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2005.10.01

読む前に

ロシアは広くて美しい北の国です。
ロシア人は、むかしから歌や詩が大好きな国民でした。
けれどもロシア人は、けっして、むかしから、のどかな、楽な生活をしていたわけではありません。
いずれの国でも、詩人は、一般の人々の気づかないこと、あるいは、見過ごしていることに、深くきびしい注意の目を向けるものです。

これは、さ・え・ら書房から刊行された『世界の詩 ロシア・ソビエト』という、子ども向けにつくられたアンソロジーに掲載された「この本を読むまえに」の文章、おのおのの段落一文目を抜きだしたものです。このアンソロジーは子ども向けに編まれたなかでも、ことのほか好きで一番近くにおいて、よくとりだしています。

人々

 〈レオニード・マルトゥイノフ〉

 人々は
 たいてい
 ほんのすこし ほしがり、
 しかも他人にやるのは とてもたくさん。

 人々は
 たくさんのことを がまんする。
 やるとなれば 歩調もそろえて歩くし、
 疲れても平気 ろくに食べもしない。

 しかし もし炸裂に炸裂がつづけば、
 この地獄には 嫌気がさしてしまう
 いちばんがまんづよい人さえも。

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コメント

ミアッカどんさん

お久しぶりです、書き込みうれしいです。
このアンソロジーはもう絶版状態ですが、とてもとても好きです。いろいろな国のが出ていますが、私はこのロシア・ソビエトが好きです。
クリスマスの詩集も美しい詩が入っているにおいが(^^)

美しい詩を読むと、深い充実感というか満足感を得られますよね。のどが乾くように詩を読みたくなる時があると、尊敬する方がいつも言われてます。私もそんな時があります。

さかなさん  こんにちは

書き込みはひさしぶりですがHPいつも楽しく読んでいます。

それからカテゴリーの「詩」のところ大好きです。
静かで落ち着くから。

気に入った詩はうちの猫にも読んであげています。
いいね、この言葉と声かけると、みゃー・・と返事してくれます。

ご紹介のアンソロジー、とてもいいですね。
探して是非読みたいと思います。

最近私が買った詩集は
日本キリスト教団の「クリスマス詩集 この聖き夜に」です。
(図書館で見つけてほしくなって買いました。)

きょうは、トップのパステルカラーの絵にとても和みました。

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