムスのマザーグース国書刊行会より。このはすごくいい。去年でた時はちょっと興奮した。原書でも36年ぶりの復刊だったのだ。ブラックでそれでいてマザーグースの本質がずばりと描かれている。刊行がすごく楽しみだ。

ペトラ・マザーズ

『サティさんはかわりもの』はFeedを書いたM・T・アンダーソンが文章を書き、ペトラ・マザーズが絵をつけた絵本。変わり者のサティさんの生涯を、子どもの頃からサティの曲が大好きだった作者がその気持ちを伝えるために書いたという。見返しに書かれた細かい文字は日記からの抜粋だろうか。

呼吸は慎重に、一度にほんの少しずつ行う。踊ることはほとんどない。歩く時は両わき腹をおさえ、頭の後ろに目玉をつけておく。
ちょっぴり宙にういて生活しているサティさんの絵を描くのは恋する乙女の気分とペトラ・マザーズが言っている。ともすれば、変人で孤独なサティさんを軽やかにユーモアある絵がつつんでいる。『エレーナのセレナーデ』と『サティさんはかわりもの』を2冊つづけて子どもたちに読んだ。つれあいは、エレーナの目はこわいねと言っていて、子どもたちは、どっちもおもしろいけどサティさんの方がおもしろいと言う。上の子は「こっちの方が絵らしい絵なんだよね」と言っていた。私はなぁんにも知らずに読んだので、サティさんがこんな風に生きていたのかとおもしろく読んだ。絵本という形では人生が詩のように凝縮されている。

絵を描いたペトラ・マザーズは好きな画家で、『ぼくのお気にいり』もいい。画風かわって『ママちいさくなーれ!』もいい味です。

2004.09.29

今日のお弁当

昨日は帰宅そうそう、「おかあさん、デザートいれるの忘れてたでしょ! みんな、もってきてたよ!」とのこと。そうです、私もデザート入れるの忘れたとは思っていたのよ。ということで、今日のお弁当のリクエストは「デザート」と「さつまいも」の2つ。この間、つくったさつまいもご飯がおいしかったので思い出したみたいだ。みなみストアーに寄って、好きなデザートを選ばせる。選んだのはピンクグレープフルーツ。さつまいもは、グラッセにしていれた。ほかはウィンナーとキャベツのケチャップ炒めにマカロニサラダ。さて、満足するかな。みなみストアーは10月から4日間の改装に入る。5日のお昼に開くので、いまから楽しみでカレンダーにも書いてある。変わった改装になるとチラシに書いてあったのさ。昨日はグレープフルーツの他には、サーモンのお刺身と、スティックブロッコリー、初荷のかに川大根、小松菜、にら、里芋を購入。今日はけんちん汁にしようかな。お刺身を買ってる横で、おばあちゃんがサーモンをみながらあんちゃんに「あぶらがのってるのかい?」と聞いていた。「サーモンはあぶらがのるというか……、国産のでモノはいいよ」という答え、ふむ。結局、かつおに決めたおばあちゃんに、新しい切り身を用意するから少し待ってっせと声をかけていたあんちゃん、優しい。すでに切ってあるのもあったのだけどね。それを聞いていて、ふらふらとかつおも買おうかなと思ってしまったのだが、やめておいた。次の楽しみ、楽しみ。

2004.09.28

アナ・ファン

Ana Juanの絵本はいつも少女の目に惹かれてしまう。デビュー作の"Frida"も表紙に惹かれて買ったのはいいが、スペイン語版を間違って注文してしまった。2年くらい前だったろうか。絵だけ堪能して、いつか英語で読もうと思っていたら、『エレーナのセレナーデ』の表紙絵が目に入った。おぉ、これは"Frida"の人だと、そそくさと入手。アナ・ファンの邦訳絵本第1冊めとなったので、"Frida"も出されるのですかと出版社の方に聞いたところ、あれは別の出版社が版権を取ったようだとのこと。さて、どこが出すのかしら。という好奇心はひとまずおき、『エレーナのセレナーデ』も、"Frida"の表紙のように、目に魂が宿っているような力強い視線を感じる女の子が読者を迎える。ブランコにのって、さぁ、私の話を聞いてと言ってるように。ガラス吹きは女の子には無理という、ならば男の子に変装して修業に行こうと、エレーナは決意する。どんなガラス吹きになるでしょうか……。メキシコに何度も行ってその土地に魅せられた作者キャンベル・ギースリンが、ガラス吹き職人たちが壊れたコカコーラの瓶から花瓶を作るのをみたことによってインスピレーションを得てつくった物語。アナ・ファンはスペインのバレンシア生まれ。「ニューヨーカー」の表紙などでも活躍。

