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2005年3月

2005.03.31

ナターシャ

ラトヴィアからカナダへ移住した作家が、同じようにカナダへ移住したロシア系家族を連作短編で描いた作品。32歳という若き作家が、移民生活のせつなさと家族のあたたかさを読ませてくれる。行ったことのないラトヴィアという国に、私自身の中にある離れた場所――生まれ生活した土地を思う。それと初恋の苦さも、事情を伴う転居も、外国語のような強い方言も、やっぱり思う。
表紙の写真もすてきでいい。

ナターシャ(Crest books)
デイヴィッド・ベズモーズギス著・小竹由美子訳

2005.03.30

紅茶はティーバッグ

▼生活クラブのホッチキスを使ってないティーバッグを2分蒸らして飲む紅茶が気に入って、夜はそれにウィスキーをどぼっといれて飲む。これを書いたら、それ飲んで寝ます。

▼もう天気のことは書くのも飽きてくるのですが、今日は時折、外が真っ白に見えるくらい雪と風、吹雪のようにみえるくらいでした。でも、たまにお日様も見えた、かな。気のせいか。しかしながらずっと家にいると、子どものエネルギーが大きくなりすぎて家からはみ出すので、4人で散歩。しかし上の子は、歩くより自転車がいい、とひとりスイスイ乗るのだ。弟は「いいなぁ」とうらやましそう。15分ほどの短い散歩で、家のまわりをぐるりと歩く。駐在所の前に車が一台止まっているのを見て、「おかあちゃん、あれ、どろぼうのくるま?」と聞いてきた。「泥棒さんは車で交番には来ないよ」と安心させる。ちびちゃんは、最近必ず「きょうは、おに、こない?」と確認する。「“鬼は外!”をしたのでこないよ」とそのたびに伝える。

▼柔道が春休みなので、練習がなくてさみしいと子どもたちが言う。じゃあ、ラーメンでも食べようと会津でいちばんおいしいと思っているラーメンやさんに行く。ここのラーメンは本当にしあわせになれるおいしさ。満足。

▼昨日から届いた本や読もうと思っていた本を3冊ほど読む。どれも極上でとてもうれしくっていい気分。

2005.03.29

子どもの本だより

▼読まねばならない本10タイトル+2タイトルのレビューを送信完了。

▼明日は今月発行の「子どもの本だより」メールマガジンでとりあげる『ブリット-マリはただいま幸せ』(アストリッド・リンドグレーン作 石井登志子訳 徳間書店)を再読してから仕上げます。原稿はもう吉田さんから届いているのですが、私の再読が追いつかず。

▼今晩はつれあいが早く帰宅できたのでお願いしてカレーうどん。麺ものは、つれあいが断然うまいです。甘口カレーをこってり仕上げ、うどんとよくからまり美味でした!

2005.03.28

オーケストラの105人

▼近くの公民館にも図書コーナーがあり、ここは絶版絵本の宝庫。市の図書館からおさがりでもらってるものばかりなので、書庫に入っていそうなもの、もう流通していない絵本があり、読みたい絵本が見つかるとほくほくする。『つきのひかりのとらとーら』(フィリス・ルート文 エド・ヤング絵 野中しぎ訳 福武書店)や『はちみつ はちみつ』(ウィリアム・リプキンド作 ロジャー・デュボアザン絵 掛川恭子訳 佑学社)など借りて、毎晩数冊読んでいる。

今晩、読んだのは『オーケストラの105人』(ジー・シー・プレス)。この絵本は現在、すえもりブックスから再刊されています。金曜日の夜、オーケストラでシンフォニーを演奏するために105人がそれぞれ着替えをして、家に残る人たちにいってきます、と言う。演奏シーンはラストの見開きのみ。淡々と下着をつけて、上着をはおりというシーンが続くのですが、子どもたちは楽しんで聞いてました。「ただ、洋服着てたりばっかりだったけど、おもしろかったな」とつぶやいた子どもたち。

オーケストラの105人
カーラ・カスキン作・マーク・サイモント絵・岩谷時子訳

▼昨晩は春を食べましたが、今日は一転して風の強い雨模様の日。乾物中心のおかずで夕ご飯。豚肉と凍み豆腐の煮物(人参、小松菜、干ししいたけ入り)、ひじきのごま和えサラダ、大根と大根葉のおみそ汁、五分つきご飯。豚肉にしょうがをすったものなどで下味をつけていたので、引きしまったおいしい味になり、家族みんなに好評。ひじきサラダもほとんどなくなりました。

