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2006年1月

2006.01.31

ご飯と本

▼朝ご飯、子どもたちは納豆、私が食べる分を子どもたちが食べてしまったので、別にベーコンエッグをつくって食べる。

▼お昼、回転寿司。ちらしに入っていた割引券をフル活用できた。あまり外では食べないのですが、外食する時のほとんどがラーメンと回転寿司だとあらためて思う。

▼夕ご飯、五分つきご飯、おみそ汁(里芋、ベーコン、芹)、酢豚(ぜんぶ油通しして本格的(?)につくってみました、美味~)、冷や奴、焼売(生活クラブ)。いつもはクイック酢豚なんですけど、今回は丁寧につくってみたら、やっぱり丁寧な味がしました。

▼迷ったけれどやっぱり特大号のミステリマガジン購入。あと、『水妖記』も。それとふと検索をかける、ここ3年ばかりとずっと探していた品切れ(絶版に近い)絵本が新本で買えた。明日には到着しそうですっごく楽しみ。

▼眠る前に玄米茶をすすっておやすみなさい。

2006.01.30

夕ご飯

▼週末ゆっくりさせてもらったので、夕ご飯のメニューを考えるのも楽しい。

▼五分つきご飯、おみそ汁(キャベツの千切り、じゃこ)、大根のベーコンはさみ炒め、蓮根と牛蒡餅(蓮根のすり下ろしに牛蒡をまぜて片栗粉をつけて焼いたもの)、麻婆豆腐。蓮根は本当にもちもちっとしていて食べやすく子ども達にも好評。今日は麻婆豆腐もうまくできた。花山椒をかけると味がぐっとあがります。遅れて帰宅したつれあいに、「どれもうまいよぉ」と子どもたちが声をかけていた。

▼生活クラブの野菜ボックスを冬場2週間おきに取っていて、今回は根菜類が豊富だったので、上記のようなメニューに。寒波の影響で、来週からは1品少なくなるそうだ。

ようやく

▼1日起きていられるほど快復。まだヘルペスが完治していないけれど、痛みはとれて楽です。痛みで夜中起きなくてよくなったのがうれしい。風邪をひいていた1か月くらいワープしていた感じで、やることが少しずつ積もってきてあせりもでてきました。

▼確定申告やら、保護者会関連の総会資料にもぼちぼちとさわりはじめ、子供会の総会資料作成は90%完了。あとはもう少し買い物をして会計を締める、と。自分とこの園のもまとめなくては。ぱらぱらの紙もまとめることによって資料として役に立つ、そう思ってのりきらなくちゃ。

▼だるい感じがとれないと、頭ものろのろしか働かず、まとめたいこともまとまらずですが、ようやくエンジンもかかりはじめ、明日からまた(小)山をくずしていきます。

▼つれあいが、この1か月の間に、数回つくっているのが茶碗蒸し。昨日もつくってくれたのですが、さすがつくるごとに美味しくなってます。前の日はおでんをつくってくれ、昨日のお昼はお好み焼き。自分で粉を配合して野菜たっぷりの広島風お好み焼きはおいしかった!

2006.01.29

知るを楽しむ

▼NHKの知るを楽しむテキストはときどき興味をもつものを入手している。2月3月の私のこだわり人物伝では、細川護煕氏が目利きの肖像としての白洲正子氏を語り、吉増剛造氏が詩人の魂として柳田国男氏について語っている。

▼ゆかりのある人との対談や豊富な写真もあり、番組を見られなくてもテキストを読むだけでも楽しい。白洲正子氏がいかにして目利きになっていったか、自身の著作を読んでもわかるだろうが実際に交流のあった細川氏からの視点も興味深い。

▼詩人としての民俗学として語る吉増氏も、これほどの思い入れがあったのかと読みごたえがあった。ここから他の本を読む楽しみも広がりそう。

2006.01.28

西鶴の感情

オンライン書店ビーケーワン:西鶴の感情

読了。おもしろかった。富岡氏が西鶴の書いた浮世草子を小説家として読み取っていく。西鶴はその私生活を書いたものがほとんどないらしく、妻を亡くし法体となるも、僧そのものにはならずおよそ10年後に『好色一代男』を書き上げる。俳諧師として、23500句独吟という途方もないことをし、自慢も公言した。西鶴の書いた浮世草子の中でもとてつもない数字が淡々と書かれていることを富岡氏は列挙する。『好色一代男』の主人公が60歳までにたわむれた女性は3742人、男は725人、最後に渡る島へ積んだ荷物もまた想像もつかないものと数ばかり。いやはや、好色を書くとはこういうことか。