ちなみにここの出版社からは来月、『絵本作家 ガブリエル・バンサン』が出る。これが今年の目玉ですかと再度聞くと、いやいや、『アメリカのマドレーヌ』もいいですよ、と。こちらは、べーメルマンスのお孫さんが最終的な仕上げをしているらしい。ガイサートの『銅版画家の仕事場』も出る。この原書は何年も前にみたことがある。そうずいぶん前の作品なんだけど、ずっと気になっていて、出すことにしたんですよ――、なるほど。10月が待ち遠しい。

お弁当

今日、明日と小学校でお弁当が必要なので、おかずは何がいいと聞いてみた。「ぜったい、にんじん!」そう、彼はいつも、最初に人参を所望する。人参を食べると足が速くなると思っている彼なのだが、お弁当というと、おにぎり以外は、にんじん、とかピーマンとか、卵とか、つれあいに言わせると、それはおかずというより材料のようだなというものを希望するのだ。とはいえ、にんじん一本ぽんといれるわけにはいかないので、たいていはスティック状に切ったものをゆでて、甘酢につけたもの、ピーマンはオルチョでローストしたもの、卵は今回はふつうでいいということだったので、じゃことわかめ入り厚焼き卵を。一時期は目玉焼きをいれてほしいと言っていた。他はミニトマトを彩りにいれ、あとはウィンナー。そうそう、きゅうりの即席漬けもいれたけれど、やっぱりこれは素材そのものばっかりだなぁ。次男は好物が「お弁当」なので、「明日、明後日とおれはお弁当なんだぞ」と弟に自慢してうらやましがらせていた。さて、明日のおかずは何がいいと言うのかな?

2004.09.23

チェ・ゲバラを読んで

チェ・ゲバラ』読了。

本を読みたくなるのは、いつだって、本なんか読んでいられない状況でのこと。チェ・ゲバラはジャングルの中でハンモックに揺られながら、ゲーテを読んでいた。追われているというのに。
翼の王国」より佐伯誠“旅のお菓子”抜粋
ゲバラの本はずいぶん前から手元にあり、読もうと思いながらずっと本棚にあった。帰省時に乗ったANAの機関誌に掲載されていた上記の文を読み、よし今が読みどきとばかりに、読み始めたらあっというまにひきこまれた。ゲバラは詩が好きで、自分自身も詩を書いていたらしい。好きな詩人はチリのパブロ・ネルーダで、殺された後に鞄から発見されたのもネルーダの詩集だった。『チェ・ゲバラ』は250枚以上の写真で、チェの言葉を多く引用し、まるで写真アルバムのようだ。子どもから少年に、少年から革命家に、本を繰っていくとどんどん変化していく顔の表情にもつりこまれる。ゲバラは革命家としか知らない私でも、興味をひいたのは、無類の読書好きというところに惹かれたのかもしれない。パブロ・ネルーダの詩集は1冊持っている。『マチュ・ピチュ山頂』(田村さと子訳/鳳書房)
からっぽの網のような、空間から空間へと、わたしは通りを 大気の中をゆき、
木の葉の貨幣を撒き散らした秋の中で、
あるいは春から麦の穂がのびる季節になる頃、
手袋が落ちるせつなのような、みちたりた愛が、
長く光りつづけている月のように、わたしたちに与えるものを訪ね
 ては別れてきた。
『マチュ・ピチュ山頂』Iより

