子どもと読む

絵本2冊

むしをたべるくさ (ふしぎいっぱい写真絵本 9)

 この絵本はいまわが家のお気に入り。みな、写真絵本は好きなのだけど、『むしをたべるくさ』も秀逸です。歯がかみあわさっているかのような表紙写真、手元近くに絵本を置いてみると迫力あります。ハエトリグサ、モウセンゴケ、ウツボカズラ。虫を食べる植物は美しくもあり、見ごたえたっぷり。

げんきなグレゴリー

 ロバート・ブライトのこの絵本を読むのは久しぶり。まんなかの子が「今日はこれを読んで」ともってきました。元気な元気なグレゴリーがヤッホー!といいながら、走り回ります。おばあちゃんの欲しいのは、とっても小さいものなのに、グレゴリーは大きなものをいともやすやすと持ってくるのです。最後のあったかさは格別。週末は子どもたち自身でつくるホットケーキが朝食だったりするので、今回はなお身近に感じられた様子でした。「いい絵本だねえ」とまんなかの子がしみじみうれしそうに言って「おやすみなさい」と布団に入りました。

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数と経済

 この2冊は1979年に刊行された『玉川こども・きょういく百科かずとかたち』、『玉川こども・きょういく百科おみせとおかね』のそれぞれ一部を単行本化した絵本です。
 五味さんのタッチもなつかしさを感じるのは、そのせいでしょうか。私はいまののびやかなタッチとともに、この頃の後にひく太さを感じる絵も好きです。

 『かずをかぞえる』は“はじめて数を学ぶ子どもたちに!”ということで、「ことりが1わ はんが1りん」というように、数の唱え方を絵と組み合わせてわかりやすく伝えてくれます。小学校にあがったばかりのちびちゃんには、ぴったりの内容で、私が一度読んだあとは、読んでといわずに自分で読んで「ボールが10こ」と音読して楽しんでいます。
 『もりにいちばができる』は、“お金のはじまりは「とりかえっこ」だった!”擬人化されが動物たちが、経済のはじまり、はじまりを物語ます。立派なぶどうの木をもっているきつねがぶどうを欲しいといったたぬきにぶどうをあげるところから始まります。ぶどうをもらったたぬきは、お礼にりんごをもってきて……。

 五味さんですから(?)、啓蒙、啓蒙していません。それでも、ものごとの最初が素直に描かれているので、読んでもなんだか気持ちがいいのです。まんなかの子は『もりにいちばができる』を気に入って、ときどき音読しています。

 玉川大学出版部は最近おもしろい本を出されていて、少し前にでたこちらも、いろんなものがこんな風につくられるのかという興味をそそってオススメです。

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なにがほしいの、おうじさま?

なにがほしいの、おうじさま?
クロード・K・デュボア さく
河野万里子 やく
ISBN 978-4-593-50497-8
定価 本体1300円+税
ほるぷ出版

 クロード・K・デュボアといえば、ちいさなハムスターロラの絵本『だいすきって いいたくて』など、読むと心がうれしくなるような作品を描いています。
 今回の新刊絵本では、ある国に生まれた王子様のお話。王子様は生まれた時から、大事に大事にされていました。でも、絵をみるとわかるのですが、王子様はなんでも手に入れられ、大事にされいても、ちっとも幸せそうではないのです。そこでタイトル、「なにがほしいの?」

 大きな展開があるのではありません。うれしくて、あったかい気持ちになるものが最後のページにあります。筋だけ言ってしまうと、小さい子ども向け絵本ではよくあるものだと思われるかもしれませんが、伝えたい気持ちがしっかり届く絵本だと思いました。何度も何度も読みたくなる、普遍的な気持ちが描かれていて、それは飽きることのない大事なものなのですから。

 最後まできて、ちびちゃんもニッコリ。「自分でも読む」とひとりでも読み始めました。

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今日の絵本

海のおばけオーリー (大型絵本 (17))

 黒と白のみで描くエッツの絵本『海のおばけ オーリー』。石井桃子訳の1冊です。今日はこれを読みました。ちょっと長いので、まんなかの子がメインの聞き手。生まれてすぐにお母さんとはなればなれになってしまうオーリーの物語。歌が好きで、ふざけるのが好きで、なによりお母さんが大好きなオーリーの旅のような話でもあります。エッツのあたたかいまなざしがずいしょにあり、いつ読んでも心がじんわりします。「うーん、いい話」と今日も満足そうなまんなかの子でした。

しにがみと木の実

 こちらは、ちびちゃんリクエスト。この絵本は3人のお気に入りなので、読み始めると、みんな耳をすませ、絵をみつめています。私もこの話だいすき。ほかにもう1冊、韓国の昔話絵本を読みました。以前韓国絵本を取り扱っていたネット書店で取り寄せたもので、久々に読みました。昔話、民話絵本はおもしろいので、3人とも私が読まなくても自分たちでよく読んでいます。

