本は生まれる。そして、それから
とうとう読み終えてしまった。
ここでも何度か引用したりでふれてきた本を読了。
みすず書房を創業された方で1962年から2000年にかけて、書かれたり話をされたものを集め、編集されたもので、ふるえるような文章が随所にあった。
著者自身の言葉、引用されている言葉、いずれも深い示唆に富む。
丸山眞男氏の言葉が特に多いのだが、氏が福沢諭吉研究に引用したスピノザの言葉。
「平和とは闘争から免れていることではなくして、性格の強さから生まれる一種の徳性である。ただ奉仕することに汲々として家畜のように導かれるままになっている臣下の無気力によって静穏が保たれているような国家は、一般に国家というよりは荒地と呼んだ方が正しい」
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