作者の言葉
もともと、「エイラ―地上の旅人」シリーズは、大人の読者のために書かれたものでした。本当は、自分のため、そして、現代人にきわめて近い人類が地球上に初めて登場した時代に生きていた、普通の大人の、複雑で洗練された生活を、私と同じように理解できる人たちのために書いたのです。
私の作品を日本で最初に出してくれた出版社は、若い読者向けに翻訳することにしたため、未成年には不適切と思われる部分には省略された箇所もあります。結果的には、きわめて優れた日本語訳となったかもしれませんが、一般的な大人を対象とした小説の持つ複雑さが失われてしまいました。今回、原作どおりに翻訳し直され、日本の読者にオリジナルの作品を読んでもらえることをとても嬉しく思います。
ジーン・M・アウルは〈読者の皆様へ〉と冒頭にこう書いています。もっと長い文章ですが、最後の1パラグラフを引用しました。20年近くも前にカナダで友人が、この原書をとっても美しい小説よ、とすすめてくれました。つたない英語力でその雄大な世界を楽しんだことを今も覚えています。帰国して、この本が児童書として出ていると知り、大人向けじゃなく?とびっくりしたのですが、未成年に不適切な箇所を省略していたことは、今回はじめて知りました。原作どおりに翻訳されたことを強く望む作者の声が、この文章からとてもとても伝わってきました。
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▼風邪はゆっくりぼちぼちと快復中。子どものようにぐんぐん治るといかないのは、まぁしかたがない。つれあいも少々ダウン気味だったので、今日は大事をとって休んでいた。子どもたちは元気、元気。バンホーテンのインスタントココアもちびちゃん以外の2人は「甘くておいしい!」と大喜び。風邪を治すためにもごはんはしっかりとろうと、夕飯は腕をふるう。ひじき寿司に茎立菜とお豆腐のみそ汁、きゅうりとわかめとじゃこの酢のもの、茎立菜の肉巻きをば。おいしかった! 会津の伝統野菜である茎立菜は今がとってもおいしい時期でしあわせな味。さぁ、明日はもっとよくなるぞ。そうそう、みなみストアーも久々にちらし更新してます!
ジェルさん、
リンクありがとうございます。風邪もなおるのに1週間はかかりますね。私も、もう少しかかりそうです。今日は娘の3歳児検診で、ばてました。はだかんぼうで計測するので、部屋の温度がすごく高くて、大人には蒸し風呂のようでした。
私も完全版エイラを読もうと思ってます。可能であれば、前の版もみてみたいなぁとも。
投稿: さかな | 2005.02.10 15:46
こんにちは、さかなさん
お風邪のかげんいかがですか。おみそ汁ききそうですね。わたしも1週間ぐずぐずいいましたがようよう治りました。
完全版エイラ、読んでみたいです。装幀もセンスよさそうですね。
あ、それから、事後になってしまったのですが、リンクさせていただきました。よろしくお願いしますね。
投稿: ジェル | 2005.02.10 10:23
エイラも古い作品なので、読まれている方も多いですよね。削った箇所は、性描写のようですね。雑誌「ダヴィンチ」で江國香織さんと金原さんがこの作品の対談をしているのを立ち読みしたのですが。
風邪、早くよくなるぞーと気合いだけは毎日いれてます~。
投稿: さかな | 2005.02.09 19:22
エイラ……懐かしい……面白い話でした。大昔に、しかも第一部しか読んでませんが、とてつもなく面白くてはらはらで読み進んでたことは覚えています。
でもコドモ向きに削ってたとは。子供に不適切かどうかは、作者の真摯度にもよるでしょ、と思います。
いえ、『本当は、どこの家でも、さかなさんとこみたいに一緒に読んで一緒に考えようとするオトナがそばにいるならば、そんな“一見子供への配慮に見えて実は手抜きの処方箋”がハバを利かすこともないのに』と、つねづね残念なんですが。
何はともあれ、風邪が流行りすぎな季節。連れ合い様ともども、ご自愛ください。
投稿: せい | 2005.02.09 18:52