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2004年8月

2004.08.29

絵本

3人いる子どもたちに、それぞれ絵本を読み、いまも読んでいる。3番目の子どもには、絵本よりずっとわらべうたを歌っていることの方が多いかもしれない。なにしろ、彼女ひとりに絵本を読むタイミングをつかまえるのがすごく難しい。絵本を読んでいると、上2人も「あ、絵本読んでる」とわくわく近づいてくる。そうすると彼女は、お兄ちゃんたちがそばにきてくれたのがうれしくなってしまうのだ。そしてお兄ちゃんたちの方が夢中になり、彼女は別の遊びにうつっていく。でも、わらべうただと、上2人がよってくるということはあまりない。まんなかのお兄ちゃんが、「ぼくもまーぜて」とくるときもあるが、わらべうたは「順番ね」と歌うことができる。今日はちょっとだけ2人で読める時があった。『アンガスとあひる』を読む。お兄ちゃんたちもそうだったように、彼女もアンガスとあひるのやりとりの音をまねしながら笑って聞いている。やっぱりこうした読む時間は楽しい、、と思っているうちに、やっぱり上2人に感づかれてしまい、あとはいつものように、お兄ちゃんたちが夢中になって聞いていた。『アンガスとねこ』、それから『いたずらこねこ』を続けて楽しんでいた。まんなかの子は『いたずらこねこ』のクライマックスで「わぁ!」とびっくりしていた。そう、一番最初に読んだ時、上の子も「わぁ!!」とびっくりして聞いていたことを思い出した。いまは『エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする』を読んでとその後にもってきて、これは彼と2人で楽しんだ。エルシーが最後に「はばかりながら」と登場し、「子どもたちのために」という言葉がでてくると、この本をいま自分で自分の子どもに読めている喜びと、この作品を書いてくれたファージョンに感謝せずにはいられない。読了後、「このお話は本当にあったことでしょ」と言っていた。読み終わるのを待っていたちびちゃんは「つぎ、これちーちゃんに読んで」とうさこちゃんの絵本2冊を抱えていた。

2004.08.26

harappa

雑誌という形がとても好きなので、いつもおもしろいのはないかなと思って探している。いまよく読んでいるのは、「harappa」。04号がでたので早速ゲット。執筆者の上野瞭という名前があり、えっと思う。あの上野瞭? そう、月刊「絵本」1975年11月号に書いた記事が掲載されていたのだ。「なぜ猫なのか…ということ」と題された文章はまさに上野氏のもので、愛猫家として猫が好きではないということも含めて、久しぶりに上野氏の文を読んだという満足感。最後に読んだ上野氏の文章は「みすず」2001年4月号の「越境の文学」と題した高見広春の小説について論じたものだった。

記事でもうひとつおもしろく読んだのは、「はらっぱハウスのつくりかた」。スタッフメンバーが3人続けて退会した痛いできごとを書きながら、場をつくっていくことのしんどさと楽しさが伝わってくる。好きなことを場にして、人を募り形にしていくのはむずかしい。でも楽しみがあればのりこえられるんだよね。次号も楽しみです。

ごはん

10月号の「天然生活」の表紙に書かれていた「楽しみはごはん。」という文字にひかれて購入。高山なおみさんのレシピはシンプル。つくってみたのは「梅干し炊き込みごはん」といだお米のまんなかに梅干しをのせて炊く。できたごはんにしらすと万能ねぎをちらすのだが、しらすがなかったので、ちりめんじゃこで。お酒とごま油もいれて炊いたのだけど、できあがったときのお米のきれいなこと!梅干しのおいしそうなこと! ホームセンターで買ってうまく根付いた細ネギは切ったらすぐまたのびてくれるすぐれもの。炊きあがる前に庭でちょきちょきネギをとってきて、とんとんと切って散らして食べた。さっぱりして美味。家族にも好評。
次につくりたいのは、ポルトガル風炊き込みごはん。ズッキーニがスーパーにはないんだよなあ。キュウリでつくってみようかなと思ってるところです。写真のゆで卵がすごくおいしそう。庭のミニトマトもまだまだとれそうなので、これでドライトマトを作ってみてから挑戦してみようと計画中。

もうひとつ作ったのは枝元なほみさんのレシピ。ところてんのサラダ。ところてんに枝豆や水菜、きゅうりをいれたサラダ。ふふ、水菜も発砲スチロール箱でつれあいがつくっているので、それをちょんちょん切ってきて、きゅうりも畑でできたものを調達。ところてんをこんな風にしてサラダにするのが新鮮。つれあいは、「おいしいけど、ところてんはところてんでいいや」と言っていた。私は酢の味がなにより好きなので、このサラダは気に入って一番たくさん食べた。

ごはんといえば、いしいしんじさんの「ごはん日記」はいつ読んでも魚を食べたくなる。
某所で教えていただいたサイトだが、読むたびにまるいちに行きたくなる。
今日は木曜日。近所のみなみストアーのちらしでは、いまおすすめは「北海道のさんま!」と書いてあった。
お刺身にしてもうまいぞと書いてあるので、猛烈にさんまの刺身が食べたくなった。