2005.03.27

春の味

今日は地区の安全祈願祭だった。4月からの新学期を前に交通安全の祈願を地区の神社でしてもらう。お守りをもらって、元気に登校できますようにと、大人も祈る。

季節はずれの雪がつもったり、いったい春はくるのかしらと思ったけれど、ちゃんとやってきた。あったかくなり、雪がどどっととけ、庭はモグラの穴だらけ。でも、ふきのとうがいくつか出ていて、さっそくつみとり、今日の夕ご飯に春の味を届けてくれた。春のものは、命がどくどくしている。口の中にいれると、ほろ苦さとともに、体の中が活気づく。子どもたちは、まだこのほろ苦さを得意としていないが、天ぷらにしているにおいに、「すっごくおいしそうなにおいだ!」と鼻をくんくんさせていた。夕ご飯のほかは、レタスクラブのHPよりちくわのかば焼丼(高山なおみレシピ)。菜の花がなかったので、小松菜で代用。おみそ汁は豆腐に、細ねぎ、もずく。大根とコーンのサラダ。五分つきごはん。美味でした!

『ヒットラーのむすめ』(ジャッキー・フレンチ作 さくまゆみこ訳 鈴木出版)読了。前回は挫折し、今回は最後までたどりついた。子どもたち4人がバスの中で行っている「お話ゲーム」。その中のひとりが「ヒットラーには娘がいて……」と話を始めた――。こう読んでほしいというレールが敷かれているような違和感がつきまとい、純粋に物語に入れなかった。物語の枠から自由がないというか、窮屈さが読後感として残ってしまう。ラストが若干、その思いから解放してくれそうで、この空気がもう少し物語の中に欲しかった。

2005.03.26

モツ、背徳、句歌詩帖

▼3000円の図書券を入手して以来、何を買おうかなとちょっとわくわくしながら日々考えていた。お金を足して『モツ・キュイジーヌ』にしようかとか、多田智満子さんの歌集にしようか、などと。しかし、悩んでいるうちに、ついマンガ『ヒストリエ』(岩明均)を2巻買ってしまった。でもその後、また1000円の図書券が手に入り、あらためて3000円分の本に思いを馳せていたところ、つれあいが仕事用にと『PHP5徹底攻略』を求め、たまたま図書券があったので、お金を足してそれで購入。残り500円になったので、あっさり雑誌「ku:nel」にしてしまった。書店では「ku:nel」のような雑誌、「mellow」があり、本当に中身もよく似ていた。スローな食事レシピ、ふつうの人のごはん、などなど。

▼「ku:nel」に連載されている江國香織さんと妹さんとの往復書簡で、それぞれお気に入り本をあげていた。江國香織さんの方が、こういう一文を見つけましたと紹介しているのが、『天使の背徳』(アンドリュー・テイラー・越前敏弥訳・講談社文庫)。近々読む予定の本なので、その一文を見つけるのが楽しみ。なるほどと同感してしまう文なのでした。

▼句歌詩帖「草藏」第20号が届く。すばらしく美しいこの「草藏」は俳句、短歌、詩の総合誌で、詩の選をしている方が古くからの知り合い。その方の詩を読む楽しみと、俳句、短歌も同時に味わえるので、到着を楽しみにしている。ページを開いて最初に読むこの言葉がとても好きだ。

ねがわくは
句と歌と詩の言葉が
草ほどの光栄を纏うて
われらが書の藏に
入らんことを
   佐々木六戈(ろっか)

2005.03.25

夕ご飯

春休みで柔道もお休み。上の子は指折り数えて練習再開を待っているところ。金曜日は練習日なので、ふだんはバタバタと食べるのですが、今日はお休みでゆっくりと。五分つきごはん、おみそ汁(木綿豆腐、オルチョでいためたネギ、わかめ)、豚肉と大根のきんぴら風おかず(美味!)、人参の甘酢。おいしい人参だと、数本が軽くぺろっと食べてしまうこの甘酢あえ。人参の甘みと酢がしあわせな味になります。大根もおいしかった。結局、少しずつ生活クラブの野菜に移行しつつあります。春になったら、また野菜を育ててもらおう、つれあいに。

今日は終日吹雪のような天気で、子どもたちも外に出られずエネルギーをもてあまし気味。部屋の中で、小さなボールと本来は音を出す筒のおもちゃをバットがわりに遊んでいた。ふすまは穴だらけです。寒いのに。しかし、この筒の音おもちゃは本来の遊び方をされることがあまりない。本当に遊びたくなった時にはボロボロになっていそう。

