アイルランドの民話
青土社からでていた『アイルランドの民話』(ヘンリー・グラッシー編・大澤正佳・大澤薫訳)を、月にいちど、読んでいただいている。耳から入る民話は心地よく、時に「ん?」と思うようなものもありながらも、おもしろいものが大半を占めている。今月は2つ読んでいただき、そのひとつが「足を洗った水」。出だしはこんな風に。
むかし、田舎ではどこの家でもみんな必ず足を洗ったもんです。今でもそうですがね。それで、足を洗った水は必ず捨てなければならない。汚れ水を家の中に置いといてはいかんのです。年寄りはよく行ってましたよ。足を洗った汚れ水を捨てずに家の中に置いとくと、災いが家の中に入り込んで来るとね。
残念ながらこの本は現在品切れ・重版未定。次から次へと続く語りの民話を楽しめるこの本が、いつか復刊しますよう。
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