2004.08.20

ひさしぶりの復刊

岩波ようねんぶんこで出ていたドナルド・ビセット『あとでまたものがたり』『こんどまたものがたり』が久しぶりの復刊! 10月下旬刊行!翻訳者の木島始さんは惜しくも8月14に永眠された。
ほかにめぼしいものとしては、少し前に品切れになっていたリーセ・マニケの『古代エジプトの物語 運命の王子』と『古代エジプトの物語 ライオンとねずみ』も同時期に復刊(といっていいのかな)される。

2004.08.18

Seymour Simon

写真、文章共に美しく魅力的な科学絵本。ずっとほしかった”Spiders"を入手したら、やはりほかのSeymour Simonの本がほしくなり、ネットの新古書店であらためて求めた。"Crocodiles &Alligators"、"Snakes"、"Sharks"、"The Brain"。約2か月かかって到着したこれらの中で、一番人気は"Snakes"だ。平易な英語で、蛇の生態をわかりやすく説明し、一枚一枚の写真がくっきり印象的。つれあいも、おぉ!とながめていた。子どもたちは、生き物の不思議が大好き、大好き。

2004.08.17

よい子ウサギは、いつもいいつけを守ります

「オンリー・コネクト」Iより。ジェイソン・エプスタイン、1963年の論文タイトルが”Good Bunnies Always Obey"。

「幼児の要求にあうように語彙、表現に考慮を特別に編集した」『ピーター・ラビット』のある新版では、パイはあらわれず、ピーターのベッドの上に、「よい子ウサギは、いつもいいつけを守ります」といういましめがかかげられている。(論文翻訳:渡辺茂男)

エプスタインは、本の商売は繁盛しているが、子どもたちは、専門家のすすめるものを読まない傾向にあるのではという意見を引用しながら、では、どこで一線を画すべきなのかと問う。つまり、上記にあげたように、ピーター・ラビットの新版と同じレベルで読むようにしたらいいのだろうか、と。

これは熟考すれば悲しく難しい問題である。そしてそれには、こんなことをしていたら子どもたちは成長することなく、ただ年をとるだけに終るかもしれないという危険性が含まれている。なぜなら、文学の鑑賞は成長の過程と似ているからだ。両者共に、自己と世界の間に存在する確たる相違点を発見することにかかわるものなのである。両者共にその目的は、自己の性格の特徴を具体的に認識し、成長させることにある。それだからこそ文学は人を興奮させ、そしてそれだからこそ究極的には人生と不可分なものである。

***************
■アーシュラ・ウィリアムズ「ジョニー・タイガースキン」読了(「子どもと本」1号-11号掲載)
すごくおもしろかった、満足。

パスタマシーン

先日来、話題にしていたオリーブオイルフェスタの画像がアップロードされました。オルチョサイトをクリックして画像BBSをのぞいてみてください。当日のメニューもでていますし、つくっている過程もみられます。みればみるほど、というか思い出すとパスタマシーンがほしくなります。

2004.08.15

日常

昨日、一昨日とキャンプへ。近いところなので、気軽に、とはいえ、子ども3人の着替えや寒い時ようの毛布類で車は満載状態。生ビールをサーバーごとレンタルして大人は冷たくおいしいビールを堪能。料理は、ふつうにバーベキュー。電源のついているキャンプサイトでは、炊飯器持参でご飯をたいている家族が多かった。飯ごうで炊いたけれど、それとて焚き火ではなく、アウトドア用品を駆使してなので、同じようなものかしら。外で食べるご飯はうまく、残りはおむすびにしたり、それを焼きおにぎりにしたり。次の日は、パコマに2か月前に掲載されていたレシピから。鉄板でスパゲティをゆでてクリーム味のスパゲティを。ツナやコーン、グリーンピースが彩りよく、子どもたちの好きな味。大人にも好評。外で食べるとより美味です。

と、夏のイベントが終了し、日常のリズムを少しずつ。一番は家の台所でごはんをつくること。外にでていて、おいしいものを食べるのも楽しいが、やはりそれは非日常。ごはんをといで、お味噌汁の出しをとり、具を考え、食卓にだすという一連の作業は、日常にもどったという安心感をもつ。休みなくとれるナスやピーマンを使った料理をレシピを探しながら、あとは適当に焼いたり蒸したり。最近のヒットはなすと牛肉のオイスター炒め。「きょうの料理」の有本葉子さんレシピ。牛肉に濃い目に味付けをして、なすは素揚げしたものをまぜて炒める。なすがだいぶ消化できました。

今日はひとり200円のお小遣いで、それぞれ好きなものを。つれあいはブックオフで100円の漫画を2冊。子どもたちはデュエルカード。私はスーパーブルーの500ml缶。つれあいにもちょびっとおすそわけしながら、『青山瑞穂骨董のある風景』を読みながら、娘のお昼寝の横でごろごろした。

