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2008年2月

2008.02.29

ほうれん草のしっぽ

 うるう年の29日は、食いしん坊の友人とおいしい日本酒+料理をいただいてきました。ほうれん草と椎茸のソテーはおいしいの、なんのって。友人「この椎茸、動物性タンパク質のようなうまみがありますね」とほめると、お店の人が「あわびみたいって言ってよ」と。なるほど。椎茸も肉厚でうまいのですが、ほうれん草の甘いこと、甘いこと。このお店、オルチョをふんだんに使っていて、このソテーもその一品。しかし、「できあがるまで、これ食べなよ」と皿にぽいぽいっと置かれたほうれん草のしっぽ。赤いところをかじってみると、ものすごくおいしい! もちろん生でかじっているのですが、びっくりした私たちの顔をみて「イチゴのように甘いでしょ」って。いやあ、ほんとすごい野菜の力を感じました。それにオルチョをたらして食べると、またうまい。
 他には、塩から、にしんの山椒漬け(北海道のにしんがふかふか)、厚揚げ田楽、のどぐろの焼き物(刺身みたいにとろりとしたおいしさ)。これにおすすめの日本酒をいただいたのですが、途中からコップもっきりじゃなく、1合の半分、ハーフでいただく日本酒がどれもメニューにはのっていない、イレギュラーの美味酒ばかりで、至福でした。
 で、なぜか突然、オルチョと蜂蜜をまぜて、焼いたトースト(国産小麦でつくった食パンが突然でてくる、蜂蜜も国産百花蜜)にかけて食べると、これもきゃー!という感激もの。わが家の蜂蜜も補充しなくっちゃ。

2008.02.28

気になる新刊

                                                                                                                                                    

2008.02.27

ユリイカとyomyom

 楽しみにしていた今日発売の雑誌2冊。
 しかし、ほとんど時間がとれずまだ読めていません。これからのお楽しみです。

 「yom yom」は十二国記の6年ぶりの新作短編が掲載されているとかで、現在、密林書店ではすでに高値(?)、定価の約3倍くらいついています。bk1は24時間発送本、あくまでも現在。「ユリイカ」も目次はこちら[版元Link]。

 

2008.02.26

新聞小説ほか/焼きおいなりさん

 新聞小説の挿絵が豪華です。朝日新聞では、「ねたあとに」(長嶋有)に高野文子さんが。「徒然王子」(島田雅彦)には、内澤旬子さんが。
 そして、今度は読売新聞で3月から連載される唐十郎さんの「朝顔男」にうらたじゅんさん!うらたじゅんさん[作者公式サイトLink]の『嵐電』を読んで以来、注目している漫画家のひとりなのです。どの新聞もうちではとっていないので、図書館でせめてチェックせねば。

 そういえば、高野文子さんは、ポプラ社のPR誌「asta*」で、3か月前から紙工作劇場も連載中。巌谷小波原作を、高野さんがペーパークラフトで表現しています。この見開きをみるのが毎号の楽しみ。

 さて、つづけて玄米のことを書いていたら、おいしいレシピを教えていただきました。ありがとうございます! ご了承を得て紹介しますね。
 教えてもらった人それぞれにネーミングするらしいのですが、わが家では、焼きおいなりさんと名づけてみました。

 1)薄揚げを 油抜きして半分に切って おいなりさんみたく ご飯をつめる。
 2)このとき、鰹節+お醤油を別の器であわせておいて、ごはんに入れて さっと混ぜる。
 3)おいなりさんみたくつめたものを、テフロンのフライパンに油なしにそのまま 、火はあまり強くしないで こんがりおいしそうな色になるまで焼く。
 4)あつあつを生姜醤油で食べる!

