ジュディ・モードはごきげんななめ
『ジュディ・モードとなかまたち1 ジュディ・モードはごきげんななめ』(メーガン・マクドナルド作/ピーター・レイノルズ絵/宮坂宏美訳)はとっても楽しい物語。3年生に進級したばかりの朝、ジュディ・モードはふきげん・モードでした。小さないろんな気にいらないことが積み重なり、なかなかふきげん・モードから、ごきげん・モードにならなかったのですが、担任の先生から、進級記念に特別なことをしようと、「自己紹介コラージュ」を提案されてから、少しずつほぐれていきます。元気なジュディの気持ちモードの切り替わりや、弟のスティンクがお姉ちゃん(ジュディ)についていこうとする様子、親友のロッキーのおもしろさ、変わり者のフランクはジュディ大好きで仲良くなりたいといつも近くにいて……と、この4人のやりとりが細かくおもしろい。ジュディのお父さん、お母さんもなかなか味があって、だからこそジュディがジュディなのね、と変なところにも納得。個人的には「オモディクラブ」の命名にすっごくリアリティを感じ、この章と最後の章がお気に入りです。手にじわっとくる感覚が本から伝わってきて、たまりません。さてさて、どうしてかは読んでのお楽しみです。
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