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2010.10.18

書評のメルマガに書いてます

今年に入ってから10か月。毎月10日号の「書評のメルマガ」に子どもの本について書いています。今月号はこんな感じです。

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■「いろんなひとに届けたい こどもの本」
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ガラガラヘビの味――アメリカ子ども詩集 (岩波少年文庫) □のどの乾きをいやす一杯の詩  詩の食べ方  イヴ・メリアム   お行儀なんか気にしなくていい。   そのまま指でつまんで、   がぶっとかぶりついて大丈夫。   (中略)   皮とか茎とか芯とか、ペッと   はきだす種とか、、   捨てるところは   なんにもないはず。  『ガラガラヘビの味 アメリカ子ども詩集』           アーサー・ビナード/木坂 涼編訳 (岩波少年文庫)  詩人のご夫婦が選んで共訳した子ども向け詩集が岩波少年文庫から刊行され ています。「詩」って少し敷居が高いなあと感じる方には、手頃な価格と親し みやすいやすい表紙のこのアンソロジーをぜひお勧めしたいです。  物語のもつ力とはまた違う、凝縮された言葉の文芸である詩は頼りがいのあ る友だちです。大好きな詩をひとつもてることは、親友をもつようなものです。  冒頭に「詩の食べ方」を持ってきてタイトルを『ガラガラヘビの味』にして いる。味、食べ方とつながってくるニクイ題名。挿絵は岩波少年文庫っぽくな い(?)しりあがり寿氏。ひょうひょうとした自由な挿絵が詩にとても合って ます。  ひとつの物語のような詩もあれば、人生の深淵を感じる詩、くすりと思わず 笑ってしまうユーモアたっぷりの詩。  表題の「ガラガラヘビの味」はユーモア詩。我が子も読んで「これっておも しろいね」とくすくす笑っていましたっけ。  心がしんとくるようなのはこんな詩。  冬の日曜日  ロバート・ヘイデン   父は休みの日曜日も、夜明け前にひとり起きて   凍てつく紺色の闇の中、服を着こんだ。   容赦ない日々の労働で関節が痛み、あかぎれに   なった手を動かし、薪を集め、ストーブの   火を燃え立たせた。だれにも礼をいわれずに。   (中略)   そして思いやりのない、そっけない言葉を   父にいう。寒さを追い出して、ついでにぼくの   よそゆきの革靴もみがいてくれた父であるのに。   ぼくはわかっていなかった。愛の孤独な、   厳粛な仕事のことを、何もわかっていなかった。        詩は「読んでみて」という短い言葉を添えて本を差し出すだけでいいのかも しれません。  このごろ  チャールズ・オルソン   なにかを話すとき、   根っこをつけたままいうといい   根っこをぶらさげたままで   土もつけたままで      それがいちばんよくわかる      どこから出てきた話か

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コメント

ぶなの木さん

詩の朗読、いいですよね。人の声にのる詩は確かにまた違う味わいができるでしょうね。
好きな詩も教えてくださり、ありがとうございます。
アンソロジー、これからも出てくるといいなあ。

先日、教文館のナルニアでお話アンサンブルのお話し会に行ってきました。そのとき、この「ガラガラヘビの味」の中から、「詩の食べ方」と「秋の朝」「妖精とヤマネ」を朗読してくれました。読んでもらうと、また違って聞こえていいですね。ちなみに、私は「ホットケーキコレクター」と「病気」が好きです。

きょんたさん、ありがとうございますー。楽しんでいただけますように!!

この本、週末にさっそく入手しました。まだ、ぱらぱらとしかめくっていませんが、楽しみです~。

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