いま読んでる本

わさわさと

 『神の棄てた裸体』読了。戦いのもたらす、むごさを読んだ。
 現在進行形読書は、『タタド』。合間にグリム童話集を読んだり、読み原稿を読んだり、毎年この時期にいただくお仕事も届き、一年の締めくくりを楽しんでいるところ。

 年賀状も投函。
 友だち家族とクリスマス会を前倒しにしたので、いたってふつうのイブと当日でした。上の子はサンタさんからもらったものに最初は不服があったようですが(笑)、弟に説得され、その後すっかり気に入ったようです。今年のサンタさんは、年末年始の来客を見越してか、複数で遊べるゲームにしぼった様子。

 夕飯は子どものリクエストにより麻婆豆腐。大根ときゅうりと水菜のサラダをシーザードレッシングで。五分付きごはん+おみそ汁(かぶと油揚げ)。サラダの大根もきゅうりも大きく切ったら、子どもが切り方によって味が変わるねという感想。まんなかの子が、5adayという食育を受けてきてからは、野菜を食べながら、これはビタミンの何が入っているでしょうか、とか、鉄分でしょうか、カルシウムでしょうかというクイズ形式の会話がよく食卓にのぼるようになっています。

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移動しながら

 日々の移動手段は自分で車を運転することなので、移動しながら本を読めるのは、上京する時や、つれあいが運転する車で移動する時。先週末に車で出かけた時に、車の中で読み始めたのは『神の棄てた裸体』。自分と相性のいい文体で、目的地に到着してからも読みすすめられた。とはいえ、まだ現在進行形。すこし休んで、明日あたりから再開しようと思っているところ。重たい内容なので、一度になかなか読めないでいる。

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ノルゲ

 『ラットレース』を読み、『サクリファイス』を読み、前者はおもしろさのキモを見つけられず、後者は久々に心ゆさぶられた一冊。
 『佐藤泰志作品集』も少しずつ読んでいるところで、「海炭市叙景」の強弱ある連作短篇に力ある作品を読んだ充実感を味わう。
 『ノルゲ』は現在進行形読書本。なかなか「おれ」という一人称に慣れず、これが「私」だったら、もっとごつごつせずに読めるかもと思いながら、なかなかスピードがあがらなかったが、ようやくのってきた。こうなると、ひたすら本の中に中に入っていく読みなので楽しい。

 昨夜は『ささやき山の秘密』(ジョーン・エイキン作 越智道雄訳・冨山房)を読む。デザインの雑誌を読み、華やかな装幀をみたあとで、この本を手にすると、物語のもつ力強さを直球に感じられ、ほっとした。お化粧もすてきだけれど、やはり中身が大事。とはいえ、関西弁調の会話文には笑ってしまった。古い本で、県立図書館から取り寄せて読んだのだが、私が読者第一号なみに美本だった。

 子どもが時間割をやぶいてしまい、パズルのようにして読み取っているので、エクセルでちゃちゃっと作って渡すと、「かっこいー!」と喜んでくれた。えっへん。

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ごはん/うれしい本

 東北も梅雨入り。じとじとしています。

 夕ごはんは、きゅうりとわかめの酢のもの、五分付き六穀米、大根と油揚げのおみそ汁、焼きさんま、野菜サラダ、春菊の割り醤油。野菜はどれも地元のもので、春菊のほろ苦さが絶妙。オルチョで炒めたあとに割り醤油で食しました。さんまを食べている時は、みな集中して黙々と身をほぐして食べてたのですが、ちびちゃんが、子ども3人の中で一番きれいに食べました。内臓のところも食べ、目玉も食べ、骨を丁寧に取り、すばらしいとほめられニコニコでした。一度、骨が喉にささって痛い思いをしたことのある上の子は、それ以来、骨がすこし苦手で、妹に及ばず。まんなかの子はふつうかな。とにもかくにも、大根おろしたっぷりつけて、きれいにぺろりと食べたちびちゃんです。

 いま、『古本暮らし』を読んでいるのですが、孫引きしたくなる引用が多々あり読んでいて本当に楽しい。読み終わりたくないくらい。
オンライン書店ビーケーワン:古本暮らし

 それとうれしい本が出ました。注目している作家の第二作目。早く入手しなくちゃ。

最強の天使
最強の天使
posted with 簡単リンクくん at 2007. 6.21
まはら 三桃著
講談社 (2007.6)
ISBN : 4062140705
価格 : ¥1,470

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アンデルセン!

