相剋の森
以前、保険の仕事に就いていた時に、ハンター保険を知った。私の住むこのあたりでは、この保険に入っている人が多い。クマも出るし、狩猟(鳥?)もしているらしい。クマがでる時は、駐在所から警報のちらしがまわり、小学校にも貼り紙がされる。クマの出そうなところは一人で歩かず、鈴など音を鳴らしながら歩こうと。
実際に猟銃をもって時々鳥などを撃っている人に、どんなものなんですかと聞いたことがある。おめえには関係ないべと一蹴された。標準語を話す私に話ししてもしかたないと顔と口でいわれた。決して標準語で話ししているわけではないのだが、そんなことを言っても伝わらない。私もただの好奇心という雰囲気をまきちらしていたのだろう。
などということを思い起こしながら、本を読了。人物が中途半端というかおおざっぱというか、しかし人間よりも、自然やマタギらの狩猟シーンは読ませる。冒頭がよくも悪くもひきつけられた。自然保護という四文字熟語は立派なのだが、生きることを言葉に置き換えるのはむずかしい。
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