3冊そしてスパート
読了本
▼『イヤー オブ ノー レイン』(アリス・ミード 横手美紀訳 すずき出版)
物語として知るスーダンのきびしい現状。アリス・ミードは『ソルジャー・マム』(若林千鶴訳 さ・え・ら書房)でも、湾岸戦争についてこちらはもう少しライトに書いていた。作者紹介を読むと、子どもたちを取り巻く厳しい環境をテーマとした作品を発表している、と。作者解説も詳しくいまを書いている。簡単には解決できない難しさ、それを感じながらこの作品を通して、スーダンを心にとめる。
▼『はばたけ! ザーラ』(コリーネ・ナラニィ トム・スコーンオーヘ絵 野坂悦子訳 すずき出版)
難民キャンプで育った10歳の少女一家が、重い病気をもった弟がきっかけでオランダに招待されることになる物語。この出版社のシリーズは地球にさまざまな子どもたちがいることを、子どもたちが知る本になっていく。
▼『クール・ムーンライト』(アンジェラ・ジョンソン 代田亜香子訳 横田美晴絵 あかね書房)
美しい表紙絵が幻想的な物語を想像させ、まさにその雰囲気なのだが、ライラの病気が背景にある。しかし重苦しくなく、透明感ある物語になっていてすてきだった。
▼原稿読みラストスパート、あと3本読んで発送。今月読む本は来週からぐんぐん読む予定。5月分は本日から公開されている。
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