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2004.06.24

ピーター・パンとウェンディ

今年は、ピーター・パン誕生100年。だからというわけではないが、『ピーター・パンとウェンディ』を、石井桃子さんの訳で読んでみた。ダイジェストもたくさんでているし、おそらく私が最初に読んだのは別の人の訳だと思うが、あぁ、こんなに滋味深い話だったんだとしみじみした。ウェンディの母性の強さにはすこし引いてしまったが、フック船長やまわりにいる手下たちが、海の男としてたいそう魅力的に描かれている。冒頭でウェンディのお父さん、お母さんの描写もすてきだ。ここではお母さんの描写をひとつ引用――。

お母さんのかわいい、人をからくような唇には、いつもキスが一つ、うかんでいましたが、ウェンディはとうとう、そのキスをもらうことができませんでした。あのとおりはっきり唇の右のはしに見えたんですのに。
さて、このキスはだれのものに……。

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コメント

さかなさん

 トラックバックありがとうございます。わたしは『宝島』を読み直したくなりました。ヴェルヌは『海底二万海里』しか読んでいないので、3部作ほしいです。

蒼子さん

 私もいまトラックバックさせていただきました~。フック船長を呼んでいると、今度はネモ船長を再読したくなってきました。ヴェルヌの海洋三部作も、ブッキングから出て揃うんですよね。欲しい本はつきません。

さかなさん

 わたしもちょうどいま『ピーター・パンとウェンディ』を読んでいるところでした。本当にしみじみしたお話ですね。そうそう海賊たちにもひかれました。トラックバックさせてください。

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» おとなとこども [Blue Box]
 『ピーター・パン』(角川文庫)を、恥ずかしながらはじめて読んだ。だいたいのあら [続きを読む]

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