2004.09.22

雑誌

きょうの料理」は通巻500号。創刊号表紙写真を表紙に組み込んでレトロにしている。いまは料理雑誌でなくても、手頃なレシピが載っているのがいくつもでているが、やはり何にしようかなとバックナンバーも含めてよく読むのはこの雑誌だなあ。1年の索引が掲載される3月号は欠かせないのだけど、この号を買い忘れると、その年のバックナンバーを開く可能性がすごく少なくなってしまう。というあたりまえのことに気づき、3月号は忘れないように心がけている。小林カツ代さんのヒカヒカエリンギごはんは、料理にともなうドラマとともにおいしそうで、すぐつくりたくなる。ほかにつくってみたくなったのは、「大根とかきのソテー」、「大豆とごぼうの和風ピクルス」。さて、いつつくるかな。

買ったり買わなかったりの「ku:nel」ですが、こちらも今号は創刊1周年ということで、買いました。表紙のインコ(後日、おかめいんこと教わる。thank you!>Mさん)がかわいらしくて。ジュンパ・ラヒリのインタビューも掲載。子どもの頃の読書体験としてどんな本を読まれていたかで答えていた本が、へぇ! この雑誌も小さいレシピがいくつも載っていて、高橋みどりの伝言レシピが好き。素パスタがのっていて、パルミジャーノチーズのおいしいのをどこで手に入れたらいいんだろうと思案。長尾智子さんの「フード&クラフト」記事内の小さな写真、馬場春穂さんの白磁がきれい。ネットでぐぐってみても、こういう白磁を見つけることができなかった。

テレビのうつりにくい地域に住んでいるので、スポーツもテレビ観戦をほとんどしない。オリンピックも新聞やネットで情報を読んでいたくらい。時折、ニュースダイジェストでみることができた。月刊「バーサス」は今月創刊されたスポーツ雑誌。書いた人が誰だかよくわかる記事がずらり。“長谷川滋利「人生の成功」への7カ条”をおもしろく読んだ。

個性的なプレーヤーが集まるメジャーリーグの世界にあって、他人との差別化を図ろうとするあまり自分の個性を失い、この世界を追われてきたプレーヤーは枚挙にいとまがない。逆に、長谷川は当たり前のようにアメリカに移住し、英語を繰り、自分の能力を高めてきた。言い換えれば、他の選手と同化することで、自らのアイデンティティを築き上げてきたといえる。

GRAPHICATION」も到着。まっさきに読むのは「東北を歩く」。今回は福島県檜枝岐村がとりあげられている。著者、結城登美雄さんの『山をに暮らす、海に生きる』を読んで以来、書かれたものを機会があれば読むようにしている。ここ、檜枝岐村の農村歌舞伎をいつか見てみたい。今号の特集は「演芸を愉しむ」。あぁ、演芸見に行きたいなあ。名古屋の「ロック歌舞伎は名古屋在住時、毎年見に行ってました。ビール飲みながら、お弁当食べながら、華やかで楽しい舞台を堪能したものです。

2004.09.21

夕ごはん

太陽さんがでていないと涼しいのだが、ひとたび照らしはじめると、暑い、暑い。まだまだ夏。台所にたって、ことこと煮物という気持ちになれない。今日はお米ではなく麺類にしようと、あれこれ思案し「ぶっかけうどん」を。サイドメニューは、そろそろ終わりかけている庭のなすをオルチョで炒め、ミニトマトとししとうも添える。ぶっかけうどんの具にするお肉の適当なものがなかったので、ウィンナーを焼き肉のもみだれで焼いたものをいれることに。たっぷりのおろしだいこん、庭の細ねぎ、おろししょうが、ごま、かつおぶしをかけて、たれ(だし汁としょうゆ+レモン汁)をかける。だしは、お湯に厚めのかつおぶしで数分おいておくだけで、よい味のお出汁になる。子どもたちはおろししょうがをいれないで、大人はたっぷり。暑い日はこういう冷たい麺がおいしいなあ。

