メキシコ
きれいな本をながめる。新聞のインタビュー記事を読んで、興味をもち、その人の書いた本を探してみた。『メキシコのわが家へようこそ』(黒沼ユリ子/主婦と生活社)を見つけることができ、借りて読む。終の住処と決めたトラヤカパンに建てた美しい家の写真とおいしそうなメキシコ料理の数々に、目が楽しくなる。サボテンがおいしいとあるが、どんな味なのだろう。いつか食べてみたい。次に本棚から『メキシコの織』(大英博物館ファブリックコレクション/デザインエクスチェンジ)をひっぱりだす。このファブリック・コレクションの写真は、変なたとえだが、かゆいところに手が届くように、織物全体の雰囲気がわかるような写真とともに、ここをもう少し近くで見たいというところが拡大された写真によって見ることができる美しい1冊。それから、ネルーダの詩集も読む。『マチュ・ピチュ山頂』(田村さと子訳/鳳書房)、“VI”より
そして大気は 眠るものすべてに
レモンの花の指で入りこんだ。
猛々しいアンデスから吹きつける、蒼い風の、
大気の千年、大気のいく月、いく週、
それらの風は やがてやさしい嵐となり
ひっそりとした石の構内を清めていった。
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