鴨居羊子コレクション1
読んで寝たら、すっごく夢見がよかった。本のパワーが体にしみこんで、夢まで(起きたら忘れたけれど感覚として残った)ぎゅっと密度濃かったのだ。『女は下着でつくられる わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい わたしのものよ』(鴨居羊子 国書刊行会)は、カモイヨウコさんという人物をまったく知らなかったのだけれど、装幀のベージュの近いピンクがきれいだったのと、ベッドに寝てる巨大犬がかわいかったので、図書館で借りた本。新聞記者を経て、下着デザイナーになり会社を興し活躍するまでを書いた「わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい」がおもしろくて、おもしろくて、とまらなくなり一気に読了。新聞記者として、周りの人間達の濃い様子、下着屋家業をはじめて、はじめての個展を開く様子、個展の宣伝に新聞広告をデンと打ったところはなんだか爽快で何度か繰り返しそこだけ読んだ。何かをやるぞとさだまったものを持った人間の放つオーラが、本からにじみでているのだ。影響を受けやすい私は何か商売をしたくなった、、とはいえ、自分のさだまったものは、まだないので寝たらさめてしまったのだけれど。あぁ、すごかった。おもしろかった。さっそくコレクションの2と3も読むぞ。
コメント