 さっそく、今日も休んだけれど元気なちびちゃんと一緒のお昼でつくってみましたら、おいしい、おいしい! ちびちゃんも、おいなりさん2個をぺろり。おかわりにふつうの玄米ごはんまで食べるほど。鰹節とお醤油をごはんにまぜるというのは、白米や五分付き米でもしていましたが、これは玄米の方がおいしく感じましたね。しあわせなごはん。ごちそうさまでした。

2008.02.25

ゆず大根

 たくさん大根をいただいたところに、ゆずもいただきもので届きました。ありがとうございます。そんな時、友人の「今晩はゆず大根を肴に飲むぞ」という声を聞き、私もつくらなくちゃと思ったのです。米酢でつくろうかと思ったのですが、あいにくきらしていたので、りんご酢、きび糖、塩で味付け。今日はちびちゃんが風邪気味で園を休んでいたので、ゆるゆるしながら、台所仕事に精が出ました。半日つけたあたりで、ちびちゃんと味見。おいしいねー!とポリポリ。

 夕ごはんに食べようと、勢いにのって(?)タンドリー風チキンの仕込みも済ませました。漬けたり漬け込んだり、時間を置くことでおいしくなる料理も楽しいです。
 今日はそれに、おみそ汁(里芋、鶏ひき肉)、ハッシュドポテト、野菜サラダ(レタス、きゅうりと人参の千切り)。

2008.02.24

いっぱい読む

 一日、吹雪のような天気で、ふっとやんだので、子どもたちが外遊びに出るとまたすぐ吹雪で家に入りの繰り返し。ちびちゃんといっぱい絵本を読みました。上の子は友だちが遊びに来ていて、妹よりも友だちと。でも、ときどきちびちゃんも一緒になっていましたけれど。

 ドーレア夫妻の『オーラのたび』(吉田新一訳/福音館書店)は、いまは非流通本。またいつか復刊するでしょうが、冬、それも吹雪のような日にぬくぬくした部屋で読むのにぴったりかも。どのページの絵もあたたかく美しくやさしく、お話も愉快で元気が出ます。同じ作者による『トロールものがたり』(へんみまさなお訳/童話館出版)はすこし長いので、絵をみただけ。おひめさまのでてくるのがいい!と言われたのですが、家にあるのではなかなか見つかりません。ラース・ボー『雪の女王』(アンデルセン作/大塚勇三訳/福音館書店)や『美女と野獣』(ボーモン夫人作/ビネッテ・シュレーダー絵/ささきたづこ訳/岩波書店+竹内みどり訳/汐文社)も楽しみました。「そういえば、『ロバのおうじ』(グリム童話より/M・ジーン・クレイグさいわ/バーバラ・クーニーえ/もきかずこ訳/ほるぷ出版)にもおひめさまがいたね」とちびちゃん。
 なぜか最後はババールの絵本。『ぞうのババール』(やがわすみこ訳/評論社)を読んで「ああ、おもしろかった」と満足していました。

 夕ごはんは、高山なおみさんレシピで、玄米のくずし豆腐丼。玄米家族デビューだったのですが、しょうがとごま油で味付けしたくずし豆腐としらすを玄米でまぜあわせたものが大好評で、子どもたちは皆おかわりしました。スープは、わかめと干ししいたけ。大根と貝割れ菜のサラダ、豚バラ肉の塩焼き。

2008.02.23

あれこれ

 ぼさぼさと雪が降ったり、強風が吹いたり、にぎやかしい天気の今日、つれあいは休日出勤で、午後は子どもの友達が遊びにきてにぎやかし。

 納戸の本棚を整理すると、渋めの文庫本がずらずら。文庫の500円以下のものばかり。当時のお財布事情もありますが、チェーホフ、ローザ・ルクセンブルク、スタインベック、武田泰淳、色あせたこれらの本を再読しよう。

2008.02.22

好きな食べ物は

 寒い日が続いているせいか、寒い所に少しまとまって話を聞いたりしたせいか、しもやけ悪化で、いたがゆいです。なおったらと思ったら復活ということを繰り返しているこの冬。

 夕ごはんは、ちかのお吸い物、五分つきごはん、鶏の唐揚げ[レシピはこちら]、野菜サラダ(レタス、大根、きゅうり、トマト)。子どもたちは、ししゃもやわかさぎ、こういう小さい魚は大好きで、いろんな大きさのちかに満足していました。