イブと小さいクリスティーネ
H.C.アンデルセン原作 / 赤木 かん子文 / 堀川 理万子画
フェリシモ (2007.4)
ISBN : 4894324008
価格 : ¥1,300

オンライン書店ビーケーワン:火打ち箱 オンライン書店ビーケーワン:ナイチンゲール オンライン書店ビーケーワン:親指姫 オンライン書店ビーケーワン:人魚姫 オンライン書店ビーケーワン:雪の女王 オンライン書店ビーケーワン:絵のない絵本

Hans Christian Andersen the Complete Fairy Tales and Stories (Anchor Folktale Library)
Hans Christian Andersen Virginia Haviland
Anchor Books (1983/09/09)
売り上げランキング: 55460

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教育的眼差し

オンライン書店ビーケーワン:イマヌエル・カントの葬列

読み始めた本。昨年読んだ本の中で印象に残った鈴木晶子さんの最新著作です。

その彼方を眼差しつつ「今ここ」を生きる人間。人は経験だけで語ることはできない。と同時に、経験なしに語ることもできない。



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ごはん日記

オンライン書店ビーケーワン:いしいしんじのごはん日記

 初期の頃は読んでいなかったので、書籍化されて、とってもうれしい。そうか、最初はこういう経緯だったのですね。ふむふむ。さらりと食べたものが書かれているだけで、これだけそそられる日記はそうそうありません。これからも楽しみにしています。

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ヘブライ作家による「アラブの人々」

死の接吻
モシェ・スミランスキー作 / 母袋 夏生訳

中東のファンタジーという言葉に惹かれ、衝動買い。9つの独立した短編がおさめられ、最初のいくつかを読んでみた。伝統や因習の世界における濃密な人間関係、また生と死が同じ地平線にあるかのようにそれらが近しく語られる。美しい雰囲気のそれぞれを読み終わりたくなくて、続きはまた今度。

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SF児童書

 若干、体調に波あり。天気の激しさがもう少しおだやかであればなぁ。
 いま読んでいる本。SF空気のYAです。読んだら感想書きます。

ペリー・Dの日記
L.J.アドリントン作 / 菊池 由美訳

(追記)読みました。おもしろかった!
未来都市で働く14歳の少年が、仕事現場で見つけた一冊の日記。読みふけるうちに見えてきたものは……。日記という形は物語にあう。作者自身も、1950年代の日記からこの作品のインスピレーションを得たらしい。トニ・Vとペリー・Dの前向きに、上向きにという言葉、私ももらいたい。表紙のきれいな「水」、これも物語のキーワード。

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大沸次郎

▼大沸次郎賞の『西鶴の感情』と、大沸次郎論壇賞の『中村屋のボース』が届き、まずは『西鶴の感情』を読み始めているところ。少し大きめの版型に、中の文字も少し大きめでバランスのとれたきれいな装幀。カバーの大阪の絵地図もぎっしりつまった碁盤の目が白地のタイトルをくっきりさせています。きれいな本を読むのはそれだけでうれしい。中身もおもしろそうです。

▼『中村屋のボース』も半年で5刷り。著者は若いんですね。「コールタールの地平の上で」のブログもおもしろいです。こちらの本も装幀がすごく美しい。早く読みたい。

オンライン書店ビーケーワン:西鶴の感情オンライン書店ビーケーワン:中村屋のボース

▼昨日はマーヒーの『錬金術』を読了。マーヒーは表紙がどれも恐いのだけど、これは恐くありません。独特の雰囲気があるサスペンスYA。今日はディカミロの『虎よ、立ち上がれ』を読了。表紙の虎さんがちょっとかわいい。この「虎」はブレイクの詩からきています。

オンライン書店ビーケーワン:錬金術 オンライン書店ビーケーワン:虎よ、立ちあがれ

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スパイダーウィック家

▼風邪をひいてしまったので、年賀状つくりもままならず、子どもたちにごはんを食べさせる以外はなるべくやすんでいた一日。子どもたちは元気いっぱいで、雪合戦やそり遊びで外遊びを楽しみ、長靴も上着もびしょびしょにして帰ってきた。なんとか朝ご飯(納豆とごはんと海苔と梅干し)と昼ご飯(きつねうどん)を準備して、私は玉子豆腐おかゆを食す。

▼体調がよければ昨日読了したすごくおもしろいノンフィクションについて書きたかったけれど、今日は別のことを。

▼先月、小学校6年生の作家志望の子ども達3人と話をする機会があった。そこでどんな本を読んでいるかの話題ででたのが「スパイダーウィック家」シリーズ。シリーズ全部読んでいるという。トニー・ディテルリッジの絵は非常に惹かれるものがあり、作者名より画家名でこのシリーズは気になっていたのだけれど未読だった。手元でじっくりみるとやっぱりこの絵はおもしろい。物語の展開はゆっくりなのだけれど、惹きつけられる気持ちがわかる。お値段も手頃。子どもたちも、表紙絵にはずいぶんくいつき方に違いがでる。ということで、布団の中でゆっくり読んでいるシリーズです。これから3巻目を読むところ。

