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2006.08.17

読了本から

オンライン書店ビーケーワン:マイケル・K オンライン書店ビーケーワン:木槿の咲く庭 

『マイケル・K』は、クッツェーの最初のブッカー作品(ブッカー賞2度目の作品は『恥辱』)が改訳されて文庫に。という情報くらいでよみはじめると、これがすごくひきつけられる。最初の数ぺージでマイケル・Kに吸い付いてしまう。なんだろう。生きてゆくためのごくわずかなもので、ふつうにみれば栄養失調でまともにごはんなど消化できない体になってもなお、何が自分に必要なのか最後までぶれない。ラストの文章は、みごとです。

『木槿の咲く庭』は『モギちいさなやきもの師』の「リンダ・スー・パークの物語。装丁は一般書向けだが、内容は兄のテヨルと妹のスンヒィの視点で描かれ、YAに近い。日本統治下の厳しい状況を描いているが、厳しいばかりではなく、姉妹のユーモアも交え、市井の人々の生活がみえてくる。
この本とあわせて紹介されていた『銀のナイフ』(ヤン・セレリヤー作 河野六郎訳 岩波少年文庫)も読んでみた。こちらはポーランドのユダヤ人家族、とくに子どもたちの物語で、過酷な戦争の中で4人きょうだいが力をあわせて、離ればなれの両親を探しに行くもの。子どもたちだけでの行動は、はらはらさせられ、そこに戦争孤児のヤンが加わると、心配事は増えるばかり。時間ばかりがすぎる中でも、ゆっくりと両親という目標に近づいていく様は、深く感動する。

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コメント

dumptyさん

 こんにちは。
 『赤毛のアン』は村岡花子訳でしか読んでことがないのですが、新潮文庫で読んでいる続編を夢中になって読んだことを思い出しました。また感想をお聞かせくださいね。

『マイケル・K』も、せっかく(?)文庫になり入手しやすいお値段なので、手に入れておいたほうがいいかも。気になった本を全部買うのはとうていムリなのですが、それでも、目についた時に求めておかないと、入手が難しいこのごろですね。

『木槿の咲く庭』は、きびしい戦況を描いていて、モギとはまた違う意味で作者の力量を感じました。こちらも読まれたらぜひ感想を聞かせていただけるとうれしいです。

図書館で『恥辱』を借りてきました。
『マイケル・K』も早く買っておかないとなくなってしまいますね(笑)
『モギ』の爽やかな読後感を思い出しながら、『木槿の咲く庭』にも期待していた所です。

読みたい本を横目で見ながら「週刊ブックレビュ」で取り上げられているのを見て、無性に読みたくなった『赤毛のアン』を再読中。今回は初めて掛川訳で読んでいます。

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