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2007.12.28

ネズミの生活

ネズミ父さん大ピンチ!

 昨夜読み始めたら止まらなくなってしまった。
『ネズミ父さん大ピンチ!』
(ジェフリー・ガイ 作/ないとうふみこ訳/勝田伸一絵/徳間書店/2007.12)

 ネズミ父さんの名前はアナククグリ。一家は、ネズミ母さん、子どもたちと人間の家の壁の中で暮らしている。ハツカネズミの性質は、外で生活するよりも室内での暮らしを好む。しかし、家の中も外同様に危険は大きい。一番は家の人間たちがネコを飼っているかどうか。前の住人が引越していき、新しく住み始めた人間たちは、始めこそネコを飼っていなかった。しかし、アナクグリ父さんの三番目の息子が人間に見られてしまい、とうとう黒ネコ、ハンニバルが飼われはじめる。アナクグリ父さんは、ネコから逃げることはせず、なれ合い関係ギリギリの線でもちつもたれつの均衡を保つ。とはいえ、それがなかなか難しく、やはり日々はスリルに満ちあふれているのだ。

 小学校低学年向けだからと安心して(?)読んでいたら、すぐさま、ざらっとした気持ちなる描写にぶつかる。その後も、そのざらりとした気持ちはきれいに解消されることはなく、時折、同じ気持ちを呼び戻される。とはいえ、そこはとても丁寧な言葉で訳され、だからこそ信頼して読みすすめられたのだと思う。気にしないで読み飛ばせるほどの引っかかりを、最低限に抑えてくれているからこそ、物語の本筋の魅力を失わせていない。

 そう、本筋はアナクグリ父さんが、いかに家族を守り智恵をはたらかせ、勇気をもっているかということ。そこのところは文句なく楽しい。きっと子どもたちも、ネズミたちのハラハラドキドキに惹きつけられるだろう。まずは、我が子に明日すすめようっと。

 それから、もうひとつ。訳された日本語の表紙絵は物語とあっていてとてもステキ。原書をみると、こちらは、ぞくりとする感じです。

Hannibal's Rat
Hannibal's Rat
posted with amazlet on 07.12.28
Geoffrey Guy
Hodder & Stoughton (2003/10)

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コメント

BUNさん

そうそう、ざらりがさらりなんですよ。ショックでしたが、丁寧な訳文がそのショックから乗り越えさせてもらえました。読者を代表して(?)ありがとうございます~!(^^)

さかなさん
ていねいに読んでくださって、ありがとうございます。そう、ざらり、ですよね~!「ざらり」が、さらりと書いてあるので、けっこうぎょっとしたりして……。(そこらへんが、「ふぅ~」に込められています(笑))でも、それを乗り越えて本筋を楽しんでいただけたのがとてもうれしいです(^^)

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