10章ある本書では、3章の「水は水で果つる身」にもっとも惹かれた。『大阪堺筋 椀久一世の物語』について書かれているが、この椀久による「派手というよりセツナ的な金の使い方」は圧巻だ。1日の花見でいまのお金にして756万円をぽんと使い果たす。そのはてに、椀久の得たものは、ひと節一文で歌う「投げ節」であり、最期は水で果つる。富岡氏はこう書く。

ハレとケ、或いは非日常と日常、或いはまた慰安と労働、とぎれ目のない毎日のなかでそれらの配分をとりちがえると、たいていは破滅への段取りがつく。

富岡氏の文体も硬いばかりでなく、カタカナ表記も用いながらテンポよくひっぱる。さまざまに作品をよみとき、当時の様子も調べ上げ、西鶴に近づいていく。「ウソでつくられたものへの憧憬」や「遊びの能力」――、複雑な西鶴がほんの少し理解できるような気がするのは、少々おこがましいだろうか。

2006.01.26

栄養をつける

▼体力回復のために、栄養のありそうなものをつくる。レバーペースト入りコロッケはいつかつくってみたいと思ったいたもの。生活クラブで買い置きしていたものを使って、蒸したおいもも、ペーストに近いようすりつぶし、牛乳でまろやかにしてコロッケにする。その日は、他に鉄砲汁、五分つきごはん、グリーンリーフサラダ。

▼しじみも滋養によさそうなので、次の日はしじみ汁。子どもたちは柔道だったので、豚肉、エリンギ、生しいたけを塩、こしょう、お酒、みりんで炒めて丼風に。

▼今晩は、豚肉とかぶのサラダ。豚肉に塩胡椒して、にんにくのすりおろしをまぶし、片栗粉をつけて揚げる。それにパイナップルの缶詰汁、砂糖、醤油、酢で味付けした漬け汁にいれ、パイナップル、スライスしたかぶをいれ、ごまをかけてできあがり。レシピではきゅうりだったけれどないので、かぶで代用。これもおいしかった。

▼昨日は『メープルヒルの奇跡』を読了。何度か読みかけては最後までいかなかった本だったのだが、今回は今年の厳しい冬の季節にしみじみときた。はやく春の奇跡を待ちたい。

2006.01.25

気になる本

オンライン書店ビーケーワン:アイルランドの柩 オンライン書店ビーケーワン:ホームランを打ったことのない君に オンライン書店ビーケーワン:ひとつの土地にふたつの民
オンライン書店ビーケーワン:オリバー・ツイスト 上 オンライン書店ビーケーワン:オリバー・ツイスト 下 オンライン書店ビーケーワン:速さ(スピード)の不思議
オンライン書店ビーケーワン:さとうねずみのケーキ オンライン書店ビーケーワン:食の歴史 1 オンライン書店ビーケーワン:ジュディ・モード、地球をすくう!
オンライン書店ビーケーワン:世界探偵小説全集 43 オンライン書店ビーケーワン:かぎ針編みパターンブック300 オンライン書店ビーケーワン:小鳥はいつ歌をうたう

ミーハー

▼今月いっぱいくらいまでは、ぽつぽつと昨年のベスト本リストが出ているので、ときどき探してはいつか読みたい本リストにあげておく。

PWの The 2005 Cuffies も出ていた。いくつもの楽しい項目、"Best Opening Line" 、"Most Promising New Author"、"Favorite Book to Handsell"などに別れて、本を評価(?)している。先日発表されたニューベリー賞、コールデコット賞についても、自分たちならということで項目のひとつにあがっている。ここ数年当たったことはないのだけれど、予想のひとつとしておもしろい。

