« 気になる新刊 | トップページ | ごはん »

2008.07.27

想像の泉

アンドルー・ラング世界童話集  第5巻  ももいろの童話集

 東京創元社のラングの童話集も、5巻目になりました。毎回すばらしい表紙です。本書の「ももいろ」も、とてもとても美しい!
 「小さな妖精と食料品屋」(出展 ハンス・アンデルセンのドイツ語翻訳 杉田七重訳)の挿絵がそれです。学生が住んでいたのは、家の屋根裏部屋でした。1階では食料品屋が営まれ、小さな妖精ゴブリンは欲しいものがもらえるこの食料品屋を自分の場所と決めていました。ひょんなことから、ゴブリンは興味をもっていなかった屋根裏部屋をのぞくことになりました。そこで見えた光景が、この表紙です。学生が読んでいるのは詩集。そのページからどんな美しいものが、ゴブリンの目に見えたのでしょう。たとえ、ぼろぼろな本でも、そこにつづられた文字からは、美しい光景をたちのぼらせます。ああ、素敵と、本書の冒頭におさめられているこのお話を数回繰り返して読みました。

 アンデルセンのこの話――福音館文庫になった『人魚姫』にもおさめられており、その話は読んではいるのですが、今回読んだほど心に響いてきていませんでした。こちらの『人魚姫』の表紙も「人魚姫」ではなく、「ももいろ」と同じく「食料品屋の小人」です。画家は国際アンデルセン賞画家賞を受賞しているイブ・スパング・オルセン。この話でのこの場面、絵にせずにはいられない魅力があるのでしょう。

« 気になる新刊 | トップページ | ごはん »

民話・昔話」カテゴリの記事

コメント

あたらしい童話集が届くたびに、家にある類話をひっぱりだして読み比べるのも、楽しみのひとつです。

今回の「小さな妖精と食料品屋」は本当にすばらしかった。NONさんの仰るようにアンデルセンの繊細の美しいお話がみごとに訳されていますよね。

ご紹介ありがとうございます。
そうなんです。今回の表紙もほんとうに美しい。そしてアンデルセンの叙情性をみごとに日本語にうつした訳もとてもいいのですよね。はじめてよませていただいたとき、「なんだこれは!」と思いました。
そうですかオルセンにもはいっているのですね。ぜひ手にとってみたいと思います。同じ話のこの場面が表紙とは、ほんとうにインパクトがあるのですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/9198/41994860

この記事へのトラックバック一覧です: 想像の泉:

« 気になる新刊 | トップページ | ごはん »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Google



  • ウェブ全体から検索
    ココログ全体から検索
    1day1book内検索