« 100年(2) | トップページ | ご飯 »

2007.11.03

金子光晴

   子と父

寝台のカンボチャ織りに
子はよこたわり、
タヂマハルの銅盆のうへで
父は紅茶をつぐ。

夜は更けた。
均衡の破れた時代を
厚ぼったいカーテンで障り、
世に、このへやだけには戦争をいれない。
子がさらはれるその火まで
たのしさよ。つづけ。みだされるな。

----------
雑誌「群像」10月号に掲載された「子と父」より抜粋。戦中未発表詩。

« 100年(2) | トップページ | ご飯 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/9198/16964364

この記事へのトラックバック一覧です: 金子光晴:

« 100年(2) | トップページ | ご飯 »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Google



  • ウェブ全体から検索
    ココログ全体から検索
    1day1book内検索