子どもの本のちから
越境する児童文学と題された遠藤育枝さんが編集した本。
イロイロな人が総合講座児童文学で授業をおこなった記録集。
今江さん、江國香織さんらが読んでいておもしろく、個人的になつかしく。
雑誌「飛ぶ教室」のことが何度も話題になる。ふふふん、0号から持ってるぜとひとりごちながら。
今江さんの話でおもしろかったのは、お金の話。給金は仕事とは、やはり切り離せないものなのだ。
江國さんの話でおもしろかったのは、夏目漱石がけちょんけちょん。「漱石は、性格が悪い上に子どもじみている。」ときっぱり。ふむ。その江國さん、高校の頃は、文庫本の漱石、太宰、谷崎を読んでいた。21歳になるまで、お正月は毎年『細雪』を読むと決めてそうしていた。そんな話がぽんぽんとでてくる。
授業を聞いている人からの質問に
ものを書くことを取りあげられたらどうしますか?
というのがあり、
江國さんはこう答えている。
ものを書くという職業を取りあげられたらどこかでビルの掃除でもしようと思いますが、ものを書くということを取りあげられたら人間性が成立しなくなる。気がふれるのではないかと思います。日記でもいい、書くという行為がなくなったらだめです。
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