センダック
▼風邪の症状が変化して、今日は一日咳がこんこん出た。さっき、もう我慢できなくて咳止めを飲む。さて、きいてくるかな。子どもの検診の間、咳の方はなんとか大丈夫だったのだが、ずっと大泣きしている子どもを抱っこし、なだめていたので、本調子でなかった私は帰宅後、くたびれて少し横になった。検診する部屋の雰囲気と最初に歯の磨き方を教わるために見た、大きい歯の模型が恐怖だったらしい。終わって部屋からでると、けろっと「おかあちゃん、おちゃ、のも」と、宣う。しかし、この歯の話で初めて聞いたのは、舌も磨きなさいということ。それ用の道具もあるらしく、近くのスーパーの名前と値段を言って、ぜひやってみてくださいと勧めていた。子どもの検診は3人目でもう何回もこの話を聞いているのだが、初耳の話でおもしろく、ひとつ物を知った。
▼夜、ひとりでセンダックの『おいしそうなバレエ』(ジェイムス・マーシャル文 さくまゆみこ訳/徳間書店)を読む。親友であるマーシャルを亡くして7年後につくった絵本。バレエ「白鳥の湖」をもじった原題"Swine Lake"は、その名の通り、ブタ、ブタの世界でオオカミが芸術と出会って人生の方向転換(?)をする物語だ。親友との別れから時間を経て、表現したこの絵本にセンダックは生きることへの励ましをこめているのだろうか。我が家の子どもたちは、みな、センダックの絵本が大好きで、その好きのすいつき具合は他の絵本と比べて群を抜いている。好きに理由はいらないさ、みたいに好きなのだ。"Angels and Wild Things: The Archetypal Poetics of Maurice Sendak" by John Cech を読みたいとずっと思っていて、手元にもあるのだが、大作故に、ぽつりぽつりとしか読めていない。でも、いつか、いつか読み切りたい1冊。
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