山月記
『熱い書評で親しむ感動の名著』がようやく届いた。書店でみたのが最初で、一緒にいたつれあいに「これこれ」と見せた。さっそく星落秋風五丈原さん書評本、「山月記」を読む。私が読んだのは、ちくま文庫に入っている全集1の中のもの。レビュアーの方の気持ちのこもった紹介文がよく伝わってきて、読後感がよかった。本文そのものの感想ではないが、以前、お寺で働いていた時、和尚たちが何かの折に漢詩を書かねばいけない時があり、すらすら書けない人が書ける和尚に教えてもらっていた。国語の教科書の中のものでしかなかった漢詩が、その時ぐぐっと現代のものとして体感したことを、この「山月記」を読んで思い出した。
コメント