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今日の絵本4冊

読みながら、子どもたちがこの絵本を最初に読んだとき、読んでともってきたとき、物語にすっかりはいりこんでなかなかこちらにもどってこなかったときを思い出しました。『ちいさいおうち』は大型版も出ていますが、ノスタルジーですね。子どもの頃に手にしたこの小さな版がどうしようもなくなつかしく、私自身がこの絵本を読んだ部屋を思い出すほどです。

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きみの行く道

 いいこと書いてあるなあと、上の子が感心したように言った絵本。

 ドクター・スースがつくり、詩人の伊藤比呂美さんが訳したもので、本国ではスースが亡くなる前年の1990年に刊行、邦訳出版は1999年だった。発行元のニュー・ウォーカー(発売:河出書房新社でした)が解散したこともあり、長い間品切れ状態だったものが、うれしい復刊です。
 今回の復刊では、大幅に改訳され、よりリズミのある翻訳によみがえっています。

 おめでとう。
 今日という日は、きみのためにある。
 外の世界にむかって
 きみは、いま、出ていこうとしてるんです。

 きみの行く道はどんな道なのか。どんどん進んでいくと、ひらけた道もどんどんと、問題にぶつかってもひるむことなく。読後感は爽快です。ちびちゃんも、「きょうは、この絵本読もうっと」とひとりで読んでいます。まんなかの子も黙読しています。
 さて、みんなの道はどんなんかな。

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いっぱい読む

 一日、吹雪のような天気で、ふっとやんだので、子どもたちが外遊びに出るとまたすぐ吹雪で家に入りの繰り返し。ちびちゃんといっぱい絵本を読みました。上の子は友だちが遊びに来ていて、妹よりも友だちと。でも、ときどきちびちゃんも一緒になっていましたけれど。

 ドーレア夫妻の『オーラのたび』(吉田新一訳/福音館書店)は、いまは非流通本。またいつか復刊するでしょうが、冬、それも吹雪のような日にぬくぬくした部屋で読むのにぴったりかも。どのページの絵もあたたかく美しくやさしく、お話も愉快で元気が出ます。同じ作者による『トロールものがたり』(へんみまさなお訳/童話館出版)はすこし長いので、絵をみただけ。おひめさまのでてくるのがいい!と言われたのですが、家にあるのではなかなか見つかりません。ラース・ボー『雪の女王』(アンデルセン作/大塚勇三訳/福音館書店)や『美女と野獣』(ボーモン夫人作/ビネッテ・シュレーダー絵/ささきたづこ訳/岩波書店+竹内みどり訳/汐文社)も楽しみました。「そういえば、『ロバのおうじ』(グリム童話より/M・ジーン・クレイグさいわ/バーバラ・クーニーえ/もきかずこ訳/ほるぷ出版)にもおひめさまがいたね」とちびちゃん。
 なぜか最後はババールの絵本。『ぞうのババール』(やがわすみこ訳/評論社)を読んで「ああ、おもしろかった」と満足していました。

 夕ごはんは、高山なおみさんレシピで、玄米のくずし豆腐丼。玄米家族デビューだったのですが、しょうがとごま油で味付けしたくずし豆腐としらすを玄米でまぜあわせたものが大好評で、子どもたちは皆おかわりしました。スープは、わかめと干ししいたけ。大根と貝割れ菜のサラダ、豚バラ肉の塩焼き。

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一日のおわり みちたりて

あかいはな さいた タク ヘジョン 文・絵 かみやにじ訳 岩波書店
ISBN 978-4-00-11208-5 本体1400円+税

 最初に絵本を開いた時あまりの美しさに思わず「きれい!」と声が出ました。

 子どもたちに読んでも、一枚一枚にちびちゃんが「わぁ、これきれい!」「わぁ、これもかわいい!」とやはり感動の声。
 見開き一面に花が、まるで目の前に実際に花があるかと思われるほどの質感ある絵が飛び込んできます。白をバックに、ひとつひとつの花、葉がそれはそれは肉感的です。13種類の花に、みじかい言葉が添えられ、まんなかの子は「俳句みたいな言葉だね」といい、上の子は「いや、これは詩だろう」と言っていました。どれも素敵で、目も心も安まります。
 表紙の花はまつばぼたんですが、たとえば、ベゴニアの花にはこんな言葉が。

 よふけの にぎわい ベゴニアのはな
      一日(ひとひ)の おわり みちたりて

 

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ふしぎなでまえ

ふしぎなでまえ (講談社の創作絵本シリーズ)

 今日、子どもと読んだ絵本は『ふしぎなでまえ』。ちびちゃんとは、登園前に3回読み、帰宅してから3人一緒に読み、それからちびちゃんはまた一人で繰り返し読んでいた絵本。

 『ふしぎなでまえ』 かがくいひろし 
 講談社 ISBN 978-4-06-132370-4  定価1500円(税別)

 いもすけだんちには、じゃがさんと、さつまさんが一緒に暮らしています。
 ものぐさでゆうめいな二人は、おなかがすいても台所に立ちたくありません。
 あらあら、二人の後ろにある台所、なんだかすごいことになっているようです。
 つくりたいけど、おなかのすいた二人は、出前をとることにしました。
 ラーメンに、カレーライスにおすしにてんどん。
 食いしん坊な二人でもあるようです。
 さて、出前のお味は?