 そういえば、字を書くことが楽しくてしかたのないちびちゃんが、「いまから好きな食べ物について書く!」と宣言し「魚の皮、魚の目……」と口に出しながら書いていました。子どもたちの中で、もっとも魚をきれいに食べる、特にさんまの食べ方のうまさはピカイチのちびちゃん、確かに皮と目は好きなんですよ。

 荒川洋治さんの『黙読の山』読了。読みたくなった本をメモした。

2008.02.21

気になる新刊

                                                                                                                                                    

2008.02.20

玄米

 ふだん、ごはんはお米やさんで玄米(アキタコマチ)を買って(今年のアキタコマチは本当においしい)、五分付きにして食べているのですが、友人と食べたお弁当やさん(なんと、オルチョを使っている)の玄米がおいしかったので、ひとりごはんの時に玄米を炊いています。
 先日少し多めにつくった、ひじきとごぼうのきんぴらをまぜあわせて手巻きおにぎり(レシピは高山なおみさん)にすると、おいしいのなんの。GABA増量炊きにすると、また一段とほっこり炊きあがりました。今度は家族ごはんに登場させてみようと思ってます。
 今日は、目玉焼きとしらす、海苔をかけて食べたらこれもおいしかった。
 食べるということは、本当にしあわせに近いことだと思います。

2008.02.19

やあ

ちいさいころ
しあわせになることが夢だった、
とおもっていた

けれど
しあわせとは
なかなかやっかいなものだと

やさしくもなく
むずかしいともいえない

けれど、
なかなか
やあ、きみはしあわせかい
やあ、おかげさまで
といえるには、
いましばらくの
精進がひつようみたいだ

2008.02.18

ごはん

 今日の夕ごはんは、麻婆豆腐、ごぼうとひじきのきんぴら、大根と油揚げの味噌汁、五分付きごはん。豆板醤をぴりっときかせたきんぴらは、ちびちゃんには少し辛かったみたいですが、お兄ちゃんたち、特に上の子は喜んでました。麻婆豆腐はニラたっぷりでみんなのお気に入り。

 昨日はよいニラと豚レバーがあったので、レバニラ(もしくはニラレバともいう)。下味をしっかりつけてぷりぷりっと食べます。ごはんは、ごぼうと豚肉の炊き込みご飯。これは家族の好物。具だくさんのおみそ汁。

 『果てなき旅』(日向康)上下巻読了。今年に入ってから、へこむこともイロイロあるけれど、本当に読書には恵まれています。田中正造の骨太な伝記、第6回大沸次郎賞受賞作ですが、当時は児童書として出ていたんですよね。というか今は絶版のようなのですが、復刊されるとしたら大人向けになるのでしょうか。

2008.02.17

季節のたより

 新聞に載っている季節のたよりをよく読むようになったこのごろ。
 今日の句はこちらです。

 ホラそこに春がたってる舌出して
     ―― 八木 忠栄

 坪内稔典さんが選んでいるもので、寒い日に載っていたこの句も好きです。

 新聞と文庫とラジオ冬日和
     ―― 藪ノ内 君代

 毎日読んでいると、へえと思う季語もあり、明日の新聞がポストに入るのをいつも楽しみにしています。

 選者、坪内稔典さんが代表をしている俳句グループの「俳句e船団」ホームページ[Link]

2008.02.16

ぼちぼち

 朝は村の総会資料づくり、1時間ほど。お茶を飲みせんべいをぼりっとかじりながら作業スタート。終わったあとは、もちろんまたお茶とおせんべい。

 『映画篇』読了。本屋大賞ノミネート作品のうち、これで『私の男』以外すべて読んだ。『私の男』は直木賞を受賞しているので、こちらの賞予想は『サクリファイス』とたててみる。

 『楽園への道』を読み始める。うーん、おもしろい。

 雑誌「ミセス」3月号[Link]に、石井桃子さんの宇宙という小特集がある。来月101歳になる石井さんによる短い自筆文章も掲載。ほかは、どうしても今年1年あちこちで特集されたものに近い内容になってしまっているが、若かりし頃の写真も豊富に掲載されていて目にも楽しい。