2005.03.24

オルチョ

オルチョを無事入手。なので、今日の夕食はスパゲティ。オルチョでにんにくをじっくり炒め、トマトピューレとオレガノ、塩こしょうでソースをつくり、パスタにからめます。おすそわけでいただいた、天然酵母のパンを添え、玉子スープもつけました。パンがおいしかった。秘伝豆、あずき、黒糖生地にオレンジとクリームチーズ、そば蒸しパンと4種類を子どもたちと小分けして食べました。私と上の子は「秘伝豆」が一番で、下2人とはそれぞれ好みが別れましたが、どれもおいしかった! パンが焼けると楽しいだろうなぁ。雪もとけてきたので、石釜もぼちぼちまた火をいれなくちゃ。

2005.03.23

昇級

▼今日は柔道の閉講式。風邪で休んでいたので一週遅れで先週昇級試験を受け、この閉講式で級認定証をいただいた。帯の色がふたりそれぞれに変わり、とても喜んでいるとのこと。私はついていかず、つれあいから様子を聞いた。2人ともにこにこして「ただいま!」を言うだろうな。

▼夕ご飯は、柔道の日ということでシンプルにチキンシチュー。トマトジュースでつくります。大人はできたものにタバスコをかけてピリッと食しました。

▼来月の課題本、8タイトル11冊届く。今回はけっこう分量がある。気になっている1冊だけパラリと見て、参考本になりそうな本を別に古本で注文した。

オルチョの500mlが終了したとのこと。私はすっかり750mlの瓶を利用していて、こちらはまだ少し在庫があり明日入手予定。自分の楽しみも込めて、次年度の保護者会関係で大人の食育を計画しようと思っている。それをオルチョがらみでしようと、明日はその相談もするのだ。

▼ほしい本メモ『アンデルセンの塩』(ヨハネス・ミュレヘーヴェ著 大塚絢子訳・今村渚編集協力/新評論)

2005.03.22

モペットちゃん

ピーター・ラビットの絵本26冊はとてもバラエティに富んでいる。小さい人が楽しめる絵本もあれば、短編物語のようにコクのある絵本もあり、美しい絵とくっきりした物語で読むたびに深く豊かなものを残してくれる。

中でも『モペットちゃんのおはなし』や『こわいわるいうさぎのはなし』は、いったいどのくらい読んだことだろう。いや、まだ過去形ではなく、昨晩も『モペットちゃんのおはなし』を3人の子どもたちは楽しんだ。
ネズミにしてやられるモペットちゃんのしぐさや表情は、まるで子どもそのものなのだ。「これ、ちぃちゃんみたいだねぇ」と自分で指さしてはにこにこして聞いていた。私も何度読んでも最後のページは笑いをおさえることができない。ポターは何てすてきな絵本をつくってくれたのだろう。

モペットちゃんのおはなし(ピーターラビットの絵本 5)
ビアトリクス・ポターさく・え・いしいももこやく

2005.03.21

企業情報誌や文集

▼「GRAFICATION」最新の137号が先日到着。表紙はスズキコージ氏。特集は「世界の涯を見る目」。その中の“中国雲南旅日記」(小野寺誠)の写真にチベットの雪だるまがあった。日本の雪だるまのようにずんぐりむっくりではなくて、胴体は裾広がりで、まるでマントを着ているようでかわいい。隔月で発行される、この富士ゼロックスの企業情報誌はどの記事も写真も見応えがあり、届くのが楽しみ。ネットで知り合った友人から教わったもの。

▼子どもの学校文集50号が届く。1年1冊なので50年の歴史ある文集。いまの校長先生は同じ学校の卒業生ということで、自身も子どもの頃この文集に書いたことがあるという。参観日にはマメに行ってるので、顔見知りの子どもたちが書いた文章を読むのは、ことさら楽しい。こざかなは詩と文章と両方のせてもらった。

ぼくのお父さんは、発明家
いろいろな発明をする。
でも面白い発明もある。
発明家なのに、へんてこな発明もある。
それは、ちょっとおかしい。

2005.03.20

くうきのかお

食器棚や押し入れに
しまっておくものじゃない

記憶は ひんやりした流れの中に立って
糸を静かに投げ入れ 釣り上げては
流れの中へまた 放すがいい。

「釣り上げては」という詩の一部分だが、この詩でアーサー・ビナードという詩人を覚えた。詩のほかに、絵本の翻訳やエッセイなども著していて、先日読んだ『くうきのかお』という、福音館書店「美術のゆうえんち」シリーズの1冊がすごくよかった。葛飾北斎、熊谷守一、前田青邨(せいそん)、ゴヤ、ゴッホら名画15作品を構成し、アーサー・ビナードがそれぞれの絵のもつ“くうき”を言葉にしていく、詩のように。ボッスの描いた「十字架を担うキリスト」の絵では部分を見せて、こう語る。