 少しレトロな雰囲気をもつかがくいさんの絵本は、食べ物がいつも美味しそうに描かれている。デビュー作の『おもちのきもち』(第27回講談社絵本新人賞受賞作)のおもちも、へなちょこなんだけど、おもちは美味しそうで、注目作家と頭に入れておいた、のにも関わらず、なんと、あれから『もくもくやかん』や『おむすびさんちのたうえのひ』、『だるまさんが』と3冊も出ているなんて気づいていなかったとは不覚、反省。というのは大人の私の事情で、読むよといって絵本をひらいた時、子どもたちの目はきらりんと輝いていた。この絵本はおもしろそうな匂いがするぞ、そんな目です。

 朝に3回読んでいるちびちゃんには、お兄ちゃんたちにぜったいクライマックスを言わないこと!と口にチャックをして読み始めます。何回読んでも、自分の声が絵本のじゃがさんたちがのりうつったように読んでしまう。不思議な出前の正体がわかると、子どもたち、へぇー! でもって、オチにもぷぷっと笑い。ちびちゃんは、「たいへんだよね」と言っていた。

 きっと食いしん坊じゃないかなと推測するかがくいさんの絵本、これからも読まなくちゃと思った今夜でした。

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エヴァ・ビロウの絵本


『ハリネズミかあさんのふゆじたく』
(エヴァ・ビロウ さく・え/佐伯愛子やく/フレーベル館)

 縦19cmほどの、小さくてかわいらしい絵本。手にとるのがうれしくなるサイズの絵本です。
1948年初版のもので、1990年に復刊。そして、今度は私たち、日本の子どもたちも読めるようになったのはとてもうれしいこと。作者、エヴァ・ビロウは1902年にスウェーデンに生まれ、10歳の頃に、エルサ・ベスコフと出会い、絵本の世界に入ろうと思ったそうです。その意志をつらぬき、ストックホルムの美術学校にすすみ、その後40年以上にわたって、教師と絵本制作のふたつの仕事に携わり、1961年には、エルサ・ベスコフ賞を受賞しています。この絵本の原画は、現在スウェーデン国立博物館が所有しているとのこと。1993年に永眠。

 さて、絵本の物語は、こんな風です。
 ハリネズミかあさんには、10ぴきのこどもがいました。ある日、こどもたちに冬の靴をつくってあげようと思いたちました。まず蛇の皮をとりだし、うさぎに靴の形に切ってもらうようにお願いします。そうして、様々な工程を動物たちにお願いしていくのですが、なかなか計画どおりにはいかず……。

 シンプルな二色刷の絵は、軽やかで楽しいハリネズミかあさんと、元気なこどもたちを描き出し、靴がどうやってできていくのかしらという興味をひっぱります。わが家でも、3人の子どもたちに読んだのですが、次々に起こるハプニングに、だんだん笑いがとまらなくなり、最後にへぇーとなっていました。

 うれしいことに、この絵本は(以下続刊)とありましたので、また次の楽しみがありそうです。わくわく。

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降ったりやんだり

 根雪にはなっていませんが、雨が雪に変わりぼうぼうと降ったり、やんで又雨になったり。とにもかくにも寒い日が続いています。体がまだ冬モードに入っていないようで。

 昨日、今日と、布団の中に足をいれて、私のひざでちびちゃんは絵本を聞いています。昨日はダン・ヤッカリーノの『ぼくのコブタはいいこでわるいこ』と『まるいね まるいぬ』。動物も人間もデフォルメされているものの、すっきりときれいな色でまとめられ、ごちゃごちゃした感じはありません。コブタのピンクもきれいな色で、ひらがなを読みはじめているちびちゃんは、「わたし、ひとりでよむ!」と、一度読んでからは自分で読んでいます。ちょっとブルーナのうさこちゃんシリーズに通じるシンプルなものがあるように感じました。

 今日は、古典絵本。「これ、あまりよんでいないよね」と『ねこのオーランドー のうじょうをかう』をもってきました。大型絵本で、これもまた、じっくり描き込まれた絵がことのほか美しくて、思わず「きれいな絵だね」とちびちゃんに声をかけました。ちびちゃんも、大きい見開きいっぱいに、牛や犬や猫たちがいるので、話の筋をおいながら、どこにその牛や犬たちがいるのか、探しながら聞いていました。少し長い話ですが、飽きずにじっくり見入って満足していました。

