大豆と手羽先の煮物
▼豆づいている今週。昨日は大豆と手羽先の煮物をつくった。いつかつくってみたいと、手羽先は買って冷凍していたので、それを解凍し大豆は常備しているものを。レシピは「きょうの料理」の有本葉子さんのを参考にした。ゴマ油で手羽先を炒め、大豆としょうゆと酒と水(できれば豆をゆでたもの)で煮るだけのシンプルなもの。主役は豆! 手羽の味がしみて、ほこほこのおいしい味になった。つれあいも「これはうまい!」と舌鼓をうち、子どもたちも「うゎ!甘い!」と喜んだ。ほかは、ネギと玉ねぎのおみそ汁、五分つきごはん、ポテトサラダ(きゅうり、にんじん、ゆで卵、いも)。
▼『ユダヤのむかし話』(高階美行/偕成社)より「おとうさんの遺言」を子どもたちに読む。動物はいつわらずに恩に報いるという話で、結末までいくと「へぇ」と驚いていた。
▼眠る前に読んだのは『しあわせの石のスープ』(ジョン・J・ミュース さく・え 三木卓やく フレーベル館)。読み始めてすぐに「あ、これ赤い本の話とおんなじだ」と声があがる。赤い本とは、マーシャ・ブラウンの"Stone Soup"(邦訳『せかい1おいしいスープ』マーシャ・ブラウン再話・絵 渡辺茂男訳 ペンギン社1979刊絶版・現在復刊ドット・コムでリクエスト投票受付中)。邦訳が長いこと入手できないので、原書を即興訳で読んでいる。『しあわせの石のスープ』の作者は、日本で石の彫刻を学んだことがあるそうだ。東洋思想に関心の深い作者は、3人の禅宗のお坊さんを中国を舞台にして、このお話をつくった。なので、スープにいれるものも、「きくらげ、とうがん、ゆりね、、」など、親しみある食材がでてきてうれしくなる。「おしまい」とページを閉じるとすぐに"Stone Soup"も持ってきて、こっちも読まなきゃねと子どもたちが言う。何度も読んでいる絵本だが、ここしばらくは手にしていなかったかも。読み終わると、どっちもおもしろいなぁと2人は喜んでいた。一番下のちびちゃんは、マーシャ・ブラウンのだけ聞いていた。
▼ジョン・J・ミュースの他の邦訳作品は『ふれ、ふれ、あめ!』(カレン・ヘス作・さくま ゆみこ訳/岩崎書店)の1冊がある。こちらの絵本のテキストは『ビリー・ジョーの大地』(伊藤比呂美訳/理論社)を書いたカレン・ヘスだ。ちなみにミュースの未訳絵本 "Three Questions" はフレーベル館で刊行予定。こちらはベトナム出身の禅僧、 ティク・ナット・ハンの著書に引用されていたトルストイの「皇帝の3つの問い」に触発され、それぞれ少年と動物たちに置きかえた物語になっている。
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