オキーフの家
以前Gさんがおすすめされていた『オキーフの家』。
いわずもがなの、ジョージア・オキーフ。商業的にも成功した20世紀のアメリカ美術を代表する画家だ。
そのオキーフが40年住んでいた家の写真集。文章を書いたのは、オキーフの晩年を介護したパッテン。彼女はオキーフの伝記の共著があり、みずからも絵を描く。
無駄のないシンプルという言葉がよくにあう、美しい家だ。
京都にいたころ、1年間お寺で仕事をし、毎日国宝の庭をながめていた。それに通じる。
禅寺なので、あまり華美な装飾のないお寺だった。和尚が亡くなった時の葬儀も、白と黒の配色がみごとだった。
庭師と井戸のふたに置いてある石4つで、チェスのようなことをするオキーフ。
晩年は目がみえなくなり、石をさわってその感触を楽しんでいたという。
音楽を聴き、パンを焼き、好きな家で暮らす。
その家にまた誰かが住むのだろうか。
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