 そうそう、昨日は岩波少年文庫から出た『グリム童話集』から、「兄と妹」をきょうだい3人に読みました。出久根育さんの挿絵も味わいがあり、絵本ではありませんが、ちびちゃんもお兄ちゃんたちと同じように楽しんで聞いていました。
 ふと、今日になって福音館書店から出ていたセンダックの『ねずの木 そのまわりにもグリムの話いろいろ』でも「兄さんと妹」を読んでみたのですが、矢川澄子さんの訳もまた独特なものがありました。続けて、「フリーダーとカーターリースちゃん」も読んだのですが、ガアグの『すんだことはすんだこと』やその他聞いたことのある昔話と交じり合ったおもしろい話でした。これ、上の子たちが気に入りそうなので、近いうちに読んでみようと思います。

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アドベント絵本

 

 クリスマスには去年も河野さんが訳された絵本『ちいさなもみのき』を楽しんだのだけれど、今年の『こぐまののクリスマス』もすてきです。アドベントカレンダー風つくりになっていて、ペーパーツリー(付いています)に、一日ごとのお話を読み終わったら、絵の中に置いてある封筒を開いて、そこから飾り物を取り出し、ペーパーツリーに飾るのです。ちびちゃんも喜んで、今日のお話読んで!と言っては、ツリーに飾りを増やしています。訳者の河野さんによると、フランスらしい物語で日本語にするのも楽しい作業でしたよ、とのと。

 お話は――、こぐまがクリスマスをお祝いするのに、もみものきを飾ろうとすると、なんと飾りは一つ残らずなくなっていました。そこで、お祝いにくるみんなに、クリスマスの飾り物をひとつずつ持ってきてもらうことにしたのです。ほたるや、ちょうちょう、ハリネズミなどなど、みんなどんな飾り物をもってくるでしょうか。

 読みながら待つクリスマス、そのお話には格別な楽しさがあります。

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おかしい話


 これほど、子どもたちと笑いころげて読んだのは、ナジャのモモ絵本と、うんちっち以来。そしてこの絵本は読めば読むほど、おもしろいところを発見できるのがキモ。おそらく一読しただけでは、この絵本の細かな笑える箇所に気付けない。子どもは嗅覚がするどいので、何度も何度もせがみ、自分でも読む。けれども、自分で煎れる珈琲よりも、人に煎れてもらったものがおいしいように、小さい人は誰かに読んでもらいたいのだ。

 ちびちゃん、園生活における私のストレス+日頃の生活を発表する出し物で疲れきったのか、ヘルペスが出てしまい、今日は病院へ。待ち時間用に自分で選んだ絵本が、「あの、せかいいちおかしいはなし」!。明るい待合室で読む絵本もまた楽しく、細かなところで私も笑いを発見。何度も読んでいるのに、新鮮に楽しんでいる反応はいまならではだなーと親子で楽しみました。もう上のお兄ちゃんは、昔話以外は繰り返し読まなくなりましたもの。

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スロボドキンのあたたかさ

 この絵本は、1968年刊行の〈世界のカラーどうわ〉『ねぼすけ はとどけい』を、新たに刊行したものとあります。

 スイスの山奥にある小さな村にある小さな時計やさんのお話。
 たくさんの、鳩時計でいっぱいのお店は村の子どもたちも大好きな場所です。
 時間になると、鳩時計のハトたちがいっせいに「ポッポー」と鳴くのは壮観なのですが、たったひとつの時計だけ、いつも1分ほど遅れて「ポッポー」と鳴きます。村の人たちにとっては名物時計ですが、他の土地からきた人がみると、この時計やさんの時計は正確じゃないなと早合点してしまいます。いつか直そうと思いつつ、時計やのおじいさんに、なかなかその機会が訪れません。ところがある日、ガラビアの王様がこの村にやってきて……。

 ひとつの鳩時計だけが、なぜ遅れるのか。意外な答えを教えてくれた人も含めて、小さなサプライズが何度か出てきます。原書は1962年の刊行です。いまから40年以上も前に出ている絵本ですが、古びた感じはありません。絵本の中の空気は、いつの時にも感じていたいと思えるあたたかみに満ちていました。

 少し長いお話ですが、ちびちゃんもぐぅっと入り込んで聞き入っていました。クライマックスは私の手をぎゅっとにぎって私の顔を心配そうに見ていたほど。「ポッポー」というハトの声をさっそく真似ていました。お兄ちゃんたち2人も「あぁ、おもしろかった」と満足そう。スロボドキンの、深い優しさを感じるオススメ絵本です。

