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2009.01.15

かさの女王さま

かさの女王さま

シリン・イム・ブリッジズ作 ユ・テウン 絵 松井るり子訳
セーラー出版

昨年12月に刊行された、セーラー出版の絵本です。
タイムズ紙による児童書ベスト10の1冊にも選ばれています。[記事Link]

表紙をみると味わいのある黄色を背景に、ゾウにのっている女の子、かさをかかげていますね。名前はヌット。タイの山間で長く傘をつくりあげていた村に住む、ヌットのお話です。
家族でつくり、女の人が絵をつけて売る傘。一年に一度、美しい傘の絵をつけたものは「かさの女王さま」に選ばれ、村を練り歩きます。
ヌットはおかあさんに頼んで、絵を描かせてもらったところ、思いのほか上手だということが家族にも認められ、商売用の傘をまかされます。その傘に描いていいのは、蝶と花。でも、ヌットはゾウが好きなんですって――。

韓国で生まれ、ニューヨークで絵を学んだ画家、ユ・テウンの描く色はとってもやさしくあったかい。物語は、2003年にエズラ・ジャック・キーツ賞を受賞しているシリン・イム・ブリッジズです。

「かさの女王さま」を選ぶさいに、王さまとヌットが会話するのですが、その言葉が美しくて品があって、声に出して読むと、とても心地よいのです。子どもたちに読んだとき、ちびちゃんがそのヌットの言葉をすぐ繰り返したほど。松井るり子さんの訳文の力を感じました。

タイの傘の話は、こちらは読み物ですが、キャロライン・マースデンの『シルクの花』(代田亜香子訳/鈴木出版)もオススメです。タイで暮らす生活のきびしいところを描きつつ、少女が傘の絵つけをする喜びが描かれています。

さて、ユ・テウンの画家紹介を読んでいると、"The Little Red Fish"の作者とあります。この絵本知っています! PWか何かで書影をみて、すてきだなとチェックしていた絵本なのです。これも今年セーラー出版から刊行されるようで、楽しみ。

ユ・テウンの公式サイト[Link]をみていると、私のもっている本で彼女が表紙を描いているものも発見。うーん、うれしいなあ。ペーパーバックなのですが、いまみると、確かにコピーライトで名前がありました。その本とは"A Wrinkle in Time" by Madeleine L'engle です。『五次元世界のぼうけん』と邦訳されていた本なのですが、現在この本は絶版。新訳でどこかから出ないかしら。

シルクの花 (この地球を生きる子どもたち) The Little Red Fish
A Wrinkle in Time Ruby's Wish
Amazy

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