詩集
数年前に「なにかオススメの詩集はありませんか」と、とある人に聞いて教えていただいたのが『モー将軍』。
税別2200円という詩集を何かでもらった図書券と現金で買い求め、つれあいにもみせると「いい買い物だね」と言ってくれた。帯にもあるように「あとがき」で詩人はこう言っている。
司馬遼太郎さんがどこかで、幕末までの日本には「絶望」という言葉がなかった。だからひとびとは「絶望」というかわりに、「困った」と言っていたと書いています。
詩人は、この詩集を読んで「困った」という呟きを聴きとってほしいと願っているようです。が、しごくまっとうな正当派の詩集を読むと、「困った」よりは「うーん、いい」という呟きが読み手の私やつれあいからこぼれでます。
モー将軍 まず始めに記しておきたいのは
あなたが草を食むときのあんなに優雅な顎のこなし
首筋に一本優れた幹のような頸動脈があらわになって
あなたがゆっくりゆっくりと咀嚼するたびにぼくたちは
地球が回っていることの確かな手応えを感じたものです
『モー将軍』より「モー将軍」一部引用
そうです~。ハンドルはもう10年単位でかえていないんです。なんだか、なつかしい知り合いと出会えた気分です。また遊びにいらしてくださいね。私も時々おじゃまします。
投稿: さかな | 2004.10.07 20:42
さかなさんはあの「さかな」さんだったのですか!
私もその頃は時々FPOEMに出没していました.
ハンドルネームは「ちびねこ」.
だから今でも「矮猫亭」なのです.
では,また.
投稿: ならぢゅん | 2004.10.07 20:06
ならぢゅんさん
はじめまして。ならぢゅんさんの「矮猫亭日乗Ⅱ」訪問しました。なんだかなつかしい世界です。私も10年以上も前にニフティの詩のフォーラムの常駐していたことがあるんです。現代詩フォーラム発足時もリアルタイムでした。片野さんはいまも活躍されているのですね。書いていないと、詩のミューズもなかなか訪れてきません。いまは子育てのスケッチのようなものを言葉で書いているくらいですが、詩はいつでも私にとって空気のように大事です。
投稿: さかな | 2004.10.02 17:20
さかなさま,はじめまして,ならぢゅんと申します.
田口犬男の『モー将軍』は評判良いですね.
私はまだ読んでいないのですが…….
さて私はWeblog「矮猫亭日乗Ⅱ」で,あれこれ詩について書いています.
よかったら遊びに来て下さいませ.では,また.
投稿: ならぢゅん | 2004.10.02 07:58