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シェイカー通りの人びと

シェイカー通りの人びと

 絵本の話を別の場所で書いていたら、無性に『シェイカー通りの人びと』を読み返したくなり、ちびちゃんに読む。

 この絵本はいまは品切れなのでしょうか。アマゾンでは高値がついていてびっくり。

 アリス&マーティン・プロベンセンの絵は、見開きにたっぷりに展開され、いずれもタブローとして堪能できるほど完成度は高く美しい。ストーリーは、年とって広い農地を管理できなくなったハーキマー姉妹が、生活のために少しずつ売り払い、シェイカー通りに人々が住み始めるというもの。正面を向いている人々の名前が連ねられ、みんなが仲良しというわけでもなく、住民は気ままな質で、がらくたがつみあがっている家も見受けらます。そんな通りに変化が起きるのは、ダムができることが決定した時。何もかもが水にのみこまれる前に、住民たちは去っていきます。あっさりと通りを後にしていくときの、軽いユーモアが余韻をもたらし、私はこの絵本をひとりでもよく読み返していました。

 この絵本の見返しに1999年11月9日子どもの本の店にて、とメモが書いてありました。その頃に一番読んだ上の子が、初めてダムを目にした時、「これが何か知っているよ。シェイカー通りの人びとの絵本でしょ」と言ったことを思い出します。こうして、絵本が子どもの心に住むのだなと深く感じ入ったのです。

 原書も持っているのですが、原書は表紙がクリーム色で、邦訳の表紙の上下につけられた、あずき色のバーがありません。クリーム色一色の方が、きれいに思えます。

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はちみつ

 『246』(沢木耕太郎/スイッチパブリッシング)を読み、氏が子ども向けに養蜂家のことを書いたものがあることを、はじめて知りました。1987年に福音館書店発行の「たくさんのふしぎ」シリーズの1冊で1992年に単行本化もされてもいるようで、さっそく図書館で借りてきました。『ハチヤさんの旅』は、残念ながらいまのところ、入手は難しいようです。

 転地養蜂(移動養蜂)でハチを飼っている家族の一年を追ったノンフィクションで、写真もたくさん入っています。九州から北海道まで、家族で移動して蜜をとっていくのですが、小学校にあがった子どもは、祖父母の元でお留守番。学校にあがっていない子どもひとりは、ずっと旅にもついて行きます。間借りしたり、空き家を借りたりしながら、朝早くから働く両親。仕事の中で一番大変なのは、ミツバチの輸送で、その間にハチを弱らせないよう運ぶのにとても苦労するらしい。自然相手に、時には不作で借金をして暮らさなくてはいけなかったりしても、緊張感と共に変化ある生活を養蜂家が誇りをもっていることが伝わってきて、はちみつを大事に食べなくちゃとしみじみ思いました。

 この写真絵本を読んだあとに、近くで物産展のように地元のさまざまな食が集う場に行くと、蜂蜜が売っていました。栃の花、ぼだいじゅ、はりえんじゅ、こしあぶら、夏のそば、みかん。くせのないものから、ワイルドな味までそれぞれが個性的です。子どもたちと、たくさん味見をさせてもらい、意見の一致をみた「こしあぶら」の蜂蜜を購入。高価なものですが、『ハチヤさんの旅』を読んだばかりなので、その値段にも納得です。こしあぶらといえば、新芽は山菜の中でも極上のもの。蜂蜜も野趣に富んだ味でした。

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 夜の灯りに集まってくる虫をガラス越しに観察したもの。著者が山の中の宿に泊まった時という設定になっている。ノンネマイマイ、ワモンキシタバ、コエゾゼミ、キハラゴマダラヒトリ、ヒメカゲロウ、ムシキアブ、シャクガ。いやはや、なんともいえない、虫の姿。

 わが家ではカエルやイモリを窓ガラスを通して見ることも多いけれど、これだけのガなどは見たことがなく、とくにノンネマイマイとワモンキシタバの印象が強く残る。

 子どもたちも、ギャー!これ何?と見入っていた。虫の世界も色々な切り口で見せてくれるなぁと感嘆した写真絵本です。

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眠る

『ねむれないの、ほんとだよ』
ガブリエラ・ケセルマン文 ノエミ・ビリャムーサ絵 角野栄子訳 岩波書店 (2007.9)

スペイン人のイラストレーターに、アルゼンチンの作家が文章を書いている絵本。土黒くの色合いとタッチの表紙が目をひきます。

ひとあしさきに上の子が読んでいたようで、私が今日はこれを読もうかなと手にとると、「うん、それはおもしろい絵本だった」と教えてくれ、期待しながらページを繰りました。

「ぼく ねむたいんだ、ほんと、ほんとだよ。
でも ねむれないの、ほんと、ほんとだよ」

濃いグリーンの暗闇の中、ぬいぐるみのピンク色のうさぎをかかえたマークがこうつぶやくところから始まります。ねむたいんだけどねむれない。マークがねむれない理由は様々で、その原因をとりのぞいてもらおうと、「ママ!」とよんでは、蚊が刺すから怖いとか、ベッドが高すぎて落ちるのが怖いとか訴えます。ママも真剣に対応を練っていくのですが……。太くて濃いタッチの絵ながら、構図はいたってシンプル。リズミカルな文章からマークとママの人柄も伝わってきます。背景が濃いグリーンから、真っ白になり、そして最後の色合いもシックにおさまっていて、マークの心の動きをみるようでした。子どもたちも、「ねむれないときあるよね、こわいよね」と共感して聞いていたようです。

