読了本
細切れの時間の中で読んだ本。とても好きだったエンジェルシリーズの最終巻がでてしまった。全6巻。『エンジェル翼をひろげる』。エンジェルと弟のボロ、お母さんそして新しいお父さんのルディ、赤ちゃんのテーナ、5人家族のあったかい話。エンジェルが細かいことで常にくよくよ悩むところに共感。そうなのよね、子どもの時、いや大人になっても気にするのはとめられない。それとどう折り合うか。変化を好まないのもよくわかる。そんなエンジェルに「もっと翼をひろげて」というエールがタイトルになったのだろう。シリーズは終わるのがとてもさみしい。『鬼の話』は、ちょっと重い。鬼が無垢の象徴として描かれている短編集。『ペドロの作文』は、軍事独裁を背景した子どもの作文を書いている。硬質な内容に添う文章、絵ともに本という形をしっかりつくりあげていた。『だめだめ、デイジー』は、ニック・シャラットの無駄な線のないすっきりした描写がかわいい。母と娘のやりとりで、娘に注意する母親もあれあれと思うところもあり、しかしどちらかがどちらをせめるわけでもなく、からっとした雰囲気がこの絵本のよさ。『かぜひいちゃた日』韓国の若手絵本作家の作品。本文はハングル表記もされ、手書きのハングル文字、印刷されたハングル文字が絵の雰囲気にあわせて使い分けられ、まったく読めないのだけど、見ているだけで楽しい。絵も小さな遊びがページの随所にみられる。韓国絵本、これからどんどん出るのだろうなあ。と、久しぶりに子どもの本を中心に読了本をまとめてみた。
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