 夕ごはんは、つれあいが得意のオムレツをつくってくれた。ごちそうさま、おいしかった。

 お風呂に入りながら、脳と体のこりをとる指回し体操をしてみる。今日届いた「ジャフメイト」に載っていたもの。

2008.02.15

あさり

 夕ごはんは、クラムチャウダー。じゃがいも、人参、玉ねぎをバターで炒めて小麦粉をふりかけ牛乳をいれてあっため、あさりをいれてできあがり。たぶん、つくったのは初めてなのですが、簡単にできたので、またつくろうっと。あさりの滋味を堪能しました。
 たっぷりいただいた地元の大根を薄切りにして豚肉といっしょにごま油で炒め、オルチョも少々。塩こしょうで、オレガノで味を調えたもの、五分付きごはん。

 『土曜日』読了。特に後半の展開はさすがのマキューアン。新潮社の「波」に翻訳者の方によるインタビュー記事があり、はネットでも読めます[Link]。

昔は、キプリングやコンラッドやヘミングウェイのように、人々の仕事を見事に描き出せる小説家がいたのですがね。ところが、モダニズムの大勢は、いわゆる「意識の流れ」を描こうとするあまり、仕事のような日常的リアリティを意識から切り離してしまった。

 “リアルな日常生活に捧げられた小説”を実感しつつ、小説ならではの物語性を感じます。たとえ、著者が“読者に「これは小説なんだ」と感じさせないため”としても、それこそが小説なんだと。

土曜日 (Shinchosha CREST BOOKS)
イアン・マキューアン 小山 太一
新潮社 (2007/12)
売り上げランキング: 14635

2008.02.14

気になる新刊

2008.02.13

おつかれさま

 村の役員は2年任期。たいがいの役員ごと(学校や園や柔道など)は1年任期なのですが、やはり2年は長い。とはいえ、月日は平等に流れ、この3月で2年。あともう少し、おつかれさまという言葉を受け取ると、いえいえ、ありがとうございますという言葉も素直にでてきます。

 2世帯、3世帯がざらな所に住んでいる核家族ものとしては――、つれあいが日々、夜中まで残業の核家族としては、村の役員も私がしていたのですが、それはそれは多岐にわたるものでした。言葉にすると、まだ日本が残っているねえと言われつつ、3人の子どもそれぞれに関わる行事に追われる中で、村の役員ゴトは正直、大変でした。萱刈りも、初めて聞く言葉でしたし、土嚢づくりや農道づくりも体験。歳の神づくりも、竹の切り出しは免除されたものの、強風ななか、わら編みの手伝いなどなど。まわりのじじさまたちと一世代違うなか、いい経験になったというシンプルにはいいがたい思いもなくもなく。でもでもカウントダウンです。あともうちょっと。じじさまたちから「おつかれさま、あともうすこし」という言葉の真実さをしみじみ感じるこのごろ。本当に、あれもこれもあともう少し。

2008.02.12

休みなされ

 昨夜はつれあいと詩談義。宮沢賢治の「春と修羅」、中原中也の『心のダイヴァー』を互いに読んだりしながら、中原中也の鋭い言葉にほれぼれする。この人は本当に天から才能をもらった人なのだな。

 たくさんの詩が入った本よりも、選ばれたアンソロジーで読む方が詩がうもれなくて楽しめるとつれあいはいい、なるほどなと思う。どんどん読みたくて全詩集を欲しくもなるけれど、自分に近づいてくる詩はその中でもわずかなのだ。『荒地の恋』の余韻で、北村太郎の詩も読み返しているのだけれど、あんなに好きだったレモンの詩がいまはそれほど心を動かされなくなっている。なるほどなあ。

(休みなされ)

休みなされ、
臺所や便所の掃除こそ大事だなぞという教訓を、
お忘れなされ。

休みなされ、
ビンツケでもててゐるような髪ならば、
グサグサにしておしまひなされ

魂の嘆きを窒息させて、
せかせかと働きなさるからこそ、
やんがて姑根性をも發揮なさるのだ。

休みなされ、
放膽になりなされ、
大きい聲して歌ひなされ。

                  ――中原中也

2008.02.11

今日もよい天気

 青空が気持ちよい冬日。今日もちびちゃんたちとソリ遊び。昨日は柔道で行けなかったまんなかの子と3人で公園に行く。ぐんぐんとけている雪だけれど、公園の小山にはまだ残っていて、ソリ遊びを堪能。昨日のかまくらでも遊び、雪遊びを楽しむ。

