パンやのくまさん
フィービとセルビ・ウォージントンのコンビでつくられた、はたらきもののくまさんシリーズ。
なかでも『パンやのくまさん』は子どもも私も一番のお気に入り。
朝はやく起きてかまどに火をいれる。その火をいれる間にお茶をのみ、それからパンの生地をつくる。
パン生地をねかしている間に、本式の朝ごはん。
パンをつくる道具にかこまれながら、朝食をとっているくまさん。店とパンをうる車、この2つがくまさんのはたらき場所。
定まった場所と動く場所――なんてすてきなはたらき場所だろう。
仕事が終わると、食事をとり、一日の稼ぎを数え、ぐっすり眠る。
健全で整った生活は、まるで小さい人たちの生活のよう。
だからこそ、子どもたちはこの仕事と生活が描かれた小さな絵本が大好きなのだと読むたびに思う。
そして、パンやケーキがでてくるページでは、「いっこたべる、これたべる」とぱくりぱくり口にはこび、絵も味も堪能しているのだ。
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