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2005.02.27

父の文章教室

昨晩、読み始めると止まらなくなり、『父の文章教室』(集英社新書)読了。

この本に描かれているのは、花村萬月という職業小説家が幼いころに父親から施されたある英才教育についての記録ですが
と、はじめにあり、私も幼少の頃、似たような経験があったので、共感とは少し違うような気もするのですが、とてもわかりやすく読めました。英才教育に感謝する内容ではなく、「思い出したくもない過去」であり、「いまのほうがよほど楽」ということが書かれているのです。記憶というのは曖昧なものだと前置きした上で、花村氏は、なるべく理性的に過去をつづろうとされ、幸い(と、この場合は言えると思うのですが)、その父親が比較的早く亡くなったので、花村氏はその教育から解放されます。でも、そこから、なのです。そう。21章は私にとって、この本の中で一番理解しやすい章でした。花村氏がこう書くことに躊躇いを覚えないとして、「私は幸福だった」といいきるところです。
ちょっとミーハーな紹介を少しいれると、この本の最終章には、「血の問題を避けてある個体を語ることはできません」として、金原ひとみさんのことにもふれています。

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コメント

ベスさんに鍛えていただきました~(^:-)

今日、町に出たついでに買ってきました。これだけの人をひきつけるさかなさんの書評ってすごいですよね。

りかこさん
「青春と読書」に連載されていたものなので、そこで読んでた方も多いでしょうね。私もりかこさんから、対談記事を送っていただいたのでした。花村さんは金原さんの「血」にも興味がおありのようです。

BUNさん
新書の巻末には、新潮文庫からの転載として、父親の最期をみとる短編が掲載されてます。

実は鶏肉のカシューナッツ炒めは作り方がわからず、材料もどう調達しようかと思っていたら、クックドゥーであるのを見つけてようやく作ることができました。
りかこさんのコープとうきょうのもおいしそうだなぁ。それもやっぱり、セットというか、タレとカシューナッツ付きなのかしら。生活クラブでは見かけない、ちぇ。

鶏肉のカシューナッツ炒め--コープとうきょうの宅配にあるので、ときどき買ってます。おいしい。

きょう注文しちゃいました(^^) もう発送されたみたい。
あ、そういえば金原さんと花村さんの対談があるとうかがっていたのに、結局読まなかったな~。

あと、ほんとうはそっちに書き込むべきなのですが、下の方のエントリもありがとうございました。鶏肉のカシューナッツ炒め、なんだか食べたくなっちゃうんですよね~。

これは連載中に読んでいました。でも、結構、抜けちゃったかな。
金原ひとみさんは花村さんとの対談で花村さんの小説のファンだと言っていたな。金原さんのM的な部分が、花村作品のS的な部分に引かれるのかもしれません。

シムさん、コメントありがとうございます~。さくさく読める重めの本です。

あ、すみません。ちゃんと読まなくて。アリと書いていらっしゃいましたね。

こんにちは。こちらでは初めまして。
わたしもまったくBUNさんとまったく同じ状況。どっちを先に読んだらいいかしら。

BUNさん、私もほとんど花村作品読んでないんです。でも、この本は読みたいと思って。アリですよん。新書でお手頃価格ですし。

うわー、その本、読んでみたいです。読まなければいけないような気がする。(花村萬月さんの本、読んだことないのに……。小説読まずにこっちから入るのもアリでしょうか?)

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