だれが すいこんだか で
くうきの かおつきは
ガラリと かわる。
くちの なか
はと はの あいだ
のどの おく
はなの あなの
まがりかど。

表紙絵は北斎のひきがえるの絵。カエルをつつんでいる空気を見のがしたくなかったと、アーサー・ビナードがあとがきで書いていた。

くうきのかお(びじゅつのゆうえんち)
アーサー・ビナード構成・文
釣り上げては
アーサー・ビナード著

2005.03.19

長い一日

卒園式、6人しか卒園しないので、こじんまりとした心のこもったよい式でした。子どもたちは修了証を受け取ったあと、保護者らに向かって詩をひとつ読みます。それから修了書を親に渡しに来てくれました。大きな声で返事をし、しっかりした声で詩を読み、それから子どもたちだけでわらべうたを歌ったり、大人のもわらべうたを歌ったり、親子でも歌ったり、泣いたり笑ったりの時間を過ごしました。式のあとに、お茶会をし、子どもたちの成長をスライドで見たり、結婚退職される方にやはり歌をうたったり、私はこのお茶会の方がよく泣いたかも。子どもたちは、大人がぐずぐず泣くので、「また泣いてる~」と少々うんざりしていたようです。

一度家に戻ってから、午後は私一人で保育説明会や保護者会総会。午前中に泣いたので頭もぼうっとしながら、なんとかこなし、夜は謝恩会。

長い長い一日。つれあいは疲れてもう眠ってます。

2005.03.18

よっ

▼子どもの通学路にみなみストアーがあり、先日の登校途中におじさんに会ったと言う。「あんちゃんじゃなくて?」と聞くと「うん、いつもお魚切ってるおじさんに会ったよ、みなみストアーの前で」「何か話したの」「よっ、って言われた」いいなぁ。なんだかちょっとうらやましかった。

▼子どもを迎えに行った時、クラスの女の子が私の結婚指輪をみて、「結婚してるの?」と聞いてきた。「そうよ」「あのね、うちのパパとママはまだ結婚してないの」「どうして知ってるの?」「だって、指輪してないもの」「指輪がなくても結婚してるんじゃない。もしかしたら、大事にどこかにしまってるかもよ」「わたしはママの隠す所ぜんぶ知ってるけど、どこにもなかった。もしかしたらこれから結婚するかも」という会話を交わした。おもしろいなぁ。そのあと、彼女は「私もいつか結婚するのかなぁ」ともらしていた。いま4歳の彼女です。

2005.03.17

なつかしさ

▼パソコン通信の自動巡回というのにはじめて出会ったのは、九州のオフ会だった。感動してすぐ使い始め、少ししてからNiftermを導入。TTY会議室がどんどんなくなっていき、巡回しても発言のない所ばかりになっていたので、てっきりこの3月にすべて終了すると思っていたら、2006年3月、来年だったということに気づかされた。

▼ネット友人にNif-Xを教わり、非常になつかしい思いを味わっている。タイムスリップしたみたい。Niftermと同じ作者なので、雰囲気がにていて、patioがなくなってサークルをつくった所をまわっても、以前と変わりない雰囲気にじーん。FAGRIのおすそわけ部屋で、無農薬の梅をずっと買っていたこともあるので、またその部屋を巡回できるのでうれしい。2006年3月までには、同じ作者さんによるニメラというメーラーが出る予定とのことで、ちょっと楽しみにしている。

▼今年の目標にあげた家族新聞をつくること、ようやく今年初号を完成。明日から配ります。

▼今月の読まなくてはいけない本は10タイトル10冊でとても気が楽なのだが、今日届いた来月リストをみると、10タイトル12冊。少し増えました。

2005.03.16

そんなときなんていう?