いろいろ読んで

修理』、『ゆいごん練習帳』、『韓国ドラマ、愛の方程式』、『懲りない挑戦者』、『ガブリエル・アンジェリコの恋』を読了。

『修理』は「モノ・マガジン」で連載されたものをまとめたもので、書籍、めがねのフレーム、万年筆などなど、生活に近いものから少し遠いものまでの修理の現場が書かれている。ぐぐってみると、その道の専門家からみると、取材が足りないのではという意見もあるようだが、どの道の専門家でもない私は興味深く読んだ。実際の生活では、修理代よりも新品を買う方が安くなり、滅多に日常で出会うことはないが、大事なものが壊れた時はこうして修理してくださる人たちの存在はありがたい。印象に残ったのは「めがね」の修理現場。

『ゆいごん練習帳』はほろりときた。いま生きていることを、残る人たちに伝えること。ほそぼそと作っている我が家の家族新聞もこれにあたるのかもしれない。

『韓国ドラマ、愛の方程式』は冬ソナをみているとより楽しめるのだろう。見ていなくても、恋愛に関するメンタリティなどはおもしろかった。実際の夫婦がこういうせりふを頻繁に交わしているわけではないと断ったうえで、

韓国の某企業でアンケートをとったところ、社員が妻や夫から聞きたい言葉の第一位は、「あなたしかいない、愛してる」、最もいいたい言葉は「永遠にあなただけを愛してる」でした。
と紹介されていた。

『懲りない挑戦者』は本当に本当に懲りないで、民間初の有人ロケット作りに夢を賭けてきた男性の半生が書かれている。もちろんノンフィクション。正直、2/3までは、失敗をしては融資をとりつける同じパターンでのんびり読んでいたのだが、それでも、最後はいったいどうなるんだろうとページを繰らずにはいられなかった。挑戦するゲアリーもゲアリーだが、それに投資し続けるウォルトの不思議さも際だつ。懲りない投資家ともいえるのでは。支える妻の大変さも伝わってきた。いま、ゲアリーはどうしているのだろうか。あとがきをつけてほしい本だった。

『ガブリエル・アンジェリコの恋』、生まれつき心臓が右にあるガブリエル・アンジェリコが焦がれた女性クララが描かれている。小説らしい言葉でいろどられた、しっとりお酒を含んだような物語だった。

2004.09.18

お肌ぷるんぷるん

先日、とってもお肌ぷるんぷるんの方とお会いした。「おきれいですねえ」と伝えると、秘密(!)を伝授してくださった。洗顔はふつうに石けんと水で顔を洗う。クレンジングは使わない。洗顔後はヘチマコロンをじゃぶじゃぶつけ、最大の秘密兵器であるアトリックスのハンドジェルをたっぷりつけること、だそうだ。石けんでの洗顔は私も以前からしていたので、これはok。(ちなみに、我が家は無添加の固形石けんひとつで、髪の毛から体までぜーんぶ洗う。お客様が泊まる時は、さすがに石けんで髪を洗うのに抵抗ある方が多いので、旅行用のシャンプー・リンスセットを常備して、それを使ってもらっている。)とにかく、まねっこの私はさっそく、薬局でキンカン(毎日蚊に刺されてるので)を買う用事と共に、ヘチマコロンとハンドジェルをゲット。入浴後ためしてみると、うーん、いい気持ち。これからが楽しみ。るるん♪

