ヘッセ
つれあいにも、詩とユーモアを読んでもらったら、このユーモア論とつながるならこれだろうとヘッセの詩を差し出してきた。ディキンスンの詩にはユーモアはないよと彼は言う。
小さい少年しかられたけれど、
ぼくはだまりこくっている。
泣きながら眠ってしまうが、
目をさますと、元気になっている。しかられたけれど、ちびと言われるけれど、
ぼくはもう泣きはしない。
笑いながら眠ってやる。おとなは死んで行く。
おじさんも、おじいさんも。
だが、ぼくは、ぼくは
いつも、いつも、ここにいる。
(高橋健二訳 白鳳社 ヘッセ詩集より)
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