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写真と文

 『いのしし』 前川貴行[HP Link」 写真・文 アリス館[紹介ページ Link]

 見返しも写真で、ウリ坊の体の毛が見開きいっぱいに写っていて圧巻。思わず、ごわごわしたその毛を直接さわれるかの錯覚に陥り、さわってしまう。
 どのページも写真構成がすばらしく、ウリ坊のかわいさに始まり、老いのししのさびしい姿まで、ぐんと惹きつけられる。子どもも、一枚、一枚丹念にながめ、いのししをさわっていた。
 少し残念に思えたのは、文章が自分にひきつけすぎていて、「ぼくは、(こういういのししを)はじめて見た」というくだりが二度もでてくるのだが、いずれも他の動物との比較もない。なので、はじめて見たもののひとつである、いのししの母親の厳しさが野生動物の中でも特筆すべきことなのか、わからなかった。
 とはいえ、この写真絵本はとっても素敵。子どもも、「かわいいね、ウリ坊」と気に入っていた。

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ネズミの怖いもの

Little Mouse's Big Book of Fears

Emily Gravett の新刊絵本"Little Mouse's Big Book of Fears"!

Gravettお得意の、コラージュと紙遊びを多用した立体感あるページがたっぷり。ネズミの怖いモノ大全のような感じで、さまざまな恐怖症を専門的っぽい雰囲気のページに、なるほどなるほどとうなずかせてくれます。表紙から裏表紙まで、読むたびに小さな発見があり、読み飽きません。

子どもに読んだら、何かが本当に貼り付けてあるのではと、どのページも指で何度もさわって確認していました。みんなのお気に入りページは、地図のところ。いやホントよくできています。

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すごい恐竜絵本

小田隆著
ポプラ社
ISBN 978-4-591-09812-7
本体1500円+税


 夏休みほぼ折り返し。今日はサプライズプレゼントで、子どもに『アパトサウルス』を購入。地元の小さな書店にあるのを見つけ、小躍りしてレジに向かった。
 刊行されたのは2か月前の6月。作成の様子も、著者ブログ「鴉工房」で見ていたので、夏まで我慢して長い休みに子どもとゆっくり読もうと思っていたのだ。
 すごい! すばらしく美しく優雅でどう猛な恐竜が大判絵本の中で息づいている。子どもたちも「すげー! かっこいいー!」とボキャブラリーの貧困さをさらけだすようだが、すごく楽しんで見入っていた。これから何度も何度も読み返すであろう絵本。いい買い物でした。

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ふだんの生活

 便利な庭から、今日は胡瓜を2本収穫。お昼にとって、すぐさま昼ご飯の食材に。冷や麦ゆでて、生活クラブのポンしゃぶのたれにごま油をたらしてタレにしたもので冷やし中華風に。具材は胡瓜とトマトと錦糸卵にツナ。子どもたちにも好評でした。

 夕ごはんは、豆腐と枝豆と茗荷のお吸い物、五分付きごはん、胡瓜のゆかりあえ、ししゃも、オクラ、じゃがいものミルク揚げ。お吸い物の残り物枝豆少し。子どもたちは枝豆大好きで、少ない量を取り合うように食べていました。ミルク揚げも好物なので喜んで。

 上の子は日々、「ドリトル先生」シリーズを数年越しで読んでいて、ようやくゴールが見えてきた(残り2冊か3冊?)よう。まんなかの子は夏休みにカールソンくんシリーズを読んでいる。とはいえ、1冊読めるかどうかだろうなぁ。ちびちゃんはせっせと絵本をながめている。とうとう(?)ひらがなが少し読めるようになってきたのだが、もっぱら自分語で読んだり、お兄ちゃんに読んでもらったり、自分で読んだり。お気に入りのジーニーシリーズやマーメイドガールズシリーズに加え、絵本の『フェアリーショッピング』も最近のお気に入り。

 

     

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moo

 ポストにロイヤルメールが届き、もうが届いたのだろうかと思ったのだが、本にしては小さい。開けてみると、以前応募した aboutmeのMiniCard! うれしいな。写真を上手に撮れるともっと楽しめそうなカードだと思う。そういえば、これに応募したくて、やりかけて頓挫していたaboutmeをきちんと設定したのでした。おかげでミニブログの気分転換も知りました。

 なかなか本が読み進まず。この一週間が勝負時なのでがんばらねば。おー!