2004.08.10

夏/パスタ/京都

時間の使い方下手や体力不足を実感するこのごろ。7月最後の土曜日は子どもたちが通っている園の夏祭り。新設された園で行われた最初の夏祭りということで、ひとえに大変だった。楽しいとか、充実とかではないのがちょっと残念だったが、とりあえず天気にも恵まれつつがなく終了。つれあいは、我が家は父子家庭の一日だったと言ってましたが。ごめんね>家族。来年こそは誰かにバトンタッチしなくてはと心に誓う。

次の日は、楽しみに楽しみにしていた、オリーブオイルフェスタ。夏祭りとぶつかっていなければ、泊まりコースで行く予定だったのだが、日曜日だけの半日コース。行く前に、すごい山奥だよと聞いていたのだが、その人も地元の人ではなかったので、思ったよりも普通の道。少し早くついたので、沢で子どもたちは石遊び。ただぼちゃんぼちゃんと落とし、包丁のような形の石をみつけたまんなかの子どもが、喜々としてままごと道具に使っていた。沢遊びからもどると、どんどんイタリアンな料理ができあがっていき、私たちはパスタづくり。手打ちパスタ、卵入り手打ちパスタ、ベシャメル、基本のトマトソースベースなどを手分けして。私は卵入り手打ちパスタを。粉の分量はレシピどおりにするのだが、手でさわりながら少しずつ調整。子どもたちもパスタマシーンの掃除用に準備された粉を練り練りして遊び、それに飽きたらつれあいと交代でみていた。カタカナの名前が多く、全部メモしていなかったのだが、10種類以上はあった料理が次から次へと指示されたとおりできていくのは見ているだけでもおもしろい。顔見知りの人もいたので、その方たちと、料理づくりの手をやすめてイタリアワインを飲む。美味。一緒にこられてた方は、築400年の家に住む、本業が林業で、牛も飼う、鶏も飼う(卵がめちゃくちゃおいしい。鶏に食べさすために大麦をつくっていて、今回フェスタの場所になったタンボロッジの人に水あめもつくれますよといわれていたが、でも鶏に食べさすのでと断っていた)、牛たちのだすものそのほかで有機農業もされていて、ズッキーニを差し入れしてあり、ズッキーニパスタがめちゃくちゃおいしかった。帰りに1本おみやげでいただく。耳の調子が悪く、みなさんの声が聞こえにくかったが、食べ物はおいしく食べられた。ブルーベリー200本植えて、自分の納得するジャムをつくるという女性jは東京から移住してきた方美人さん。都会から移ってきた人の話は、人の幸福路を聞けるんだよね、とインタビューしていたもあり。おなかいっぱいになりました。つれあいも生パスタ料理にめざめたようで、パスタマシーンがほしくなった。

それから数日後、10年ぶりの京都へ。子ども3人連れてはたして無事到着できるかと、いろいろ策を練り始発だと片道6時間半、どこかで寝てくれるのではと思ったが、末っ子2歳のちびちゃんもまったく眠らず。私ひとりふらふらになりながら到着。知己の友人の顔をみてうきうき。彼女はいま2人めの出産を控えている妊婦さん。なつかしいおしゃべりに花をさかせながら、子どもたちはひたすら元気に家の中をかけまわっていた。次の日は、京都青少年科学センターでプラネタリウム。ナレーターがすごくよくて、星とともにひきこまれた。いったん帰宅しごはんを食べてから、伏見稲荷神社へ。狐さんらと写真をぱちりぱちり。夕食は京都らしい料理をだしてくれるレストランへ。帰宅してから、もうひとり友人がきて、大人のおしゃべりは続く。次の日は大宮交通公園へ。子どもたちはゴーカートを堪能。私も一人乗りできないちびちゃん2人を交互に乗せる運転手役。その後、今宮神社のあぶりもちをパクパク食べて、友人と別れ、約束人との待合場所へ。お会いしたいお初の方々とゆたかな時間をすごす。人と出会える楽しさって本当にいいな。駆け足で京都駅へ。ぎりぎりで少しあせったが無事間に合い、新幹線へ。帰りも子どもたちはほとんど眠らず。迎えにきてくれたつれあいに、この3日間をずっとしゃべっていた。おもしろいのは、上の子どもはゴーカートのこと、伏見稲荷神社で大々吉をひいたこと。まんなかの子は、泊まった友人宅にいた猫の話。一緒に拾った猫1匹がだれかに連れ去られたらしいという話が印象に残ったらしく、まっさきにその話をしていた。が、つれあいは、いきなり「白い猫はね、誰かがとったの」といわれ???だった。

ということで、旅の疲れをとりながらまだしばし体力快復につとめつつ、ぼちぼちと。
出発前に読んだサトクリフの『夜明けの風』がすごくよかったこと。帰りの新幹線で読んだベスコフ絵本『ロサリンドとこじか』の愛らしいこと! 子どもたちは絵本を見ながら聞きながら眠るかなと思ったけれど、おもしろい絵本はひたすら目をきらきらさせ、覚醒にみちびいていたようです。それはそうだなぁ。

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