ドール・ストーリー
続編というのは、前作を忘れてしまったりする時もあり、楽しみにしていても読み始めてもなお前を思い出せなかったりもあり。でも、今回はばっちり覚えていて、とってもとっても楽しみにしていた1冊。『アナベル・ドールと世界一いじのわるいお人形』(アン・M・マーティン&ローラ・ゴドウィン作 ブライアン・セルズニック絵 三原泉訳 偕成社)。ここの出版社の本はとても丁寧につくられていて、今回も本当に小さい世界がすきな人にはたまらない装幀。非日常がリアルに感じてこその醍醐味。ぼちぼち書店にも入ると思います。冒頭のひっぱりもツボで、子どもたちにそこだけ見せると、やはりおもしろがってました。物語は100年前の小さい陶製人形アナベルと、現代のプラスチック製人形ティファニーの友情物語であり、冒険物語であり。セルズニックさんの絵も物語にぴったりで、久々にページを繰るのが楽しくてしょうがない本でした。
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