▼Funniest Book であがっていた"Once Upon a Time, the End"はamazon.jp でストーリーが読める。ほんとにこれだけの内容なのかしらん。次点としてあげているのが"Whales on Stilts"。PWのこれを読む楽しさに、スタッフの人たちの本好き!というラブな気持ちが伝わってくること。かっこくくりで書かれて小さなコメントが素敵。

 

▼これからが楽しみな作家としてあげられていた"Elsewhere"(Gabrielle Zevine)は、次の作品が待ち遠しい!というコメントをつけていた。この作品B&Nのスタッフがあげた児童書部門でもベスト作品としてあげていたことを思い出した。

2006.01.24

マインドマップ

ザ・マインドマップ
トニー・ブザン著 / バリー・ブザン著 / 神田 昌典訳




▼紙に描いた方が最初はいいのかなぁと思ったのだけど、そうだ、このマインドマップという言葉を私が最初に知ったのは、ヤスヒサさんのブログCould だったと思い、この言葉で検索をかけてみた。

▼そこで紹介されていた FreeMind をダウンロードしてインストールしてみる。うん、なんだかおもしろい。でも、本を一読しただけですんなりマインドマップのやり方を習得していない感じなので、使いながらやってみよう。新しい道具はちょっと楽しい。

▼さっそく今年の自分がやることをマインドマップしようと思うが、全然線がのびない。ヘルペスがなおったらまたやってみようっと。

2006.01.23

一進一退

▼すこし調子が上向いてきたなと思うと、また下向きになりと一進一退の風邪。かれこれ断続的に1か月ほどかかっています。これで最後だと思う症状にヘルペスがでたので、ぼちぼちこれがおさまれば今度こそ、と期待大。

▼ヘルペスは痛い、ぴりぴりします。こういう時はおもしろい本でも読んで気をまぎらそうと、しばし西鶴さんをお休みして、オースティンの『ある晴れた日に 分別と多感』を読了。分別と多感が最初から最後までたっぷり描かれ、それこそ狭い範囲での場所、人間関係の濃密さにあてられる。今月末には、白水社さんより『ジェイン・オースティンの読書会』(カレン・ジョイ・ファウラー/矢倉尚子訳)が出るので、それまでに他のオースティン本も読めるといいな。

▼月刊「Collegio」が届く。地図満載のPR誌で、実際に東京に住んでこの地図を見たらおもしろいだろうなぁと思う。

▼ぐずぐずしている間に、子どもの誕生日。つれあいが腕をふるってくれた。ビーフシチューに、マカロニサラダ、それに果物をきれいにもりつけテーブルを華やかにしてくれた。ぶどう、パイナップル、イチゴ、バナナをもりもり食べて、ケーキもペロリと平らげた子どもたちです。

2006.01.19

大沸次郎

▼大沸次郎賞の『西鶴の感情』と、大沸次郎論壇賞の『中村屋のボース』が届き、まずは『西鶴の感情』を読み始めているところ。少し大きめの版型に、中の文字も少し大きめでバランスのとれたきれいな装幀。カバーの大阪の絵地図もぎっしりつまった碁盤の目が白地のタイトルをくっきりさせています。きれいな本を読むのはそれだけでうれしい。中身もおもしろそうです。

▼『中村屋のボース』も半年で5刷り。著者は若いんですね。「コールタールの地平の上で」のブログもおもしろいです。こちらの本も装幀がすごく美しい。早く読みたい。

オンライン書店ビーケーワン:西鶴の感情オンライン書店ビーケーワン:中村屋のボース

▼昨日はマーヒーの『錬金術』を読了。マーヒーは表紙がどれも恐いのだけど、これは恐くありません。独特の雰囲気があるサスペンスYA。今日はディカミロの『虎よ、立ち上がれ』を読了。表紙の虎さんがちょっとかわいい。この「虎」はブレイクの詩からきています。

オンライン書店ビーケーワン:錬金術 オンライン書店ビーケーワン:虎よ、立ちあがれ

2006.01.17

夕ご飯

▼ご飯とおみそ汁とおかずをつくっていると、上の子が「あー、ようやくふつうのごはんになってきた」と言ってました。確かに風邪ひいている間は、ひと鍋料理がメインだったしなぁ。

