春の味
今日は地区の安全祈願祭だった。4月からの新学期を前に交通安全の祈願を地区の神社でしてもらう。お守りをもらって、元気に登校できますようにと、大人も祈る。
季節はずれの雪がつもったり、いったい春はくるのかしらと思ったけれど、ちゃんとやってきた。あったかくなり、雪がどどっととけ、庭はモグラの穴だらけ。でも、ふきのとうがいくつか出ていて、さっそくつみとり、今日の夕ご飯に春の味を届けてくれた。春のものは、命がどくどくしている。口の中にいれると、ほろ苦さとともに、体の中が活気づく。子どもたちは、まだこのほろ苦さを得意としていないが、天ぷらにしているにおいに、「すっごくおいしそうなにおいだ!」と鼻をくんくんさせていた。夕ご飯のほかは、レタスクラブのHPよりちくわのかば焼丼(高山なおみレシピ)。菜の花がなかったので、小松菜で代用。おみそ汁は豆腐に、細ねぎ、もずく。大根とコーンのサラダ。五分つきごはん。美味でした!
『ヒットラーのむすめ』(ジャッキー・フレンチ作 さくまゆみこ訳 鈴木出版)読了。前回は挫折し、今回は最後までたどりついた。子どもたち4人がバスの中で行っている「お話ゲーム」。その中のひとりが「ヒットラーには娘がいて……」と話を始めた――。こう読んでほしいというレールが敷かれているような違和感がつきまとい、純粋に物語に入れなかった。物語の枠から自由がないというか、窮屈さが読後感として残ってしまう。ラストが若干、その思いから解放してくれそうで、この空気がもう少し物語の中に欲しかった。
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