                                              
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紫の瞳

オンライン書店ビーケーワン:ポイズン 上 オンライン書店ビーケーワン:ポイズン 下
きれいな表紙に惹かれて、ちらりとのぞくだけの予定がおもしろくって、ついつい読み始めてしまったのが『ポイズン(上・下 クリス・ウッディング 渡辺庸子訳 東京創元社)。中も挿画というか、ふちどりの絵がすごくきれいで、物語に華をそえている。まだ途中なので、帯の紹介を引用すると、

ポイズンは、父と継母と妹の4人で〈黒の湿地帯〉で暮らしていた。ある日怪物スケアクロウが幼い妹をさらい、かわりに妖精の取り替え子が残された。ポイズンは妖精王から妹を取り戻すべく、住み慣れた村をあとにする。

ここ数年、たっぷりファンタジーを読んでいると、なじみのあるストーリー展開かと懸念してしまうが、いまのところおもしろく読み進めている。登場人物たちの会話に静かな含蓄があり、それが心地よい。この作者の作品には『魔物を狩る少年』があり、こちらも今年の8月に出ている。

オンライン書店ビーケーワン:魔物を狩る少年

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豚肉料理

▼冷蔵庫整理週間。豚肉を昨日、今日とおいしくペロリ。昨日は、豚もも肉にチーズをはさんで、塩胡椒し、カツレツに。ちびちゃんの園でとれたさつまいもをスライスしたものを、オルチョで軽く炒めて塩。去年の「きょうの料理」にのっていたレシピを参考につくった。カツレツはチーズの味が濃厚にしあがり、子どもたちの好きな味付けになったようで、喜んで食べていた。つけあわせは、キャベツの千切り。五分つきご飯。おみそ汁(豆腐、大根葉)。それから京都の友人が送ってきてくれた黒枝豆をゆでて食べる。今年もめちゃくちゃ甘くておいしい。しあわせ。そうそう、しあわせのお届け物はこの日もうひとつあった。そちらはスイーツで子どもたち、歓声をあげる。ちびちゃん、誕生日が1か月後に控えているので「これ、たんじょうびだから?」と聞いてくる。兄2人が即座に否定するところがおもしろい。ナッツの焼き菓子で、ブラウニーのような生地。子どもたちは「ハッピーバースデーうたおう」ともりあがっておやつに食べた。ごちそうさまです>Nさん 上の子が「よし、ぼくもケーキづくりをしよう」とはりきっています。

▼そして今日は、豚肩スライスとにんにくスライスでかきあげ。干しエビをみじんぎりにして甘酢のたれで食す。久しぶりにつくったが、これはいつ食べてもおいしい。かりっと揚げられと、ヤッタ!という気持ちになりまする。ほかは、五分つきごはん。春雨スープ。豚肉を少しだけこのスープにまわし、味をつけて炒め、スープにいれる。大人はよそったあとに豆板醤をたらりといれるとピリっとしてよりうまし。昨日早く帰ってくる予定のつれあいが遅かったので、というわけではないかもしれないが、今日は一緒に食卓を囲めた。まんなかの子がスープを気に入って5杯おかわりしていた。

▼いろいろ読んでいる中で『竜とわれらの時代』がおもしろくなり、読み進めている。最初の子ども時代が終わると、展開が多角的になり、あれよあれよと進んでいく。明日から週末まではちと時間がとれないので続きは来週か。

オンライン書店ビーケーワン:竜とわれらの時代

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読んで読んで

▼今月読む本を進めるべく3冊読了。結婚、女の人生についてしばし考える。

▼いま、少しずつ読みかけの本。

オンライン書店ビーケーワン:竜とわれらの時代 オンライン書店ビーケーワン:狭くて小さいたのしい家 オンライン書店ビーケーワン:男殺しのロニー オンライン書店ビーケーワン:荒川洋治全詩集 オンライン書店ビーケーワン:顔のないテロリスト

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少しずつ

▼読みたいなと思っていた本が、続々とでてきて、少しずつ読みかける。並行して読みながら、加速のついた本を読了していく。今月の読まねばならない本がようやく届くが、遅れていたので、なかなかそちらに気持ちが向かず、自分の読みたい本の方に心が向いてしまう。