▼ふつうの夕ご飯は、五分つきご飯、おみそ汁(大根、油揚げ)、鮭のオルチョホイル焼き(しめじ、春菊、えのき入り)、豆の炒め煮。

オルチョがなくなりかけていたのに、風邪でいつ入手できるなかなぁと思っていたら、偶然にも寄ってくださった時に、車に入っていた。やった! ということで、無事オルチョを入手したので、心おきなく使ってます。今年はアサクラ・オイルもいい具合にできそうとのことで、楽しみです。

▼昨日は久しぶりに『コルシア書店の仲間たち』を再読。私にとって須賀さん著作最初の本がこれでした。

2006.01.16

マドレーヌ

マドレーヌといぬ
ルドウィッヒ・ベーメルマンス作・画 / 瀬田 貞二訳




▼私がすこし快復してきたら、ちびちゃんが発熱。お昼ご飯を食べたらちょっと元気になり、絵本を1冊読んでというので、『マドレーヌといぬ』を読んだ。この明るいきれいな黄色をみて、お日様をみたような気持ちになって元気でるといいなと思って。最後のジュヌビエーブのシーンにいいなぁとながめていたちびちゃん。

▼ひさしぶりに、マドレーヌを読んだので、夜ひとりでこちらをながめていた。たっぷりの写真とイラストの豪華本です。

▼夜はひさびさにご飯とおかずをつくろうと思って、冷蔵庫をのぞくも食材をほとんどつれあいが使ってしまっていた。かぶとじゃがいもはあったので、その2つを使ってスープをつくる。オルチョと塩でスライスしたかぶとじゃがいもをじっくり炒めてから、昨日つれあいが作ったロールキャベツの残りスープで柔らかく煮て、フードプレセッサーでなめらかにする。少し残っていた生クリームと牛乳もいれて味をととのえてできあがり。ほかには春菊のにんにく炒め、長芋のおかずサラダ(「きょうの料理」より)。

2006.01.15

するめともち

▼毎年、歳の神ではするめだけ焼いていたのですが、今年は残っていた2個のおもちも焼いてみたらおいしかったので、来年はもっとおもちを焼こうとつれあいと共に心に決める。

▼ねむれるようになってきたので、のどのリンパも少しずつはれがひいてきました。ほっ。あともう少し。

▼マイラ・カルマンが絵をつけたすてきにお洒落な古典的文法書。

                         
真っ赤でがっしりしたつくりの表紙を開くとシンプルに迎えてくれる文字は「hello」。華やかな紅い花がいけてある花瓶がかざられ、前書きがスタートします。うーん、かっこいい。

2006.01.14

気になる本たち

オンライン書店ビーケーワン:神無き月十番目の夜 オンライン書店ビーケーワン:世界の窓 オンライン書店ビーケーワン:おてんばルル
オンライン書店ビーケーワン:ラモーナ、明日へ オンライン書店ビーケーワン:ごはんのしあわせ オンライン書店ビーケーワン:藤田嗣治「異邦人」の生涯
オンライン書店ビーケーワン:逸脱者 上 オンライン書店ビーケーワン:逸脱者 下 オンライン書店ビーケーワン:婚姻覚書 1745

2006.01.13

すこし

▼昨日は締切ものをまとめて送信。いつもいつも3冊にしぼるのは迷います。特に翻訳系。国内もののベスト1は手に入れた時からきめていたあの絵本。知っている人も何人かこのアンケートに回答をだしているので、あの人は何をいれたかなぁと想像するのも、また楽し。

▼とりあえず夜は前より眠れるようになったので、安堵。今回のきつさは、望んだ分を寝られない、思ったように食べられないのふたつ。体を疲れさすのもナンなんなので、本を読んだりして、こてっと眠れる時を待つばかりの日々なのでした。

▼ということで、昨日の布団本は『ロシアに学ぶ週末術』。

ロシアに学ぶ週末術
豊田 菜穂子著

ちょうど、昨日届いた郵便物の中に「出版ダイジェスト」が入っていて、その巻頭記事が著者である豊田さんのベランダ・ダーチャだったので。この本は、農文協の新刊雑誌「うかたま」でも紹介され、ダーチャそのものも記事として「うかたま」に掲載されています。

