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2005.10.04

僕らの事情。

オンライン書店ビーケーワン:僕らの事情。       

 自分がもっていないハンディのある人と向き合う。どんな顔したらいいか、すこし迷う――そんな気持ちに思いあたる。
 子ども時代、すこしハンディのある生育歴をもっていた私は、同情されることがままあった。そんな時「へぇ、おもしろい人生おくってていいねぇ」と小気味よく笑い飛ばしてくれた人がいた。ひとまわり以上も年が離れていた、一度だけ会ったことのある人だった。いっきに気が軽くなったことを、今もはっきり覚えている。あぁ、そんな風に言ってもらえるのって気持ちいいもんだ、と。

 主人公サイモンは、ハンディを抱えている。でも、同情されるのが一番イヤ。洒落たユーモアをもっとも好む少年。親友のネイサンとて、最初は距離のおきかたにとまどった。でも、サイモンを大事だと思う、そこから始まるとあとは、気持ちが行動についていった。同情もする、サイモンの立ち位置にうらやましく思う時もある。でも、常にあるのは、サイモンがネイサンにとってかけがえのない友人ということ。
 おい、ネイサン。サイモンの話、聞かせてくれよ。

 詩を書く授業があった。
 サイモンの詩をサイモン自身が朗読する。その授業担任の先生がこう言う。

「詩が何かを語るとき、それはずっと人の心に刻まれることになります。どんなに時が経っても、消えることはありません。今朝、わたしたちはまさにその何かを聞いたんだと思います。みんなからの気持ちを言うわね、サイモン。ありがとう」

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コメント

shokoさん

 コメントとTBありがとうございます~。面はゆいでする(^^;

 昨日、ほぼ1か月ぶりにようやく布団をあげました。いつでも横になれるようにしていたのです。まだヘルペスは治っていないのですけれど、ようやく復調しつつある感じです。shokoさんも、この季節どうぞご自愛くださいね。

 さかなさん、こんにちは。やっとこの本を読めました。さなかさんのレビュー、とても素敵です。とても勉強になります。

トラックバックさせていただきました。そろそろ体調はいかがですか?

おぉ、きむらさん節で語られるレビューも読みたい!
この本よかったですよね。
この詩の章はとくに好きです。
授業も先生も魅力的で、学ぶということの楽しさ、そして詩がうまくからんでいて、泣けました。

先を越されてしまいました。うー。

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 読みたいと思っていた『僕らの事情。』をやっと読めました。  ネイサンの親友、サイモンにはちょっと事情がある。とってもいいやつで、ユーモアのセンスは抜群。サイモンの個性はすばらしく、クラスでも人気者。だけど、筋ジストロフィーという病気で彼は車椅子の生活...... [続きを読む]

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