わかき しんし
しゅくじょの ための
れいぎさほうの ほん
そんなとき なんていう?』(S.ジョスリン文 M.センダック絵 たにかわしゅんたろう訳 岩波の子どもの本)は上記のような言葉がかざってある。さまざま状況で、どんな言葉をいったらいいのかなという、ユーモア+ナンセンス(?)あふれる絵本で、読み返すたびにわが家の子どもたちはどんな返答がいいのか覚えて、一緒に声を出している。街の真ん中でひとりの紳士が、みんなに赤ちゃん象をあげている。紳士が君に赤ちゃん象を紹介してくれた、さて、そんなときなんていう? 返答は礼儀正しいものばかりなのだけど、状況が状況な時に出す言葉として笑ってしまうものが多い。大人も読んでいて気分転換になる心地よい絵本です。

2005.03.15

マレクとマリア

▼『マレクとマリア』(ヴァルトラウト・レーヴィン作 松沢あさか訳 さ・え・ら書房)読了。空襲の夜に逃げ回る描写がすごい迫力でした。ちょっと息をつめて読んでしまい、大きくため息。許されない恋と戦争、翻訳児童文学ならではの1冊。

▼今月の読まなくてはいけない本を7冊読了。

▼先日、「飛ぶ教室」が新装復刊と書いたが、「子ども+」は20号で休刊。5年ですね。

▼「四季の味」春号をゆっくりゆっくりながめている。真澄を飲んでみたいなぁ。白子おろし飯は、白子を手に入れたらぜったいつくってみよう。畳鰯食べたい、といろいろ心にメモ。

2005.03.14

アンデルセン

図書館で借りたアンデルセンの絵本『赤いくつ』を読み、絵も文章も心に響いてこなかったので、『雪の女王』(大塚勇三編・訳 福音館文庫)に入っている「赤いくつ」を読んでみる。こちらは、まっすぐにアンデルセンの心が入ってきたような気持ちになれた。今日、たまたまアンデルセンの話をした時に、『親指姫』に入っている「あるお母さんの物語」という話にでてくる死神を、鈴木三重吉は「死」と訳している(『アンデルセン童話集』アルス)と知った。アルスの児童文庫もどこかで復刻してくれないだろうか。

アンデルセンといえば、『アーサー・ランサムのロシア昔話』(神宮輝夫訳 白水社)のまえがきで、編者であるヒュー・ブローガンがランサムについて、17歳で中等教育を修了し、大学も数ヶ月でやめたときに、フェアリー・テイルズ――クリスチャン・アンデルセン風なものを書きたいと思っていたと書かれていた。

2005.03.13

つらつらと

▼家の中で風邪がひとり2週間単位で回転しはじめた。おかげで、授業参観や懇談会や子ども会の総会など、家の外に出る用事はすべて欠席。外は雪で寒くて、なんだか時がゆっくりまわって、不思議な時間。明日の出かける用事も楽しみにしていたものだったが、欠席となった。日常的に不足しているものだけを足早に済ます。こういう時は軽自動車の方がすいすい駐車できるので、そちらの車で移動。私がいつも運転する車はとうとうオートマになっているのだが(急いで必要だったので品薄のマニュアルを中古で見つけることができなかった)、軽はマニュアル。決してうまくはない運転だが、マニュアル車の方が楽しい。ギアチェンジしていると、自分で車をコントロールして動かしている気持ちが心地よいのだ。雪のふる中の運転は神経使うので好きではないが、マニュアル運転のおかげで楽しめた。

▼風邪人にはおかゆや、うどんなど。夕ごはんは、ごぼうと豚肉の炊き込みごはん、豆腐と水菜のおみそ汁、大根と人参のなます、ポテトコロッケ。久しぶりにコロッケを揚げたら、ほくほくにおいしくできて、少し気持ちが上向いた。

▼ひょんなことから『九月が永遠に続けば』(沼田まほかる 新潮社)を読了。地獄のような目にあった人は果たして救われるという時を得られるのだろうか。がっしりとした文体から、センチメンタルなものなくシアワセとはなどと考えた。

2005.03.12

夕ご飯

翻訳家のAさんが、翻訳家のKさんから教わったという美味しい長芋簡単レシピを私にも伝授していただき、それで夕ご飯。実はまぐろのぶつ切りをどこで調達するかで悩んでいたのです。、結局近所のスーパーのはいまひとつだったので、主に調味料を取り寄せている生活クラブのまぐろを初めて注文。それが届いたので、ようやく私もレシピを試すことができました。長芋とまぐろのぶつ切りに、おいしいタレをかけるだけの本当に簡単でおいしいレシピ! 子どもたちもつれあいも、これはおいしいねぇと喜んでました。このタレが決め手で、ポン酢に少し手をかけるだけでおいしい味になるのですね。他は湯豆腐、五分つきごはん、きゅうりの酢のもの、ほうれん草のおひたし。みどり色のおかずだらけに、まぐろと長芋の一品は見た目もきれい。ありがとうございました!