「自分の主人は自分である」と考えるロシア人。だから自分のことは自分でやる。これぞダーチャ精神の基本中の基本である。野菜も家も自分でつくる。

▼野菜も家も自分でつくるのは大変だけれど、やれると生活力あがってかっこいい。私も生活力つけねば、という思いになりました。いまは風邪でダメダメだけど。ダーチャ料理も数点紹介されていて、シィー(キャベツのスープ)のんでみたい。

▼家族のごはんは、いま一つの鍋でできるものばかり。昨日はシチュー、その前はお好み焼き(いか、芹、桜えび、紅しょうが)、その前の前は白菜をメインにした鍋。さて、今日はなににしよう。

▼今年はじめて届いた絵本

なにももたないくまの王さま
エリック・ファン・オス文 / エレ・ファン・リースハウト文 / パウラ・ヘリッツェン絵 / 野坂 悦子訳

早く、声がふつうに出て子どもたちと読んでみたい。なんでも持っている王さまは、なぜなんにももたなくなったのでしょう? 最後のおきさきさまの心変わりがすてきです。

2006.01.11

なかなか

▼今回の風邪はひたすら喉。はれてはれてちっともひかない。ちぇ、ちぇ。

▼マスクをしているので、ちびちゃんが「おかぁちゃん、なおった? それ(マスク)とったらなおるんじゃない」と言ってくれた。まんなかの子は私の名前と自分の名前を五本指にそれぞれあてて、「アイ ラブ J K」といって、「ぼくとおかぁちゃんは“K”だから”けっこん”できるよ」と言ってくれた。上の子は「かぜ、はやくよくなるよう、ぼく迷惑かけないようにするよ」と言ってくれた。が、彼は冬休み前に国語の教科書をなくしたと大騒ぎし、1時間以上つきあって一緒に捜した。結局、学校に忘れていたらしい、冬休みの間中。

▼週末、つれあいがのどごしにいいものをと茶碗むしをつくってくれた。食材につかった鶏肉の残りで唐揚げをつくり、そのあとなぜか砂肝の唐揚げも。こちらは喉が痛くて食べられなかった。ごめんよ。

▼雪と寒さが交互にやってくる。今年はほんとうに厳しく長い。風邪で思うように除雪ができないのもちとつらい。でも、除雪は風邪がよくなるまで封印するようにとつれあいから言われているのだ。ブルが入ると、雪が脇につまれそれが固まるとわが家にはつらい状態になるので、今日はこっそり少しだけやった。

▼思考がとろとろで、お皿を割ったり、水をこぼしたりしてしまう。気をつけなくちゃ。

▼布団の中で『ハートレスガール』(さ・え・ら書房)読了。ほかの本も含め、早く書きたい。さ・え・らさんの新刊『三つの願い』はひじょーーーにオススメ本! この本と『シュクラーンぼくの友だち』(鈴木出版)をリンクして書きたいのです。

三つの願い
デボラ・エリス著 / もりうち すみこ訳
シュクラーンぼくの友だち
ドリット・オルガッド作 / 樋口 範子訳

2006.01.10

13年ごしの読了

ある家族の会話
ナタリア・ギンズブルグ〔著〕 / 須賀 敦子訳
 



 昨年の暮れに、いつも読みかけの本ってあるよねという話題がある場所で出た。私にとってはこの本がそれで、13年前ほど単行本を購入してからいつも最初の30ページ弱で、なんとなく充足されて続きを読んでいなかった。しかし、その30ページほどは何度も読み返し、そのあたりにでてくる、父親の「ぶざまなことをするなっ!」「行事知らず」「愚かもの」などと言う姿を読んで、あぁまたこの人に会えたと安心していたのだ。

 暮れからの風邪を雪づかれ(?)からぶり返し、まったく同じ症状を繰り返している。のどがはれてその痛みで夜眠れない、ごはんものどを通すのがつらい、くぅぅという症状。昨晩もその痛みでなかなか眠れず、えいやっと起きて本を読み始めた。ストーブをつけなおし、あったかい格好をし、ホットワインをつくり、読書の準備をして読み始めた。

