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2005.09.16

ディアスポラ

ディアスポラ紀行
徐/京植 著

国籍を意識するのは、パスポートを使う時だろうか。新聞の池澤夏樹さんの書評を読んで、手にしたのが『ディアスポラ紀行』。池澤さんは、こう切り出していた。

読む人は少なく、その意味を考える人はもっと少ないけれど、われわれのパスポートの最初には、「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する。日本国外務大臣」と書いてる。

そのパスポートをもてず、日本国が発行する「再入国許可証」をもたなければ海外に行くことができないのが、著者のもつ「朝鮮籍」。「かりに海外で不慮の事 故や事件に遭ったとしても、外交保護権を行使してくれる国は存在しない」と書いている。その著者が海外を旅し、〈離散〉を意味するギリシア語である「ディ アスポラ」、今日では、「離散の民」を言いわるようになった者としてみた、紀行文で構成された本書は、まなざしがすみずみにまでぶれていない。ロンドン、 光州、カッセル、ブリュッセル、ザルツブルク……。考えることをうながす本。著者は、季刊誌「前夜」の編集員でもある。

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