 確定申告も出して、いまは村や子供会の総会準備の役員会が続く。もちろん園のもせねば。次年度の役員決めも少しずつ。気の重い2月。えいやっと気合いをいれつつ明日を迎えよう(おおげさ)。

 『土曜日』を読み始める。「asta*」3月号も届く。夏石鈴子さんのエッセイに強く強く共感。私も優しい人に出会いたいなあ。

2008.02.10

雪遊び

 お兄ちゃんたちは柔道の試合。留守番の私のちびちゃんで、雪遊び。公園に行き、誰かがつくったかまくらに入ったり、私は雪だるまをつくったり。しかし、ちびちゃんには、それは雪だるまではなく、てるてるぼうずみたいだよと言われる。確かに。

 スキーウェアを着て、ずでんと雪の上にねころがり、青空を見る幸せよ。

 『荒地の恋』読了。北村太郎は好きな詩人だけれど、その人の生きざまに興味をもったことはなかった。けれど、平穏な生活のあとにおとずれるミューズが詩作をすすませたというのは、よくわかり、切ない。キチガイという言葉にしみじみする。

朝の水が一滴、ほそい剃刀の
刃のうえに光って、落ちる――それが
一生というものか。残酷だ。
  ――「朝の鏡」/『北村太郎詩集』所収

2008.02.09

つらつらと

 ラングの童話集を読みながら、同じ話を別の本で読んだり、昔話についての本を読み返したり、ひとり楽しい読書時間を夜な夜な楽しんでいるところ。今年に入ってからの読書はずっといい感じです。

 子どもたちは友だちの家に遊びに行き、つれあいは仕事に出かけたので、ひとり図書館へ。1月30日付け朝日新聞に石井桃子さんが朝日賞を受賞したスピーチが載っているのを読む。大沸次郎賞のスピーチもあり、『悪人』の吉田さんが39歳で受賞というのは最年少とか。吉田さんも石井桃子さんのスピーチに感じ入った様子。ノンフィクション作家の最相さん星新一さんの評伝で受賞したので、この賞は星さんにささげたいと。そしてこれからまたノンフィクション作家としてゼロから取材をはじめていると言われています。石井さんのスピーチは詩的な言葉で喜びを語ったと報じられているように、独特の言葉で嬉しさを表現されていました。 

 蓮實重彦氏による『白暗淵』論が今月の雑誌「新潮」3月号に掲載。

 「芸術新潮」の3月号には、松浦弥太郎さんのインタビュー記事あり。「暮らしの手帖」、うーん、うーん。

 「みすず」読書アンケート特集をなかなかじっくり読めないでいるのだけれど、いまぱらりとみて食指をそそられている本はこちら↓。

きだみのる―自由になるためのメソッド
太田越 知明
未知谷 (2007/02)
売り上げランキング: 61014
おすすめ度の平均: 4.5
5 メディアに携わる人なら見逃せない稀覯本
4 思わず引き込まれる、きだの精神史
4 記録、分析、評論としても出色のでき

2008.02.08

気になる新刊

                                                                                                                                                    

2008.02.07

ごはん他

 昨夜の夕ごはんはその前の日に新聞に載っていた「牡蠣豆腐」。木綿豆腐に出汁をたっぷり吸わせ、牡蠣にも少しふくませてから、卵と煎った削り節と片栗粉を溶いたものを衣にして、オルチョで焼き付け、豆腐に添えてできあがり。うまーくできて、子どもたちも「この牡蠣のぷりっとしたところがうまいんだよな」なんて言ってくれました。へへ。焼き残った衣と出汁は、あわせてあんかけにして次の日の朝食にしました。
 昨夜、それ以外は、おみそ汁(ふのり、油揚げ、まいたけ)、五分つきごはん、小松菜と烏賊の胡麻和え。