 つらなる家族の会話は、それ自体で父親、母親、きょうだいらの人となりを浮かび上がらせ、隣の部屋でその会話を聞いているかのような臨場感。そしてそこに時間を重ねることで見えるささやかな光、それは最後にやってきた。著者の自伝的小説といわれる本書のまえがきで、「自分についてはあまり書きたくなかった」とことわりをいれてもなお、さらりと書かれたその自分のところで、父親の愛情がより深く感じられ、あぁ今回ここまで読めてよかったと思えた。本は読める時がその「時」だとあらためて感じ入る。

2006.01.07

七草なずな

七草 なァずな
菜切り包丁 まァな板
唐土の鳥が
日本の国へ渡らぬ先に
合わせて バッタバタ

warabe わらべうた
  日本の伝承童謡
   町田嘉章・浅野建二編
   (岩波文庫)

2006.01.06

朝ご飯と雑誌いくつか

▼昨日、今日と柔道の練習で夜が軽めになるので、朝ご飯をゆっくりといつもより少し多めに。

▼昨日は、五分つきご飯、豚汁、目玉焼き、ウィンナー、グリーンリーフとコーンのサラダ。グリーンリーフのパリパリした食感がおいしかった。

▼今朝は、五分つきご飯、みそ汁(人参、さといも、たけのこ、きくらげ)、焼き魚(鮭)、大根の塩もみ、海苔入り卵焼き、かまぼこ、湯豆腐(おとなだけ生姜のすりおろし付き)、いくらちょびっと。

▼昨日、雪がすこしやんだのをみはからって、えいやっと書店と図書館に行った。12日に締切がせまっているもの用に、図書館で子どもたちの分も含めて30冊ほど借りる。書店では子どもたちに雑誌を1冊ずつ、ちびちゃんにはまたパズルを買ってしまった。雑誌「考える人」冬号、「男の隠れ家」2月号、「ミステリマガジン」2月号を求める。

▼雑誌はどれも1冊しか残っていなかったので、迷わずレジへ。「考える人」ではパッと開いた時に須賀敦子さんについて書かれている記事が出たので。全部読んでいないけれど、よかったのは平松洋子さんの連載で、今回は「今日は何も食べたくない」。そんな時に本当に“ひと手間”だけ、鍋も絶対ひとつだけ使ってつくるものとして、「湯豆腐」があったので、今朝はまねっこしてそれにしたのだ。

豆腐を鍋に張った湯のなかに放ち、静かに火を通す。ゆらりと動いたらできあがり。

食べ物の撮影は日置武晴さん。この方の食べ物写真はそれはおいしそうで美しく安心できる。

▼「男の隠れ家」はなんといっても“156人の384冊”という文字に惹かれて。2005年に読んだ本の中で最も印象的だったものと、今まで最も面白かった本、気に入っている読書の空間がそれぞれ紹介されている。それ以外にも杉江松恋さんと大森望さんによる「古今東西名作ミステリーへの招待」もおもしろい。只見の「たもかぶ 本の街」も紹介されていた。ここのところの豪雪で、只見の積雪も3m近いものになっているらしい。近くて遠い只見。あと、各新刊書店の「自慢の棚」も写真で棚が紹介されているので、疑似リアル書店気分を味わえる。

▼今まで最も面白かった本として、翻訳家の工藤幸雄さんがドーデーの『タルタラン・ドタラスコン』と『風車小屋だより』(いずれも岩波文庫)をあげていた。前者は今年2月に復刊予定のよう。

▼印象的な本としてあげられていたもので、興味をもった、とりあえずの2冊はこちら。『北原白秋』は新聞かなにかで著者が評伝を書くのに非常に苦労したという談話を読み、それも記憶に残っていたので。もう1冊は、また風邪をぶりかえしているので、動物たちの健康法を参考にしたくて、です。

                                 
北原白秋
三木 卓著
動物たちの自然健康法
シンディ・エンジェル〔著〕 / 羽田 節子訳

▼「ミステリマガジン」はお目当ての短編を。「電話ゲーム」(ウィリアム・トレヴァー●宇丹貴代美訳)は結婚前夜、双方の列席者を集めてパーティを開くふたり。そこでゲームが行われる。電話ゲームは、どこの誰とも知らない相手と会話を長引かせること、トニーの番がやってきた……。ふふふ。結婚前夜というシチュエーションとこのゲームがおもしろい空気を生んでいて、ラストににんまりしてしまった。口に出すのを思いとどまった言葉はいつか出てくるのかしらん。