▼読まねばならない本を順調に読了していってます。今回はそれほど厚い本もないので気分も軽くさくさく読めてうれしい。

▼酒屋さんでウィスキーが特売していました。いまマイブームなので、ハイボールにしたり、紅茶にいれたり、珈琲にいれたりしながら楽しんでます。昨晩は『ウィスキーはアイリッシュ』(武部好伸 淡交社)を読了。これを読んでいると、ウィスキーだけでなく、ギネスも飲みなたくなる。ギネスの生ビール飲んでみたい。そしてギネスをチェイサーにして、ウィスキーを飲んでみたいと、ひとり夢みていた夜でした。

▼「この絵本が好き!2005年版」が来週18日に刊行されます。どんな本がベストに選ばれたのかを見るのも楽しいし、2004年刊行の絵本リストとして約1200冊が入っていて、資料としても便利本。荒井良二x江國香織の「あの人へ贈りたい絵本」を読んでいると、エドワード・アーディゾーニの『友へのスケッチ』(こぐま社)が現在品切れなのはとっても残念。でもでも、探してみるとなんとか入手できそうなので、じっくり読む予定。るるん。

2005.03.11

あんちゃん最後のコラム

みなみストアーのあんちゃんから最後のコラムが届きました。近況と今後について書かれてます。半年後にまた会えるかな。ホームページそのものは、あと1か月ほどで閉めようと思っています。

2005.03.10

枯葉の中の青い炎

短編の妙を存分に堪能できるオススメ本、『枯葉の中の青い炎』(辻原登 新潮社)。6編収録され、どの物語もひとつの筋立てだけでなく、フィクションやノンフィクションが絡み合い、読者は自分の立ち位置がゆらゆらさせられる不思議な感覚をもつ。その中の1編「ザーサイの甕」は非常に好み。めくるめくるような蘊蓄のはての結末はすごすぎる着地に、物語を読むしあわせをしみじみ味わう。長い長い野生期間を経て生まれた突然変異でできた搾菜(ザーサイ)の物語のような歴史のような1編を読んだあとにはザーサイを見る目が変わりそうだ。表題の「枯葉の中の青い炎」は亡命ロシア人で日本プロ野球史上初の300勝を達成したスタルヒンが描かれる。この達成にはチームメイトによる不思議な行為があるのだが、それが幻想的というか奇跡というか。スタルヒンという実在の人物にフィクションがたくみに物語に仕立て上げている。あぁ、でもラストの理不尽さには呻ってしまう。物語作者の技をお楽しみあれ。

2005.03.09

うどん

家族の誰かが風邪をひくと、うどんをごはんにすることが多い。乾麺のうどんではなく、太いむちむちの方。子どもたちが代わり番こに風邪をひいていて食欲がないひとりがいる。そこでやはり今晩はうどんにした。鍋にして、昆布だしに野菜をたっぷり、それにうどんをいれた。それでもパクパク食べるということはしないけれど、おなかに少しはいれることができたようでほっとする。まずは安静、そして水分補給。どちらもできているので、もう少しでよくなるはず。

いま読みかけている本は『奇跡も語る者がいなければ』(ジョン・マグレガー 真野泰訳 新潮社クレスト)で、一瞬をすべて言葉に表現しているようで、目の前に映像が見えるよう。これから読む本は『マレクとマリア』(ヴァルトラウト・レーヴィン作 松沢あさか訳 さ・え・ら・書房)ドレスデンの大空襲の夜、マレクとマリアは火炎地獄の底をさまよう……。ここしばらく、さ・え・らさんの本はがっしりしたテーマのものが続く。『枯葉の中の青い炎』(辻原登 新潮社)は濃密な味わいをもつ短編集とのこと。楽しみ。

ほしい本――『遊星の人』(多田智満子著 高橋陸郎編 邑心文庫)。
多田智満子氏の詩は好きで詩集ももっているのだが、歌も句もつくっていたとは知らなかった。
新聞の短評に掲載されていた短歌