 今日は、五分つきご飯、おみそ汁(豆腐、わかめ、三つ葉)、豚もも肉のオルチョ焼き、ゆでキャベツ、しめじのソテー、金時豆のトマト煮。お豆さんは砂糖をいれなくても甘いですな。

 古井由吉の『 白暗淵』読了。

 物を言わずにいるうちに、自身ではなくて、背後の棚の上の、壺が沈黙しているように感じられることがある。沈黙まで壺に吸い取れたその底から、地へひろがって、かすかに躁ぎ出すものがある。(「朝の男」冒頭)

いや、どの文章も何度味わっても深々として、この冒頭、数回なめるように読んでしまいました。泡のようにはかなげに見えたかと思うと、めりめりと地面に打ち込まれているようにも感じたり、変幻自在の言葉がなす小説にとっぷり入り込んで楽しみました。至福の読書。

白暗淵 しろわだ
白暗淵 しろわだ
posted with amazlet on 08.02.07
古井 由吉
講談社 (2007/12/07)
売り上げランキング: 4247
おすすめ度の平均: 4.5
5 内向の世代、幻想の世界に魅惑される
4 見る言葉

2008.02.06

食堂かたつむり

食堂かたつむり』 小川糸
 ISBN 978-4-591-10063-9 定価:本体1300円(税別) ポプラ社

 おいしそうなタイトル、あったかそうな表紙、実際に手にとってみたら、心地よい手触りの紙、帯は書影に映っていませんが、ざらっとした織物のような紙で、スピッツの草野マサムネさんが「食べる」ことは愛することであり、愛されることであり、つまり生きることなんだって改めて教えられる素敵な物語でした。と書かれ、ポルノグラフィティの岡野昭仁さんは、毎日口にするごはんにこんなに物語が詰まっているなんて気がつかなかった。これからは大きな声で「いただきます」と言いたい。というすてきな賛辞が贈られています。

 倫子さんは、インド人の恋人とつつましく一緒に、しあわせに暮らしていた、と思っていたのに、ある夜、トルコ料理店でのアルバイトを終えて家にもどると、そこはもぬけの殻。家具も料理道具も何もかもぜーんぶなくなっていました。もちろん恋人も。ひとつ残されていたのは、祖母の形見である、ぬか床。倫子さんは、残された所持金全部で、高速バスの切符を買います。行き先は長い間帰っていない実家。どうしても好きになれない、おかんの元へ帰るのです。そこにはある賭けがあったのですけれど、とにもかくにも、ずっと目標にしていたプロの料理人としてスタートを切ることになりました。一日一組のお客を迎える食堂かたつむりを開店させたのです。

 おかんの飼っていた豚のエルメスさんの面倒をみることを条件に借金をし、倫子さんは自分の城をかまえ料理をするようになります。この豚のエルメスさんもいいんですけど、読み進めるうちに、おかんもどんどん味わいが出てきます。倫子さんとは正反対の空気をもっていて、最初はいいところを見つけるのがむつかしそうな人に思えたのですが、言葉や態度から、今まで見えてなかったところに目が向き、この人と知り合いになるのも楽しいかもと思えてくるのです。

 いつも手助けしてくれる熊さん(注:人間です)も、食べたいものはカレーと注文し、それにこたえるカレーがまたよくて。倫子さんが次のお客様にはどんな料理を考えるのだろうと、わくわくしながら読みました。

 著者、小川糸さんは作詞家で、講談社から絵本『ちょうちょ』[関連Link]を出され、小説は本書がデビュー作です。初めての作品ならではの、荒々しさと瑞々しさが同居して、食いしん坊な方にはたまらない魅力がつまっているように思います。

 私は特に豚のエルメスさんのエピソードが好きです。食べ物もきらびやかな食材ではなく、地元の野菜や肉、近場でとれる魚介をつかって、地に足のついた堅実なご馳走ばかり。食べてくれる人に向かってつくる料理は、日々の家庭料理でもあります。これを読んだら、今日のごはんをつくるのがまた楽しみになってきました。

