ファミリー・レストラン
『ファミリー・レストラン』読了。公子が7歳くらいまでの時がいい。和美の娘が公子。和美はこの物語の冒頭で3回目の結婚をしつつある。公子の遺伝子上の父親は一番最初の結婚の時なのだが、赤ちゃんの時に離婚しているので、2回目の結婚の時の相手を父親と思っている。それで特別な感情が生まれるわけでもなく。和美は表面的にはさっぱりしている女性にみえるが、内面はどろりどろりといろいろ考える女性、まぁ、それもあたりまえではある。3回目の結婚を決めたのは妊娠したからなのだが、残念ながら途中で命が消えてしまう。少したち、桃井さん(相手)の妹が癌で亡くなり、シングルマザーとして育てていた一人息子を和美たちは養子としてひきとる。それぞれ家族であるために気持ちを近づけながら、いわゆる家族らしい家族になっていく。1冊でかなりの時間を経過していて、後半は少しさみしい。前半は子どものために書かれていないけれど、子どもについてまっすぐ書かれていてそこがとてもよかった。ひとつの感情にしばられることなく、悩みはあれど、そこらあたりが書き込みすぎていない。ふむ。
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