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2006.07.30

天使のすむ町

オンライン書店ビーケーワン:天使のすむ町

『天使のすむ町』 アンジェラ・ジョンソン作 冨永 星訳 小峰書店

 マーリーの住んでいる町の名前はヘヴン。天国という意味をもつ町はちょっぴり不思議な雰囲気をもっている。ファンタジーのようなできごとがおこるのではなく、絵に描いたような整った小さな町に住む、少女マーリーの物語が静かに進行する。物語の合間には、マーリーのおじさんからの手紙が挿入されている。「やあ、マーリー」とか、ただ「マーリー」というさっぱりした出だしではじまる手紙はどれも愛情のこもったもの。

 14歳の夏に、マーリーはベビーシッターをはじめた。「ユー・アー・マイ・サンシャイン」がうたえて、セサミ・ストリートが好きな人」という募集ポスターを出したボビーの家に、シッターとして通うことになった。
 ふつうにはじまった夏に変化が起きて、マーリーの心はちょっと忙しくなる。落ち着かない気持ちを静めてくれたのは、ボビーという愉快なポスターをつくった人。2人の会話は、少しだけ哲学的、そしてとても真摯だ。

 児童書らしいというと、どんな物語を想像するだろう。
 私にとっては、子どもの気持ちに寄り添った語り口で、すてきな大人がでてくる物語。『天使のすむ町』は、まさにそのとおりの本で、読んでいて安心できた。マーリーの感受性、ボビーの懐の深さ、それぞれの気持ちをきれいな色で描いたかのようで、気持ちよい読書時間だった。

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