▼読もうと思っていた1冊、『この道のむこうに』の続編『あの空の下で』を読了。著者、フランシスコ・ヒメネスの実体験に基づいたこれら2冊は、小さい時にメキシコからアメリカに移り住んだ、子ども時代、青年時代が描かれています。季節労働をしながら働く父親、手伝う子ども、長時間労働をしながら学校で教育を受けていく子ども、過酷な状況はあくまでも時代をさかのぼった話ではなく現代がそこにあります。その出口が見えないような重苦しい時、それに終わりがあるのか、夫婦が、家族が力をあわせて道をつくっていき、広い空の下にでるような読後感。物語の中で、いくども母親が「神様を信じなさい」と語ります。体も壊すほどの過酷さの中で、支えるものは家族の愛情だけでなく、神様の存在もあるのだとも感じました。

オンライン書店ビーケーワン:この道のむこうにオンライン書店ビーケーワン:あの空の下で
『この道のむこうに』『あの空の下で』フランシスコ・ヒメネス 千葉茂樹訳 小峰書店

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メアリー

                                        
オンライン書店ビーケーワン:化石をみつけた少女 はじまりは、『化石をみつけた少女』。これでメアリー・アニングを知った。翻訳絵本には伝記ものがけっこうある。それらは、もちろん絵本という形であるがゆえにダイジェストだが、人物に興味をもつ格好の入り口ともいえる。この絵本が好きと言うとすぐさま『海辺のたから』(ヘレン・ブッシュ作 ぬぷん出版 絶版)を教わった。当時、まだブックオフがこの地になく、そこで100円で売ってましたよという情報を得て、代わりに購入してもらったことがある。(ちなみに、いまもこの本はこの地にブックオフができた時にも棚にあり、もう1冊買おうか少しだけ迷った。)早くに亡くなった父親から教わった知識を元に、13歳のメアリーはせっせと海岸で「お宝」を発掘し、うりさばき、家族を助けた。「クロコダイル」の化石を掘り当てた少女として有名であるにもかかわらず、『メアリー・アニングの冒険』が、世界初の伝記という。本人の残した少ない資料などから紡がれていくメアリーの冒険。子どもたちが庭プールでばしゃばしゃやってる横で、楽しんだ本。
オンライン書店ビーケーワン:メアリー・アニングの冒険

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読書中

                                
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今現在は『高く孤独な道を行け』をもっか半分まで読んでいるところ。日中は、外壁リニューアル工事で人の出入りや音、知らない人がしょっちゅうくるためか、ストレス性蕁麻疹もでるわ、頭痛も定期的にやってくるなか、時間をみつけては立ったり座ったり、庭プールに足だけいれて読んだりしています。

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暑さ

▼暑さで頭痛やら貧血やら、ふぅ。日中、庭プールで子どもたちと遊びまくった疲れが夕方どどっとおそう。つれあいが冷えピタはってくれた。氷枕して、足の裏にもサロンパスはって、少し寝る。ふぅ、いまはだいぶまし。

▼子どもたちがプールから出たあと、ひとり残ってターケルの『希望―行動する人々』を読む。文庫でターケルが読めるなんてと入手したのだが、やはり原書からかなりけずっているようだ。そうだろうな、ターケルの本がこんなに薄いのも、ターケルっぽくないのだ。インタビューは2002年当時のもので、いままでのターケルの本のように具体的(戦争、仕事など)ではなく、少しばくぜんとした「希望」について。まだ1/3くらいなのだが、20代のインタビューがすごくいい。読んだらまたあらためてここに書きます。

ちくま文庫で復刊リクエストをしている。リストをみていると、あぁこれも、え!これも品切れなんだと20冊までチェックできるため、いろいろ迷う。8月末まで悩んでリクエストしなくちゃ。

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あらま

▼ちびちゃんの中で気に入ったフレーズがでてくると、始終そればかり口にする。いまよく言うのは「あらま!」 何をしても「あらま!」という。プールに行こうと、水着をつけて準備万端、つれあいの会社保養施設へ行くと今日は休みだった。そこでちびちゃんはすかさず「あらま!」さて、次のブーム言葉は何になるだろう。とはいえ、私もふと気がつくと「あらま」と口にしていて、これをマネしているのだろうか、ちびちゃんは。

▼今月読む本は9タイトル読了。残り1冊。週末は出かけるので、今日、明日には読了したい。原稿の方も今週には発送できるよう、明日、明後日スパートをかける。

▼『ヴィジュアル版 ガリヴァー旅行記』(クリス・リデル絵 岩波書店)を読んでいる。ヴィジュアル版とあり絵本の分類で今年度ケイト・グリーナウェイ賞を受賞した作品。全てのページにクリス・リデルの緻密な絵があり、物語もびっしり。文章量もかなりあり、子どもに全部読むには一晩では足りない。とりあえず、私が読んでいるが、古典ならではのおもしろさに、絵が読み手の想像を寄せ付けないくらい細かに描かれていて、次のページを繰りどんな絵を見せてくれるかが楽しみになる1冊。