2004.09.14

読むこと書くこと

ローズマリ・サトクリフの『夜明けの風』がとてもよかった。一人の少女を助けるために自分をなげだす主人公。自分にもっているものをすべて差し出すことを、こんな風にさらりとできるのだろうか。時がたつにつれ、その不自由さから逃れるタイミングを目の前に何度かおとずれても、運命は厳しい命を彼に課す。ため息をつきつつ、ひきこまれて読み心から自分が子どもの時に読みたいと思った。がんばれというエールを見える形で送っている物語ではないのだが、深いところで呼びかけられるのを感じた。今ではなくあの時に読んでいたら何かが残ってくれていただろうかと、過去に希望をもってしまった。
岩波からでていた一連のローマ・ブリテンの作品以来、しばらくそれらさえ入手困難な時期もあったのに、いまはほとんどの作品が手に入る。いろいろな方が訳されているが、不思議と一昨年からとんとんと刊行されている。なぜ、いまサトクリフなのか、と出版社の人に聞いてみると「偶然ですよ」と言う。そこではすでに5年も前から準備していたというのだ。ちょっとニュアンスは違うかもしれないが、流れができるというのはこういう偶然が大きいのかもしれない。『ケーキの世界』でも菓子ブームの裏事情という章で、なぜティラミスがブームになったかという分析(?)をしていて、メガブームがおきる時はさまざまなところでのシンクロ現象が「偶然」おきる時なのではと書いている。畑違いでもあり、サトクリフがメガブームになるとは思えないけれど、今サトクリフを読むことを、人が求めているから各出版社でシンクロになったのかなと思えた。もうほとんど出尽くして『夜明けの風』はその中でも最後だけれど、私はここからさかのぼるように、『ともしびをかかげて』『第九軍団のワシ』『銀の枝』『辺境のオオカミ』と読んでいった。(『第九軍団のワシ』にほんの少しでてくる女王がその後に語られる『闇の女王にささげる歌』の作品だ。)そして昨日『王のしるし』『運命の騎士』『太陽の戦士』を読了。キーピングらの重厚な絵がサトクリフの物語にとてもよくあう。いまでているサトクリフの表紙に絵が使われず写真が使われていることに、編集者のひとりが「いまの時代の画家にあの作品につける絵を、と考えると浮かばず写真を選びました」と言っていた。
いままで読んだ作品を思い起こしてみた。晩年の作品『アネイリンの歌』の、ラストはいままでのサトクリフと少し違う世界を感じた。『ケルトとローマの息子』も『夜明けの風』のように、苦しく苛酷だけれど、心に深く重く残る。その重さはいやではない。

結局はよかったという一言に落ち着いてしまうのだが、サトクリフを読めて幸せだった。読むのも決して楽ではないけれど。

2004.09.08

お昼ごはん

昨日、みなみストアーで、赤いオクラをみつけた。10本で税込み99円。大きくてきれいな色で、はじめてみた赤いオクラ。いま話題!と書かれていた言葉にひかれたのもある。ネットで調べると、ベニーという種類で、ゆがくと緑色になるとのこと。どれどれ、と今日のお昼の試してみた。きれいな赤がお湯の中ですーーっと緑に変わった。味は緑のより少しだけさっぱりしているような。ネバネバ野菜大好きな私にはうれしいおかず。酢醤油で食べたが美味。小松菜もすっごく大きい袋2つで税込み50円。ぱりぱり新鮮でおいしいそれを卵とあえてチャーハンをつくる。とろけるチーズを少しいれてナンプラーと塩で味付け。満足なお昼ごはんになりました。

時差

実家に2年ぶりに帰省した。祖母の三回忌だったのだが、片道乗り継ぎ時間をいれて8時間の往路は、たっぷりの疲労を伴う。いつもの家ではない、実家の玄関に入る時、もちろん数回は入ってはいるのだが、ワープしているような感覚。そしてその感覚になれた頃、住み慣れた自宅に戻る。飛行機や電車や車で乗り継いで経た道に、なかなか気持ちがついていかない。時差が生じる。今日、大きな虹がでた。『くんちゃんのにじ』を一緒に読んだ子どもが車の横で「おかあさん、虹の下には虹があるんだって。行ってみようよ」と誘う。虹の下には行けるわけがないと頭でわかっていても、今日みた虹はなんとなく行けそうな気がした。部落の集会場の近くに思えたので、子どもの誘いにのり行ってみた。でも、やっぱり部落の集会場に行くと、もっと山の方に見えた。「これ以上はぼくもおっかないから戻ろう」とあっさりしている。この虹をみていると、盆地で山に囲まれた家に戻ってきてるんだよなあと実感した。戻る飛行機の中で読んだ朝日新聞の折々の句では『石の歳月』から紹介されていた。

だべか だべさ べさ だべな
とふ言の葉がいったり来たりする
野良会議
 時田則雄
妹が私の子どもたちの言葉を聞いて「方言しゃべってる」というが、あなたたちも北海道弁を話ししてるんだよ。と、この句を読んでそう言うことを言い忘れたような気持ちになった。言わなくてもいいのだけれども。

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