まなざし
鍵となる要素は、帝国的な視点だ。遠く離れた見知らぬ土地の現実を自分のまなざしに従属させ、その地の歴史を自分の側の観点から構築し、そこの住民たちを臣民とみなし、その運命は彼らがみずから決定するのではなく、遠隔地の行政官たちが彼らにふさわしいと考えることによって決定されるのだとする見方だ。
エドワード・W・サイード 中野真紀子訳 「月刊みすず」12月号 no.512
――帝国の視点/夢想と妄想 サイード、最後の言葉――より
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