オンライン書店ビーケーワン:ガリヴァー旅行記

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ペルセポリス

オンライン書店ビーケーワン:ペルセポリス 1  オンライン書店ビーケーワン:ペルセポリス 2 
『ペルセポリス』I・II /M・サトラピ著 園田恵子訳 バジリコ

 原書はフランス語。その後、英語を含め12か国語で翻訳され、日本では2冊同時の刊行となった。7月3日付けの新聞書評で池澤夏樹さんが、“いくつもの側面をもつおもしろい本”と紹介し、”翻訳も見事だ。短い字数で原文の真意を伝えるという、映画の字幕に似た作業を訳者は完璧にこなしている。”と評していた。
 1969年にイランに生まれた著者の自伝、著者の祖父は先代皇帝の王子の一人であり、父から聞く話、進歩的な母の影響もあり、早くから預言者になりたいと願ったり、戦争や革命について一過言をもつ著者の成長が描かれる。まだ読んでいる途中なのだが、めっぽうおもしろく、つれあいにもすすめたら、おもしろく読んでいる様子。イスラム原理主義がひたひたと伝わり、頭の中をいろいろ考えがうずまきながら、早く読了したいが、急ぎすぎたくもなく、読み返したりしながら適度なスピードで読んでいるところ。

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読了

▼ノルマの10タイトルを読了。あとは書くこと。来月の本のタイトル一覧は届いていて、ちらりと見る。読みたいなぁと思っていたのが入っていてうれしい。

▼昨晩は久しぶりの鯛飯。みなみストアーで鯛が300円だったので、週末は鯛飯と買った時から決まっていた。他はかまぼことわかめのお吸い物、ポテトサラダ、エビとにんじんの天ぷら。ごちそうさま>つれあい

▼『ピーターおじいさんの昔話』(アーサー・ランサム 神宮輝夫訳 パピルス)を子どもたちに少しずつ読んでいる。昨日読んだのは「森番頭になった猫」。知恵をつかって頭(かしら)になっていく猫が小気味よい。原書発刊当時、32歳だったランサムが、生き生きと昔話を語っていて、どれもこれもめっぽうおもしろい本。これを読んでいると、しあわせに楽しくなる。

▼先日、古書店に行った折、子どもが立ち読みしてどうしてもほしいと言うので、江戸川乱歩の『二十面相の呪い』を購入。買ったあとで知ったのだが、ポプラ社から、ルパンシリーズとともにこの乱歩作品もぜーんぶ文庫になるらしい。私も子どもの頃、ルパンシリーズ全巻読んだ、なつかしい。

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センダック

▼風邪の症状が変化して、今日は一日咳がこんこん出た。さっき、もう我慢できなくて咳止めを飲む。さて、きいてくるかな。子どもの検診の間、咳の方はなんとか大丈夫だったのだが、ずっと大泣きしている子どもを抱っこし、なだめていたので、本調子でなかった私は帰宅後、くたびれて少し横になった。検診する部屋の雰囲気と最初に歯の磨き方を教わるために見た、大きい歯の模型が恐怖だったらしい。終わって部屋からでると、けろっと「おかあちゃん、おちゃ、のも」と、宣う。しかし、この歯の話で初めて聞いたのは、舌も磨きなさいということ。それ用の道具もあるらしく、近くのスーパーの名前と値段を言って、ぜひやってみてくださいと勧めていた。子どもの検診は3人目でもう何回もこの話を聞いているのだが、初耳の話でおもしろく、ひとつ物を知った。

▼夜、ひとりでセンダックの『おいしそうなバレエ』(ジェイムス・マーシャル文 さくまゆみこ訳/徳間書店)を読む。親友であるマーシャルを亡くして7年後につくった絵本。バレエ「白鳥の湖」をもじった原題"Swine Lake"は、その名の通り、ブタ、ブタの世界でオオカミが芸術と出会って人生の方向転換(?)をする物語だ。親友との別れから時間を経て、表現したこの絵本にセンダックは生きることへの励ましをこめているのだろうか。我が家の子どもたちは、みな、センダックの絵本が大好きで、その好きのすいつき具合は他の絵本と比べて群を抜いている。好きに理由はいらないさ、みたいに好きなのだ。"Angels and Wild Things: The Archetypal Poetics of Maurice Sendak" by John Cech を読みたいとずっと思っていて、手元にもあるのだが、大作故に、ぽつりぽつりとしか読めていない。でも、いつか、いつか読み切りたい1冊。

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作者の言葉

 