天の闇なめらかにしてなめくぢの
大群渡りゆきたる銀河

2005.03.08

影ぼっこ

昨晩はまんなかの子が読む絵本を選びました。「いい絵本もってくから待っててね」とにこにこして持ってきた2冊は『影ぼっこ』(ブレーズ・サンドラール文 マーシャ・ブラウン絵 おのえたかこ訳・ほるぷ出版)と『ゼラルダと人喰い鬼』(トミー・ウンゲラー たむらりゅういち・あそうくみ訳/評論社)。『影ぼっこ』は、サンドラールの散文詩にマーシャ・ブラウンが力強く独創的な絵をつけた本。影は人生の二面性を表しているかのように思えるとマーシャ・ブラウンはいい、ゆらめきながら、静かに時に迫力をもって影がページから読み手を見据えます。夜に読んでいるので、なんとも不思議な空気が流れ、読んだあと、上の子が「影ぼっこはこの部屋にもいるね、ほら、きっとそこに」と言うので、まんなかの子が「なんかこわいな」と少し怖がっていましたが「なんかすごい絵だった」と上の子はとても心にふれたようで、満足げした。続けて読んだ『ゼラルダと人喰い鬼』は、子どもたちが何より好きなおいしい食べ物がでてくるので、ぼくはこれを食べる、わたしはこれ!と指さししながら、にぎやかに読み、おやすみなさいで電気を消しました。

2005.03.07

夕ご飯

みなみストアーが閉まって以来、買い物に楽しみがなくなっているのですが、そうはいってもご飯はつくらなくちゃ。今日は作り始めるのが遅かったので、簡単なツナ卵丼。小林カツ代さんレシピのアレンジで、卵とツナ(レシピではカニ缶)、小口に切ったネギ、たけのこの細切りをいれて、人数分ずつホットケーキのように焼き、甘酢あんをかけてできあがり。なんとつくりはじめてから酢をきらしていることに気づきがーん。ワインビネガーで代用しました。大人は紅しょうがを添えます。お豆腐とわかめのおみそ汁に、菜の花のおひたし。今日はぽかぽかしていたので、菜の花に素直に春を感じました。

2005.03.06

ウェストール

今日読了した本はウェストールの『禁じられた約束』(野沢香織訳/徳間書店)。第二次世界大戦が始まる少し前、14歳になる少年は少女ヴァレリーと出会った。彼らとっては、戦争がこれから始まるという背景よりも、虚弱体質なため外出もままならない少女との初恋がみずみずしく、そして後半はぞくりとさせられる。
10代の初恋なんて遠い昔のことよ、などという思いになぞさせません、そこはウェストールです。この時にしか味わえなかった思いを、脳みそがひっぱりだしてくれます。ウェストールはひとり子である息子を、彼が18歳の時に事故で亡くしています。デビュー作当時12歳の息子に、自分の十代がどんなだったかを知らせたくて『機関銃要塞の少年たち』を書いたと、「子どもの本だより」1号で上村令さんが書かれています。そして『海辺の王国』では自分の子ども時代を今度は自分のために書いたと。
少年ボブのおばあちゃんが素敵です。長く生きている先輩として、孫の少年ボブに的確な言葉をかけています。もちろん恋のアドバイスではありません。この本の主題は初恋なので、そこにおばあちゃんは出てきません。初恋の主人公は若いカップルなのですから。
今年はあと2冊ウェストールの新刊が出るようなので、刊行が待たれます。

2005.03.05

あれこれ

▼児童文学雑誌「飛ぶ教室」がこの春に新創刊される。いしいしんじさんの食日記で、いしいさんもケストナーに寄せる手紙を書いているという。刊行が楽しみ。

▼友人から「クウネル」の創刊号と「アルネ」の10号と『薔薇の荘園』(トマス・バーネット・スワン/風見潤訳 ハヤカワ文庫)をいただく。「クウネル」は今よりもっとカタログっぽかった。「アルネ」は「クウネル」に似ていた。雑誌に掲載されている写真の空気が似ているように思えた。小さくて品良く。この号では村上春樹さんの家の様子が撮影されていて、ミーハー的に見入る。その他に、カプチーノの写真がおいしそうで、デザインカプチーノを飲みたくなった。『薔薇の荘園』は後ほどじっくりと。

▼「母の友」1月号から3月号を図書館で借りて読む。3月の特集は「子どもとインターネット」で、数日前に配信された福音館のメールマガジンで松居さんが必読ですとすすめていたので、読む。インターネットに詳しいとされるお二人の書かれた文章を読み、ご自身のつくられているというサイトを見てみたが、両方ともほとんど更新されていない。

▼午後2時頃にちびちゃん発熱。あったかくして水分とってお布団で眠る。はやくよくなぁれ。子どもの発熱は風邪症状があっても急に発熱したように思えてしかたない。上2人はさっきまで元気でボクのことたたいてたのに、と不思議そうにしていた。