 Asta2 そしてこの本を読んだら番外編もどうぞ。ポプラ社のPR誌「asta*」2月号で、「チョコムーン」が掲載されています。

 小川糸さんのサイト 糸通信[Link]

2008.02.05

ごはん

 

オルチョの講習会を受けたあとは、いつも以上にオルチョブームのわが家。今日の夕ごはんは、じゃがいもとタラのスープ、キャベツとえのきだけのサラダ、白菜と豚肉の蒸し煮、五分つきごはん。

 人参と玉ねぎをスライスしたものをオルチョでじっくり炒め、そこに厚めにスライスしたじゃがいもをさっと炒めてから、水に塩をいれてコトコト静かに煮ます。野菜が柔らかくなってからタラをいれて、塩で味を整え最後にパセリを少々。レモンをしぼっていれてもおいしいとのこと。子どもたち、このスープうまい!とみなおかわりしてくれました。サラダはキャベツを手でちぎって酢であえ、にんにくスライスをオルチョで炒めそこにえのきだけをたっぷりいれて炒めます。さめたきのこをキャベツであえるとサラダのできあがり。きのこの炒めものがキャベツとよくあいました。講習会ではレタスやルッコラ、きのこも生しいたけ、しめじなどでしたのですが、家にあるのがキャベツだけだったのです。でもおいしかった。白菜と豚肉は交互において、オルチョと塩をかけて蒸すだけといういたって簡単なもの。使えば使うほどファンになるオルチョです。

2008.02.04

物語が生きる力を育てる

物語が生きる力を育てる』 脇明子
ISBN 978-4-00-025301-7 定価 本体1600円+税 岩波書店

 先日届いた「図書」に書かれていた脇明子さんの文章をラング童話集を紹介するのに引用した際、新刊である『物語が生きる力を育てる』も読まねばと思ったのです。よさそうな予感は大当たり。3年前に刊行された『読む力は生きる力』の第二弾という位置付けで、前著が好評であちこちに講演などに行き、さまざまな場所での読む現場を見聞きし、考察を深めたのが本書です。感覚的にそうかなと思っていた事柄が、的確な文章で差し出され、読んでいて、私自身いろいろ整理できることが多く、抜き書きしたい箇所がいっぱいになりました。

 子どもたちに本を渡すこと、読むことが大事というよりも、子どもたちがちゃんと育つことが大事だということ。それには、本よりも何よりも実体験が重ねていくこと。と、著者がそう思うにいたったことが、わかりやすい言葉で順々に説明されていきます。しかし矛盾するようですが、その実体験をもつことが困難な現代において、子どもたちを支えていく本物の物語もやはり必要なのだということも書かれているのです。

 ここではたくさんの昔話、民話をひきながら、具体的な本もたくさん紹介されています。大好きなデ・ラ・メアも紹介されているのがとてもうれしいです。巻末には、紹介した本の一覧もあり、現在入手が難しい本も含めて入っているので図書館でも探して読むことができそうです。

 興味をひかれたのは「不快感情の体験と物語の役割」です。昔の子どもならわざわざ言ってもらう必要はなかったことだろうとして、著者はこう言っています。

 人間が怒り、憎しみ、妬み、悲しみ、欲求不満、さびしさ、落胆、恨みなどといった不快な感情に振りまわされ、破壊的な行動に走ったり、苦しみを増幅させたりしないですむようになるためには、幼いうちからある程度そういう感情を体験し、まわりの年長者を手本にしたり、うまく手助けしてもらったりしながら、少しずつ感情処理の仕方を学んでいくしかない、ということです。

 著者はゼミの学生に「不快感情に襲われたとき、あなたたちはどうするのか」とたずねてみると、テレビ、音楽、ゲーム、マンガ、ネットという答えがあり、それらはとても「便利な不快感情消去マシーン」になっていると書かれています。確かにこれは得策ではあるけれど、子どものうちから、そういうやり方に頼っていいのかと疑問を投げかけています。自分の不快感情に向きあい、消去マシーンに頼るのがいいのか、正面から対処すればいいのかの見きわめは学習して得ていくしかないのではというくだりは、わかっていた事のように思えるのですが、きちんと言葉として納得がいきました。学習もせずに、消去マシーンを便利に使うだけの生活はどうだろうと気づかせてもらったのです。「力のある物語」は、登場人物や状況に感情移入させながら、擬似的な体験を蓄積していけると私も思います。