 とか言いながら気分転換ばかり。雑誌「Pen」の特集がコミックものでおもしろくパラパラながめてしまう。

Pen (ペン) 2007年 8/15号 [雑誌]
阪急コミュニケーションズ (2007/08/01)

 ちびちゃんを迎えに行った時、久しぶりに絵本を読んできた。本好きの男の子2人と帰りが重なり、棚からもってきた絵本が私の好みだったということもあり。『3人のちいさな人魚』(デニス・トレとアンドレ・トレえとぶん 麻生九美訳 評論社)は、歌のへたっぴな3人の人魚がくりひろげるユーモアたっぷりなお話。くすくす笑いながら聞いていた男の子たちとちびちゃんです。

 夕ごはんは、酢豚、卵サラダ、オクラともずくのおみそ汁、たくわん、五分付きごはん。以前「きょうの料理」に載っていた、薄切り肉を丸めて揚げてつくる酢豚レシピでつくってみました。たしかにこれだとすぐ火が通って便利。上のお兄ちゃん2人は、肉を好み、ちびちゃんは、おみそ汁のもずくを「これ、すきなんだよね」ともくもく食べてました。

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いろいろ

 わりと新しめの絵本を子どもたちに読む。ピーター・シスの『モーツアルトくん、あ・そ・ぼ!』(きむらみか訳/徳間書店)。絵で語れることは多いけれど、シスはほんとうに絵で語っていると思う。モーツアルトが音楽を友として遊んでいた無邪気さが伝わってきた。『ウェン王子とトラ』(チェン・ジャン・ホン作・絵 平岡敦訳/徳間書店)は、上の子がトラの迫力で今晩読んだ中では一番おもしろかったと言っていた。『なにしてるの、サム?』(メアリー=ルイーズ・ゲイ 作 江國香織訳 光村教育図書)は、タイトルのいいまわしが繰り返されるリズム感をまんなかの子とちびちゃんが笑って聞いていた。『もりのくうちゅうさんぽ』(松岡たつひで 福音館書店)は、虫好き子どもたちが、虫と名前を一致させるのに夢中になっていた。

 「やかましネットワーク」が届く。リンドグレーン生誕100年記念新刊のミニお知らせが同封されていた。『長くつ下のピッピ』が10月にニュー・エディション版が出る。絵をつけたのは、イギリスの人気絵本作家ローレン・チャイルド。新訳は菱木晃子さん。

 他にはカールソンシリーズの第三作が新作で刊行。なぜかこの三作目はいままでも訳されてきてなかったんですね。『やねの上のカールソン だいかつやく』(石井登志子訳)、明日10日発売。10月には絵本『ぺーテルとペトラ』(クリスティーナ・ディーグマン絵 大塚勇三訳)が予定され、リンドグレーンの子ども時代『遊んで遊んで』(クリスティーナ・ビヨルク文 石井登志子訳)は今月27日刊行予定。愛蔵版アルバム『アストリッド・リンドグレーン』(ヤコブ・フォルシェル監修 石井登志子訳)は11月刊行予定。楽しみは今年いっぱいあるようです。

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こうもりとさかな

オンライン書店ビーケーワン:まちのコウモリ

コウモリは毎日見ていますが、それは空を飛んでいるのを見ているのであって、こんなにじっくり顔やらうんちを見たことがありませんでした。子どもたちは小学校でも見かけているので、「おかあさん、うちの玄関近くにいつもあるのは、こうもりのうんちだよ」とこの絵本で教えてくれて、じっくり見たらそうでした。カエルのうんちかと思っていたので、目から鱗が落ちました。そうですか、これはコウモリのだったのですか。

 しかし、この絵本をながめていると、コウモリの顔、コワイです。歯がとがっていて、猛々しいのです。子どもは嬉々としてページを繰りながら、何度も私に絵本を見せてくれますが。

オンライン書店ビーケーワン:ゆりかごは口の中

こちらは絵本ではなく、読み物です。カラーの写真も多くあり、口の中で子どもを育てる魚が子ども向けにやさしい語り口で書かれていて、上の子が気に入って読んでいました。口の中で子育てする魚がたくさん棲んでいるタンガニーカ湖は、まるで海のように見えます。この本は最初に子どもが読み、私に湖の写真のページを見せて「これは海でしょうか、湖でしょうか」と言ってきました。そして「湖なんだよ、見えないよね」とおもしろそうに、また続きを読みに行きました。私も今日読んだのですが、魚の子育てもいろいろなのだと興味深かったです。

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イギリス子ども詩集

木はえらい
谷川 俊太郎編訳 / 川崎 洋編訳

 子どもが本棚から時々取り出して読んでは、くすくす笑っている。この間、笑っていたのはこれ。ロジャー・マッガウの詩で谷川俊太郎訳。「当てられっこないよ、こんなの」と言いながら楽しそうに読んでいた。

  楽な金もうけ

おれいくつだと思う?
あてらんないぜ
ぜったいさ
あててみな
ほらはずれ!
もういちど
それもはずれ!
もういっぺん

またまたはずれ
こうさんかい?