 もともと、「エイラ―地上の旅人」シリーズは、大人の読者のために書かれたものでした。本当は、自分のため、そして、現代人にきわめて近い人類が地球上に初めて登場した時代に生きていた、普通の大人の、複雑で洗練された生活を、私と同じように理解できる人たちのために書いたのです。
 私の作品を日本で最初に出してくれた出版社は、若い読者向けに翻訳することにしたため、未成年には不適切と思われる部分には省略された箇所もあります。結果的には、きわめて優れた日本語訳となったかもしれませんが、一般的な大人を対象とした小説の持つ複雑さが失われてしまいました。今回、原作どおりに翻訳し直され、日本の読者にオリジナルの作品を読んでもらえることをとても嬉しく思います。

ジーン・M・アウルは〈読者の皆様へ〉と冒頭にこう書いています。もっと長い文章ですが、最後の1パラグラフを引用しました。20年近くも前にカナダで友人が、この原書をとっても美しい小説よ、とすすめてくれました。つたない英語力でその雄大な世界を楽しんだことを今も覚えています。帰国して、この本が児童書として出ていると知り、大人向けじゃなく?とびっくりしたのですが、未成年に不適切な箇所を省略していたことは、今回はじめて知りました。原作どおりに翻訳されたことを強く望む作者の声が、この文章からとてもとても伝わってきました。

 ◎エイラの詳細はこちら

▼風邪はゆっくりぼちぼちと快復中。子どものようにぐんぐん治るといかないのは、まぁしかたがない。つれあいも少々ダウン気味だったので、今日は大事をとって休んでいた。子どもたちは元気、元気。バンホーテンのインスタントココアもちびちゃん以外の2人は「甘くておいしい!」と大喜び。風邪を治すためにもごはんはしっかりとろうと、夕飯は腕をふるう。ひじき寿司に茎立菜とお豆腐のみそ汁、きゅうりとわかめとじゃこの酢のもの、茎立菜の肉巻きをば。おいしかった! 会津の伝統野菜である茎立菜は今がとってもおいしい時期でしあわせな味。さぁ、明日はもっとよくなるぞ。そうそう、みなみストアーも久々にちらし更新してます!

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ピーターおじいさん

ピーターおじいさんの昔話』(アーサー・ランサム著・神宮輝夫訳・ドミトリ・ミトローヒン挿絵/パピルス/本体3500円)をひとりで読んだり、声に出して家族に読んだり、子どもだけに読んでみたりと楽しんでいる。今日は、「塩」を車に乗っている間、声に出して読んだ。すえっこの無邪気でばかなイワンの冒険話。『空飛ぶ船と世界一のばか』(アーサー・ランサム 文・神宮 輝夫 訳・ユリー・シュルヴィッツ 絵/岩波書店/版元品切れ)もすえっこのばか息子が幸せになるロシアの昔話で、こちらもめっぽうおもしろい。「塩」も、車の中で大笑いしながら子どもたちは聞いていた、読んでいる私自身も時々ふきだしたほどだ。語りが豊かでとてもひきつける。寒い冬の日、ピーターおじいさんが、孫2人に語って聞かせる昔話なので、話の途中で孫2人の合いの手が入ったり、終わったところで感想をもらしたりするのだが、その感想がそうだよねぇ、私もそう思うととうなずいてしまう一言ばかり。パピルスのこの本はいま入手は可能なのだろうか? 

家をかこむ森は、深い雪に埋まっていた。ふりつもる雪の重みで、松の枝はたわむ。ときおり、重みにたえきれなくなった枝は、どどーっと音をたてて雪を地面におとし、枝はいきおいよくはねあがる。すると雪は、また、その枝に重荷をのせはじめる。家の中でしずかに耳をすましていると、くたびれた枝が、どどーっと雪の重荷をふりおとす音が、ときどききこえてくる。
この出だしではじまるのだが、いかにもいまの我が家と似ている。違うのは、木から落ちる雪の音ではなく、屋根から落ちるというくらい。風が吹くとすぐに吹雪のように、ひゅーん、ひゅーんと音がする。そんな日にこの昔話はぴったりだ。

ところで、パピルスの社主、小田光雄氏はFAX以後のITを一切使っていないそうだ。自家製野菜のみを常用するベジタリアンで、風呂も薪で沸かす生活だという記述を、ぐぐった記事で読んだ。図書館や本をめぐる本の著書もあり、読んでみたいと思う。もう1人のパピルス創立者、鶴ケ谷真一氏の著書も興味をひくタイトルのものがあるのを知った。また読みたい本が増えていく。

