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2004.10.12

読んだもの、

子どもが2人一緒に発熱した。いつもは3人順番になのだが、めずらしくもぴったりの波長。一人の体温があがりだすと、もう一人もぐんぐんあがり、さがりはじめると一緒にさがる。湯気がでそうにあつくなっている時は、もちろん不快感が強いのだろう、ずっと座って抱っこしていた。そのうち、とろんとろんと眠くなりとろとろと眠りだす。その様子をみていたつれあいが、「そうやって眠るのは幸福だな、おれもそんな子ども時代があったら楽しかったろうな」と言う。つれあいの子ども時代は経済的にも家族機能も不幸だった、と思う。「いま、子どもたちから父ちゃんと慕われて本物の父ちゃん子が3人いるからいいじゃない」と言ってはみたが「そんなことは関係ない」とあっさりかえされた。そうだろうな。それはさておき、子どもがとろんと寝始めたので抱きながら本を読む。『奇跡的なカタルシス』、『アウェーで戦うために』。サッカーが好きだとより楽しめる本だと思うが、サッカーをまったく知らない私も楽しんだ。昨日は夢でサッカーを指導する夢までみた。nakata.netも読むようになっている。この本で書かれていることが、サッカーだけではなく、それを通して美しいものや自由について書かれているからだろう。

神谷美恵子「脳の働きについて」(月刊みすずより)。少し前に届いていたのをようやく読めた。精神医学にどうして惹かれたのかがよく伝わってくる。講演のテープを起こしたこの原稿を読むと前頭葉について熱心に語る氏の口調が聞こえてくるようだった。

ミッドナイト』を数日前に読了。いままで日本で紹介されていたウィルソン作品とは、ちょっとテイストが違っていて楽しめた。ウィルソンは重く書こうと思えばいくらでも書けるテーマを、かろやかにパンチをきかせてみせてくれる。今回はそこにちょっとよりスパイスがきいている。人物がそれぞれ多面的に書かれて、きらわれものとして読まれそうな父親のやさしい面もきちんと伝わってきて、それがうれしい。

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コメント

こざかなたちは、すっかり元気ぴんぴん。はなみずもでていません。すごい回復力。薬はのんでいないので、自力回復なのです。Rさんは、まぁ「人生やり直しはきかない」ってところなんでしょうね。その気持ちにも共感。せいさんもお仕事がんばってね~。

こざかなちゃんたち、おだいじに。
Rさんも、だっこしてもらうよろし。
何十歳になろうとケアはたいせつだし。
みな元気でありますようにと、心より。

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