うどん
家族の誰かが風邪をひくと、うどんをごはんにすることが多い。乾麺のうどんではなく、太いむちむちの方。子どもたちが代わり番こに風邪をひいていて食欲がないひとりがいる。そこでやはり今晩はうどんにした。鍋にして、昆布だしに野菜をたっぷり、それにうどんをいれた。それでもパクパク食べるということはしないけれど、おなかに少しはいれることができたようでほっとする。まずは安静、そして水分補給。どちらもできているので、もう少しでよくなるはず。
いま読みかけている本は『奇跡も語る者がいなければ』(ジョン・マグレガー 真野泰訳 新潮社クレスト)で、一瞬をすべて言葉に表現しているようで、目の前に映像が見えるよう。これから読む本は『マレクとマリア』(ヴァルトラウト・レーヴィン作 松沢あさか訳 さ・え・ら・書房)ドレスデンの大空襲の夜、マレクとマリアは火炎地獄の底をさまよう……。ここしばらく、さ・え・らさんの本はがっしりしたテーマのものが続く。『枯葉の中の青い炎』(辻原登 新潮社)は濃密な味わいをもつ短編集とのこと。楽しみ。
ほしい本――『遊星の人』(多田智満子著 高橋陸郎編 邑心文庫)。
多田智満子氏の詩は好きで詩集ももっているのだが、歌も句もつくっていたとは知らなかった。
新聞の短評に掲載されていた短歌
天の闇なめらかにしてなめくぢの
大群渡りゆきたる銀河
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» ジョン・マグレガー『奇跡も語る者がいなければ』 [ジューシーな日々]
非常にシンプルなストーリーである。
ある(架空の?)通りの一日の出来事を描いている。登場人物はその通りに住む三十人ほどの人々。男もいれば女もいる。大人もいれば子どももいる。若い人もいれば、年寄りもいる。それぞれがそれぞれの人生を生き、それぞれの問題や... [続きを読む]
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三月書房の濃い本棚はすごいですよね。京都に住んでいた至福のひとつは三月に通えたことでした。もう他の書店では見かけることもない本が、絶妙なバランスで本棚にあり、いつ行っても発見と感動がありました。ホームページでも、うちは地べたの本屋ですと明記してあるのが、らしいですよね。
投稿: さかな | 2005.03.10 16:52
おお、三月書房ですか。ここひと月ほど行ってませんが、がぜん行きたくなりました。葛原妙子さんの歌集もここで買いました。ほんとにいい本屋さんですよね。店主のおかあさまが、新顔らしきお客さんによく、「うちは新本屋です! 古本屋とちゃいまっせ」といっておられるのが面白いです。新本にまじって絶版の本がたくさん置いてあるのでそういう誤解もあるようですね。
投稿: ジェル | 2005.03.10 16:08
ジェルさん
この本は、特に意味はないのですが三月書房で買いたい。地べたの本やさんで買いたい1冊。この『遊星の人』にも少し句も入っているのではないかしら。近日入手したいです。
投稿: さかな | 2005.03.10 15:43
BUNさん
スタルヒンにノックアウトされました。これはおすすめ。あらためてこちらに感想を書きますね。
投稿: さかな | 2005.03.10 15:41
こんにちは、さかなさん
『遊星の人』、わたしも新聞の書評でみて、ほしいほしいとおもっていました。書影をネット書店でみてきましたが、きれいな本ですね。きっとわたしのうちにも来ますよ。句集もここから出るのかなとおもっていたのですが、ちがうのかしら。
投稿: ジェル | 2005.03.10 15:28
またまた反応。
>『枯葉の中の青い炎』(辻原登 新潮社)
たしか、スタルヒンの話が出てくるやつですよね?
読みたいと思ってまっす。
投稿: BUN | 2005.03.10 09:23