2005.03.04

あまざけちょいちょい、あぁまいおいしいあまざけちょい、と、ここ数日ずっと同じわらべうたを歌っていたちびちゃん。(たぶん、“ちょい”じゃなくて“しょい”だと思うのだけれど) 歌がずっと頭にあったので昨日は砂糖の入っていない本物の甘酒を子どもたちにそそいだのだが、ちびちゃんは「これ残す」と一口飲んだだけ。雛あられは3人取り合うように食べていました。
夕食には蛤を用意して吸い物に。全部使わず少し残して、ゆでた芹と蛤をごま油で炒めて、醤油と粉ざんしょうで味付け。「きょうの料理」の冒頭にのっていた一品で、こちらは大人が堪能。ほかは、いくら寿司ごはん、ポテトサラダ、スナップえんどうをゆでたもの。一番人気はスナップえんどう。水の分量に対して1%の塩分でゆでるというのをしてから、本当にゆで野菜がおいしくて、他の調味料はいらないくらい。昨日もマヨネーズもドレッシングもかけずに、みんなでパクパク。

コルドバをあとにして』(ドリット・オルガット作 樋口範子訳 さ・え・ら書房)を3日かけて読了。自分の宗教はユダヤ教だと知らされたのは、カルロスが13歳の時でした。それから起こるできごとは、どれもがユダヤにつながることで、カルロスにとっては過酷なことばかり。ユダヤ教徒追放令で起きた異端審問がカルロスの家族にも及んだのです。コルドバ、ボルドー、アムステルダムと移動するカルロスについていくために、読み手の私も地図を見ながら、今カルロスはここの位置、と確認しながら読みました。訳者あとがきによると、この時代は日本の江戸時代、寛政年間で鎖国がはじまった時だそうです。まだうまく言葉がまとまらず、再読しているところ。

2005.03.03

あんちゃんコラム更新

昨晩届いていたコラムを、今朝更新しました。ブログにも同時掲載しています。「ダルダル生活中」とのこと。

2005.03.02

日々の細かいこと

▼まんなかの子が車から降りるなり「びんぼうひまなし」と言う。即座に「貧乏暇なし」と頭に浮かばず、??となる。なぜに、車から降りた第一声がそれなのと聞くと「(園の)カルタにあったの」 他にもカルタの言葉はあるだろうに。しかし、私が聞いたことで、がぜんはりきってしまい、「びんぼうひまなし、びんぼうひまし」と上の子と言い出した。ので、なるべく反応しないようにしてたのだけど、つれあいが帰宅したので思う存分うちあけると、当然大笑いしていた。

▼昨日の朝ご飯、茶碗に残ったごはん粒を集めるのを手伝っていた時、無意識に自分の口にいれてしまい食べてしまった。それを覚えていたちびちゃんは、今朝「きのうみたくたべないでね」とクギをさしてくれた。はい、気をつけました。

▼コンビニで『20世紀少年』(浦沢直樹)を入手、うれしい。つれあいの同僚は『PLUTO』も好きだけどまずは『20世紀少年』をきちんと終えてほしいと願っているそうだ。私はどっちもバンバン描いてほしい。

▼「みすず」届く。今月で代金切れなので、せっせと3780円分の記念切手を電卓で数えながらそろえる。もうひとつ「シューへー・ガレージ通信」も購読切れで、こちらの1000円分の切手も準備して、他、友人に送る本も梱包して3つの郵便をポストにいれる。ささやかな達成感。

2005.03.01

びっくりしたこと

▼岩波から出ていた『ちびくろさんぼ』が、同じ絵、同じ訳者さんで瑞雲舎さんから4月上旬刊行とのこと。

▼最近読んだディック・キング=スミスの『ソフィーは子犬もすき』の著者紹介を読むと、陸軍将校として第二次世界大戦で従軍し、戦後は農業に従事、50歳をすぎてから小学校の教師となり、60歳を過ぎてから執筆活動に専念、とあった。60歳といえば、先日亡くなられた、国際アンデルセン賞画家のマックス・ベルジュイスもグラフィック・デザイナーとして仕事を重ね、60歳すぎてから児童書に専念したとある。もうひとり60歳といえば、スタイグもそう。ひとつの節目なのかな。

▼昨日のコメントで教わった、大根と豚バラ肉の炒め物を今日の夕飯につくる。子どもたちが、これうまーいと、一緒につくったいつもはもっと箸がのびてくる麻婆豆腐よりも、取り合って食べていた。ほかのおかずは、人参の甘酢漬け、きゅうりとはるさめとツナのサラダ、おみそ汁(じゃがいもと玉葱)。おかずが4品あると、「今日は豪華だなぁ」と子どもにほめられた。今日もまた新しい長いもレシピを別の方から教わりほくほく。手軽でおいしいレシピばかりなので、とても重宝します、ありがとうございます!

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