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サトクリフ

▼『イルカの家』(ローズマリー・サトクリフ・乾由美子訳・評論社)を読み始めている。評論社からは、『闇の女王に捧げる歌』以来、2作目のサトクリフの本。「何も起こらないからこそ、小さなよろこびややさしさを味わえる、こういう本もあっていいわ」という励ましが評論社からあったと乾さんがあとがきで書かれていて、読み進めるのが楽しみだ。

▼『ルーカス』読了。とてもよかった。わかりやすい言葉でYA世代の痛さ、そしてそれ故の喪失を普遍的に書けている物語だった。

▼他、文庫本1冊読了。読みきった10冊のレビューはただいま公開中。

▼「ライアンの娘」(デイヴィッド・リーン監督)をレンタルして観た。子どもが寝静まってひとりでこういう映画をみるのは何年ぶりだろう。ケープタウン近くの喜望峰の海岸で撮影されたという海はすばらしかった。劇場で観るともっともっとよいだろうに。皆、たくさん話をせずにとも表情や仕草でたっぷりの感情を出していて、その奥にある感情の深さに思いを馳せた。神父の最後のセリフがすごくよくて、眠る前にお風呂に入って気持ちを静めたほど。

▼みなみストアーは今週ちらしがお休みで少しさみしい。昨日は柔道の日で、お鍋。オルチョと塩と昆布で、うどん、白菜、芹、ネギ、春雨、鶏のもも肉をいれた。つれあいが帰宅すると、「いいにおいだなぁ」と、うれしそう。

▼今年の雪は少ないというカメムシ予報はうーん、どうなのだろう。60cmの積雪も記録されているし、山沿いは3m近い。昨日もけいてぃーで除雪している。今日もそうしなくてはいけない吹雪状態。

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これから読む本、読んでいる本と秘伝豆

▼『バスの女運転手』(ヴァンサン・キュヴェリエ 作・キャンディス・アヤット 画・伏見操 訳/くもん出版)が出版された。まだ手元にきていないのだが、物語はゲラの時に読ませていただいた。センチメンタルではなく、じーんときて、ガハハと大笑いできるカラッとした物語だ。バスの女運転手が力強くて、乱暴者なのだけど、なかなか複雑な面も見せてくれ、その彼女に対抗する少年もいい。原書のペーパーバックに近い本の装幀にしたというので、届くのが楽しみ。

▼いま、読んでいる本は『ルーカス』(ケヴィン・ブルックス著・林 香織訳/角川書店)。今日中には読了すると思うのだが、すごくおもしろい。前作(『マーティン・ピッグ』より、ぐいぐい読ませる力があるように思う。ラストがどうなるのか。この2冊とも、装幀が英米のペーパー・バックのようで、軽くて値段も手頃、1050円(税込)。

▼『酒味酒菜』(草野心平 ゆまに出版)を入手。おもしろそうで、わくわく。

▼ウェストールの新作『禁じられた約束』(野沢香織訳/徳間書店)を近々読む予定。ウェストールは福武書店から出ていた時から読んでいる。今度、ウェストール・コレクションというレーベルで一連の作品プラス新刊として、『栄光への墜落』(仮題/小野寺健訳)、『クリスマスの幽霊』(仮題/坂崎麻子・光野多惠子訳)も出るようだ。

▼秘伝豆という山形は高畠町特産のお豆を取り寄せた。いま、塩茹でしたのをつまんだらおいしい! このままずっと食べ続けていたらすぐなくなってしまいそう。オルチョサイトではこの豆でピザをつくったのが載っていたので、それをぜひ試してみたいと思っているところ。

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田んぼ

ニッポンの風景』(島田アツヒト あすなろ書房)
ペン画で精密に描かれた、日本の風景。絵本の装丁だけれど、物語はなく、時のうつりかわりが描かれている。添えられている言葉は絵の時代説明くらいです。中表紙(というのかな)のタイトル文字にかぶせたようなたこ揚げの絵が赴きあってよいです。一本のくすの木が軸。我が家のまわりは、この絵本にでてくる明治や大正頃の田んぼが、まだあるので、親近感がふつふつ。現代のような建物もありますが、田んぼがまわりにあって、冬は子どもたちのよい遊び場になるので便利です。

百年の誤読』(岡野宏文 豊崎由美 ぴあ)
はじめの方をちょろりと読み、もっぱら自分の知っている時代から読んでいると笑えます。斉藤美奈子を思わせるような語り口でばっさばっさと時代のベストセラーを斬ってゆく。あとがきでイタロ・カルヴィーノの『なぜ古典を読むのか』(みすず書房)から少し引用し、この本で取り上げているのは“古典”ではないと言い切ってます。そのあとに続いて「でも、本は一冊丸々読んで、初めて理解できる、あるいは理解できないことが理解できるのです」との言葉には同感。