 版元の岩波書店サイトで、目次と一部が読めるようになっています。[版元Link]

2008.02.03

一日のおわり みちたりて

あかいはな さいた タク ヘジョン 文・絵 かみやにじ訳 岩波書店
ISBN 978-4-00-11208-5 本体1400円+税

 最初に絵本を開いた時あまりの美しさに思わず「きれい!」と声が出ました。

 子どもたちに読んでも、一枚一枚にちびちゃんが「わぁ、これきれい!」「わぁ、これもかわいい!」とやはり感動の声。
 見開き一面に花が、まるで目の前に実際に花があるかと思われるほどの質感ある絵が飛び込んできます。白をバックに、ひとつひとつの花、葉がそれはそれは肉感的です。13種類の花に、みじかい言葉が添えられ、まんなかの子は「俳句みたいな言葉だね」といい、上の子は「いや、これは詩だろう」と言っていました。どれも素敵で、目も心も安まります。
 表紙の花はまつばぼたんですが、たとえば、ベゴニアの花にはこんな言葉が。

 よふけの にぎわい ベゴニアのはな
      一日(ひとひ)の おわり みちたりて

 

2008.02.02

食べること

 園でオリーブオイル・オルチョの料理講習会。冬野菜を使ってイタリアンをテーマに、冬グラタン(里芋と古代小麦パスタリガトーニ)、金時豆のスープ、魚介リゾット、レタスときのこのサラダ、塩りんごとヨーグルトという5品です。

 調理室を利用するわけではないので、いろいろ工夫しながらつくっていきます。料理は下ごしらえの切り方から見ていくとまたおもしろいです。きのこは、しめじも必ずさいて使うことや、魚介リゾットの魚介類は細かく同じ大きさに切るとか。ささやかな積み重ねで料理はおいしくなります。金時豆のスープはパスタも少々いれ、コンソメや動物性タンパク質をほとんど使わずつくりました。使ったのは魚介リゾットでのみ。折しも、巷では加工品で食にたいする不信がつのっているなか、小さい子どもを育てている親にむかって、講師も熱く食の大事さを語ってくれました。

 塩りんごは、りんごをスライスして塩をまぶし、表面がじわっとぬれてくる感じになったらそのまま火にかけ甘みを引き出します。砂糖の甘さではなく、りんごの実力を味わう感じでこれもおいしかったなー。リゾットは人数が多いので、お米をゆでる方法でつくりました。簡単にできるので、びっくりしました。どれもこれもおいしかった。オルチョは本当においしい。

2008.02.01

 ちびちゃんの園では一足早く、豆まきをしたそうです。朝から豆を煎り、その匂いにつつまれて登園。わが家の3人さんは、みな、この時期に園の節分で鬼の話を聞き、毎日がスリリングになります。トイレにひとりで行くのはもってのほかで、物音にも敏感。いま、鬼がきた?としょっちゅうこわがるのです。それなのに、その時期を過ぎた兄さまたちは、それは妹たちには冷たく「こわくないよ、鬼なんてこないよ」とちびちゃんの怖さにまったくつきあう気がないようで。彼らも、この時期は私がゴミだしに行く時にですら、ついてきて、「いや、念のため」とか言っていたのです。

 それでも、園に来た鬼退治をしてもちびちゃんは泣かなかったらしく、今日は誇らしげ。兄さまたちは当時泣いていたのに、がんばりました。

 わが家の鬼絵本では赤羽さんのが人気です。以前にも書きましたが、残念ながらいまは入手がむずかしい『鬼のうで』(偕成社)は、とてもとても怖いです。読んでいる私もぞくりとする。語り口の美しさ、絵の美しさ、それが怖さをそそるのです。ぜひ手にとって読んでみてください。

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