3色マッチ
私も『十八の夏』を読みました。自分にふりかえると、この18歳というのは恋にうつつを抜かしていた時期だったのですが、ひとつ思い出したことを。手芸雑誌だと思うのですが、終刊号に3色マッチを製造しているところが、日本にまだ1か所だけあるという記事がありました。オーダーできるのは2000個からで、1箱いくらだったか。箱のデザインもオーダーできるのですが、絵心もなにもないので、赤のチェックにしました。3色といっても、1本1本すると色が違うというもので、赤、青、あと、黄色(だったと思う)。どさっと届いた荷物は、マッチ、またマッチ。それを高校に持っていき、1箱10円、一口1000円で友人、先生らに売りまくったのです。学校で売る条件は受け渡しは職員室、学校では絶対マッチをすらせない。でも、持っていた当日は、そこはかとなく、マッチの匂いがあちこちからして、ひやひやしたものです。化学の先生も買ってくれて、授業にも使ってましたっけ。いまも、そのマッチやさんあるのかしら。
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