もうひとつの子どもの本だより
徳間書店が出している機関紙「子どもの本だより」があります。最新号は2005年3月/4月号 第11巻 66号。芝大門発読書案内で紹介される本は、児童書編集部が執筆しています。今回は『さよなら、ルーネ』(ヴェンケ・オイエン絵 マーリット・カルホール文 山内清子訳 福武書店 絶版)が取り上げられ、
誰かを失った悲しみは、単純に段階を追って軽くなっていくようなものではないこと、「どうして」という問いに、はっきりした答えはないことを、この本は子どもにむかってきちんと知らせています。と紹介されています。昨晩、子どもたちに読んだところ、上2人のお兄ちゃんたちは、正座して聞き入ってました。いつもはちびちゃんが、邪魔しにくると気が散ってケンカになるのですが、辛抱強くそれを我慢し、じっと身じろぎもせず聞いていました。私は子どもたちの顔の表情をうかがうことなく読み進め、私自身もこの絵本に入り込んで読んだのです。終わって、「あぁ、悲しい」と子どもたちは言い「でも、お父さんとお母さんはまだ若いから、まだ死なないよな」と2人で声をかけあい、「これじゃあ悲しすぎて眠れないよ」と、タンタンやスマーフで気をまぎらして布団に入っていきました。
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