アンデルセン
図書館で借りたアンデルセンの絵本『赤いくつ』を読み、絵も文章も心に響いてこなかったので、『雪の女王』(大塚勇三編・訳 福音館文庫)に入っている「赤いくつ」を読んでみる。こちらは、まっすぐにアンデルセンの心が入ってきたような気持ちになれた。今日、たまたまアンデルセンの話をした時に、『親指姫』に入っている「あるお母さんの物語」という話にでてくる死神を、鈴木三重吉は「死」と訳している(『アンデルセン童話集』アルス)と知った。アルスの児童文庫もどこかで復刻してくれないだろうか。
アンデルセンといえば、『アーサー・ランサムのロシア昔話』(神宮輝夫訳 白水社)のまえがきで、編者であるヒュー・ブローガンがランサムについて、17歳で中等教育を修了し、大学も数ヶ月でやめたときに、フェアリー・テイルズ――クリスチャン・アンデルセン風なものを書きたいと思っていたと書かれていた。
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