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笑いの三千里

以前書いた、アンケートによるプレゼント本は『笑いの三千里 朝鮮ユーモア文学傑作選』(金学烈・高演義 編)をリクエストした。今日とどいて、最初の短編を読んだ。主人公の金先達さんがいい味だしてて、時に大笑いしてしまう。お金がなくても、自分以外の人のお財布は自分のものと思う先達さんは、さまざまな知恵(もしくは悪知恵)で、好きなお酒を好きなだけ飲み、好きな場所に出向いて楽しいひとときをすごしている。このおおらかさ。周りも困ったもんだと思いながらも、手ぶらなのが当たり前と得心しているのだ。これもひとえに人徳なのだろうか??ということで、タイトル通り、笑える短編集です。

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大雪

庭はもう除雪機をかけないとどこに何があるかわからない状態。石釜も高い位置につくっているのに、もう埋もれかけている。すごい大雪。1年以上使っていないけいてぃーをひとりで動かす自信がないので、つれあいの帰宅を待つのみ。試運転の時はエンジンもかかったし、大丈夫かな。ほんと、久しぶりの雪、雪、雪。

■『銀耳』(魚村晋太郎 第一歌集 砂子屋書房)届く。ありがとう。

『銀耳』より
ゆっくりとひとを裏切る 芽キャベツのポトフで遅い昼をすませて

川に降りて勤務時間の青鷺が言葉にまみれるのをみてゐる

フォーム・ソープ・ディスペンサーに手をひらく詩は詩以外のすべてのなかに

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短編

アリス・マンローの『木星の月』を読もうと、図書館で検索している時に『アメリカ短編小説傑作選 2001』(編者:エィミ・タン シリーズエディター:カタリナ・ケニソン 解説:秦隆司 DHC出版)がヒットし、そのまま借りてみた。エィミ・タンの序文もおもしろく、彼女が小説家になるまでのこと、子どもの頃の読書体験、どんなものを読んできたか、そして「バベットの晩餐会」があなたにとっていつに変わらぬ大好きな映画だとしたら、わたしが選んだ短編小説はお気に召さないかもしれない、と言っている。私は「バベットの晩餐会」という映画は好きなので、さて、どうかしらと目次をみると、ハ・ジンがいた。お、これはいいかもと思い、最初の「隠者物語」(リック・バス 工藤惺文訳)を読む。凍結した湖面の下には水がない湖に出会った人物がその時、記憶に残ったことを語る物語。行ったこともないその水のない湖の空気が伝わってくるかのようで、よかった。寒い夜に読んだので、ひたひたと物語が近づいてきた。もうひとつ短編を読んでから、ハ・ジンと、アリス・マンローの短編も読む。「シャオナの記憶」(高木由紀子訳)は、幼稚園児、シャオナが夏に体験したある出来事について語られる。ハ・ジンはつれあいと中国で過ごした幼稚園時代のことをよく語り合うそうだ。それがこの物語のディテールになっているそうで、冒頭でのシーンからそのリアリティを感じる。小さいからまだわからないだろう、見えていないだろうとたかをくくっている大人がよく描けている。そして、それを見つけることで、子どもも成長していく。スベリヒユという草に関するエピソードは秀逸。アリス・マンローの作品名は「「セイブ・ザ・リーパー」(近藤三峰訳)。イブという60代くらいの女性が、一緒に暮らしていない娘や孫と、夏わずかにすごした数日のことが描かれている。自分がイブになったかのように、視線がぴったりあった。こんな風に過去を思いながら現実をみる日々を、いつか私も迎えるだろう。

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ミケランジェロ

桜がどんどん開花している。

『ミケランジェロの生涯』(ロマン・ロラン)の冒頭に、著者が「勝利者」(ミケランジェロ作の大理石像)について語っている。勝利者の像は、勝利を望んでいない――。

悩みは数限りなくあり、その形もさまざまである。貧困、病気、不当な運命、人間の悪意、などというものの、抗い難い暴力によって与えられることもある。また、人自身の実体の中にその源を持っていることもある。その場合にも悩みは少しも痛ましさに変わりはなく、避け難いことにも変わりはない。なぜなら人は自分の実体を自ら選びとったのでもなく、自ら生み出ようと望んだのでもなく、また今在るような者になりたいと望んだのでもなかったからである。

時々、書物からいまの自分を見透かされているような気持ちになる。

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ソンボ

中野京子さんの『恋に死す』を読んで以来、こんどは著作ではなく訳書にも興味がでて、『ソンボ』(さ・え・ら書房)をよみはじめた。印象的な冒頭――。

わたしは、朝がすき。川をのぼってくる、まっ赤な火の玉みたいなお日さまがすき。朝焼けがすき。

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