2006.01.05

気になる本たち

オンライン書店ビーケーワン:せむしの小馬 オンライン書店ビーケーワン:ソウル・ミュージック オンライン書店ビーケーワン:ひとりぼっちのエルフ
オンライン書店ビーケーワン:酒呑童子の誕生 オンライン書店ビーケーワン:西鶴の感情 オンライン書店ビーケーワン:中村屋のボース
オンライン書店ビーケーワン:詩人たちユリイカ抄 オンライン書店ビーケーワン:メッセージ The first card オンライン書店ビーケーワン:メッセージ The last card

2006.01.04

ゆきゆきゆき

▼雪すごい。

▼けいてぃーさん頑張るも、もっと上の能力を求められているよう。自宅から出られなくてJAFを呼ぶ。明日は無事動きますように。

▼日中は子どもと顔をあわすことなく除雪にいそしむ。まだ1月もはじまったばかりだというのに。くぅ。

▼子どもにとっては夕ご飯、大人にとってはお昼ご飯兼夕ご飯を、外のラーメンやさんで。餃子を食べてみそたんめんを食べる。

▼手のマメ、ぷちぷちしている。明日はもう少しおだやかな日になりますように。あぁ、本よみたいなぁ。

2006.01.02

新春2日め

▼昨日はお風呂の追い炊き配管が凍ってしまい、結局ガス屋さんに来てもらったので、朝起きて一番にしたことは、凍ってないか確認すること。ごぉーーっという音を聞いて一安心。そのまま残り湯で洗濯をする。

▼わが家のお風呂はサワラの木。必ず配管ポンプの通じるところにお湯(or水)をはるように言われている(特に冬)。今回はそうしていたのだけれど、たっぷりお湯をはったので、追い炊きをしなかったのだ。これは盲点だった。今後一日一回以上は追い炊きしなくては。

▼お年玉をもらってホクホクの子どもたちの希望により、閉店間近のおもちゃやさんへ。上の子はデュエルカード4パックを求め、レアカードが入っていたと大喜び。帰宅して友だちに電話して自慢し、つれあいに記念写真(カードだけ)とってももらいご満悦。

▼まんなかの子はガンダムのプラモデル。こちらは帰宅してつれあいが目をしょぼしょぼさせて完成させ、2人でご満悦だった。

▼ちびちゃんは、キティちゃんのミニクッキングセット。今日は一日ままごとごっこに夢中になり、家族の誰かはちびちゃんのお客になり「なにがいいですか?」「はい、ローストチキンと目玉焼き」「はい、わかりました」といってホットケーキの箱をのせたお皿をもらっていた。

▼夕ご飯は、いまだ食べ尽くされていないいただきもののかつおと、こづゆ(そろそろ残り)、湯豆腐、銀だらの煮物。明日は来客がありそうなので、つれあいが豚汁など準備の買い物を済ませていた。

2006.01.01

われわれの時間

一日で、いちばんいいのは
宵の時間じゃないか? いいのに、
それほどは愛されていない時間。聖なる
休息の、ほんの少しまえに来る時間だ。
仕事はまだ熱気にあふれ、
通りには人の波がうねっている。
四角い家並のうえには、
うっすらと月が、穏やかな
空に、やっと見えるか、見えないか。
その時間には、田園をあとにして、
おまえにいとしい街を愉しもうではないか。
光に映える入り梅と、端正に
まとまった容姿の山々の街を。
満ちたりたぼくの人生が、
川が究極の海にそそぐように、流れる時間。
そして、ぼくの想い、足早に歩く
群衆、高い階段のてっぺんにいる兵士、
がらがらと行く荷車に、駆けだして
跳び乗る少年。そのすべてが、ふと
静止するかに見えて。これら生の営みが、みな
不動のなかにたゆたうかに見えて。

偉大な時間、収穫をはじめたわれわれの
年齢に、よりそっている時間。

オンライン書店ビーケーワン:ウンベルト・サバ詩集

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