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2008.07.28

嫉妬

赤めだか

書き抜き (p.116)

突然談志(イエモト)が、
「お前に嫉妬とは何かを教えてやる」 と云った。
「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と云うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいれば更に自分は安定する。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬している方が楽だからな。芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。だがそんなことで状況は何も変わらない。よく覚えとけ。現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせないやつを俺の基準で馬鹿と云う」

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コメント

そうですよね。的確な指摘に談春が次にシンプルな文章でその後を書いているじゃないですか。なんてうまい文章だろうと思いました。この一文で、師匠の言葉を真摯に受け止めたのがわかる。受け止めるのは、葛藤があったでしょうに、ごちゃごちゃいわずに、つるむようになったと一言。かっこいい。

受け止めるのも簡単じゃないですもの。

嫉妬に関する言葉、こんなに的確にかっこよく言われたら、素直に受け止めざるをえないですよね。私の好きな言葉ノートに書き込みました。それにしても、やはり、人間の成長には「師弟」という関係は必要だと痛感しますね。今の日本には本当に少なくなってしまった関係。技術と共に生き方を教えてくれる存在が師だと思うんです。それがないから食品偽装など起こるんじゃないかなあ。

こんばんは、ぶなの木さん
私もずっと読みたいなと思っていて、ようやく読めました。
ゴツゴツとした、ひきこまれる文体で書かれた会話、臨場感ありましたね。
なにをいわれても、はいと言うということ、理不尽でもそうすることを、私も10代の頃に経験したことがあります。年をとると、理解できますが、ただただ腹の中のマグマを沈静させるのに苦労したものです。
この嫉妬に関する談志の言葉は真実ですよね。こういう言葉は師匠だからこを弟子に響くのだろうと思いました。ただの親子という関係では、言葉を届かせるのが大変で、なんてことも思ったりしながら読みました。

私も談春の落語聞いてみたいです!

こんばんは。「赤めだか」新聞の書評で見た時から、読みたいなあ、と思っていて、さかなさんのカキコみて、やっぱり、と思って昨日買って一気に読みました。「修業とは矛盾に耐えることだ。」という談志(イエモト)の言葉に、時々むちゃくちゃなこと言って私を困らすある人(私が勝手に師匠と思ってる人)を思い出しました。それにしても、談志の言う事のかっこいい事!
談春の落語も聞きたくなっちゃった。

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