七歳と四か月二週間と
五日と三時間十五分か四十八秒!
さあ二十ペンスよこせよやってみな

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日々の読み

『ぼくうまれるよ』(たしろちさと)は、水辺で出産、授乳は水中で行うアフリカのサバンナに暮らすカバの絵本。『ぼくはカメレオン』でデビューした作者による新作で、カバの出産時の表情、生まれてくる赤ちゃんをやわらかく、あたたかく、大事に描いていてすてきだった。聞いていたちびちゃんも「あかちゃん、うまれたね」とじっと眺めていた。

『ぜったいぜいったいねるもんか!』(マラ・ガーブマン文 ニック・マランド絵 おおさわあきら訳)は、寝たくない子どものおやすみなさい絵本。人物はざっくりと、背景は緻密に描き、特に部屋の壁紙がすごくすてき。でもって遊び心もある。描く視点も遠目だったり、ぎゅっと近づいたりでメリハリがあり、読んでいてとても楽しい。寝たくないうちの子どもたちもうれしそうに聞いていた。

『ハンダのめんどりさがし』(アイリーン・ブラウン作 福本友美子訳)は、数絵本。いろんな生き物が1から10の数で登場する。もちろん聞いている子どもも一緒になって数えていた。

『ぼくのだいすきなケニアの村』(ケリー・クネイン文 アナ・ファン絵 小島希里訳)は、『エレーナのセレナーデ』を描いたアナ・ファンが絵をつけている。じいちゃんの牛を見張っていなくてはいけない「ぼく」なのに、ついついいろんな事に気がそれてしまい、ケニアの村めぐりをしているかのような……。配色が独特で、人物の目が印象的なアナ・ファンの絵がよく活かされ、村めぐりを堪能する。「ホジ?」「カリブ!」というスワヒリ語がよくでてきて、子どももすっかり覚えていた。

写真絵本2冊は『みんなおなじ でも みんなちがう』と『ぐるりんぱっ』。前者はソラマメや貝など、同じものでもそれぞれ違うということをよくわかるような構成。ちびちゃんのお気に入りはうずらの卵。恐竜の卵みたいだから、とのこと。後者は、シダの葉が閉じているところと開いたところ。シダにもいろいろあり、ふわふわしていたり、ちょっとグロテスクだったり。ちびちゃんは時々「これはなんかこわい」と言いながら興味津々だった。

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カタトン カタトン

みんなのせて
あべ 弘士作・絵
講談社 (2007.4)
ISBN : 4061323466
¥1,260

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かがくのとも

 福音館の月刊誌が新年度になっています。月刊「かがくのとも」4月号は「みつけたよ さわったよ にわのむし」(澤口たまみ ぶん/田中清代 え)を買いました。

 田中清代さんの絵は、「みずたまのチワワ」以来、好きで追っかけるように読んでいます。月刊誌のお仕事は多数されているイメージでしたが、「かがくのとも」は初めてだそうです。うえきばちをひっくりかえした女の子が、その下にいるダンゴムシを見つけたことから、お母さんと2人で、庭にいる虫さがしが始まります。お母さんが子どもの頃によくさわっていた虫たちを、今度は娘に教えます。虫の絵はもちろん、女の子のそばにいるネコの毛並みもしっかりと美しく、聞いていたわが家の子どもたちも、「この虫知ってる」「ネコもかわいいねー」と楽しそうに聞いていました。

 ここ数年はダンゴムシなど、写真絵本で大きくきれいに撮られていて、図鑑のような楽しみもありますが、この絵本のように丁寧に描かれた絵で虫をながめるのもまた、おもしろく興味をそそられます。澤口さんの文章も読みやすく、お母さんと女の子のやりとりのストーリーとは別に、一匹一匹の虫についても短い説明をいれ、大人が読んでもへぇと思う実に知識を仕入れることができます。

 ところで、アマゾンさんでは福音館の月刊誌すべて買えるようになっていてびっくり。それと今日の発見は、福音館のシリーズ名の「こどものとも傑作集」も「こどものとも絵本」に変更し、『おおきなかぶ』など15点を皮切りに新規製版するそうです。あたらしくつくられた“子どもの本ブログ”のここここ に説明が書かれています。

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1000の星のむこうに

1000の星のむこうに
アネッテ・ブライ文 絵 / 木本 栄訳
岩波書店 (2007.2)




 見返しの紙がやわらかくて和紙のような風合い。そこに鉛筆のような素朴な線画で、祖父と孫、そして2人が好きなものだと思われるものが描かれています。わぁ、すてきと思わずを紙をなでなで。
 祖父と孫のあたたかくやさしいつながりが、これまたあったかい趣の絵に添えられて描かれます。見開きにはカラーの絵をふちどるように、落書きのような絵が囲むようにあり、物語との距離を親密にさせてくれ、心を楽しませてくれました。デリケートなことがらを愛情深く綴っていて、心に残ります。『エヴァはおねえちゃんのいない国で』を思い出しました。

エヴァはおねえちゃんのいない国で
ティエリー・ロブレヒト文 / フィリップ・ホーセンス絵 / 野坂 悦子訳
くもん出版 (2006.6)

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