少しずつ
▼読みたいなと思っていた本が、続々とでてきて、少しずつ読みかける。並行して読みながら、加速のついた本を読了していく。今月の読まねばならない本がようやく届くが、遅れていたので、なかなかそちらに気持ちが向かず、自分の読みたい本の方に心が向いてしまう。
▼読もうと思っていた1冊、『この道のむこうに』の続編『あの空の下で』を読了。著者、フランシスコ・ヒメネスの実体験に基づいたこれら2冊は、小さい時にメキシコからアメリカに移り住んだ、子ども時代、青年時代が描かれています。季節労働をしながら働く父親、手伝う子ども、長時間労働をしながら学校で教育を受けていく子ども、過酷な状況はあくまでも時代をさかのぼった話ではなく現代がそこにあります。その出口が見えないような重苦しい時、それに終わりがあるのか、夫婦が、家族が力をあわせて道をつくっていき、広い空の下にでるような読後感。物語の中で、いくども母親が「神様を信じなさい」と語ります。体も壊すほどの過酷さの中で、支えるものは家族の愛情だけでなく、神様の存在もあるのだとも感じました。
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